第四回小学部入学式が実施されました(4/6)

4月6日金曜日10時から本学園大アリーナにおいて、杉並和泉学園第4回入学式が、たくさんのご来賓、保護者の皆さまのご参列により盛大に挙行されました。

本年度の新入生131名は、平成23年4月2日~平成24年4月1日生まれの子供たちです。多くの児童は、東日本大震災の年に生まれた子供たちであり、きっとご家族は、誕生を心から喜びながらも、余震の不安などと戦いながら乳児時代の1年生たちをお育てになられたのだと思います。それだけに、無事入学式を迎え、そのお喜びも一入(ひとしお)だと思います。

小中一貫教育校である本学園において、小学部入学式と中学部卒業式は9年間の義務教育の開始と修了という大きな節目であることから、小学部・中学部の全児童・生徒と全教員で祝う式としています。(小学部卒業式は小学部児童・教員中心。中学部入学式は中学部生徒・教員が中心)

昨年までは、小学部入学式に中学部生徒も参列していましたが、児童・生徒数が増えてしまい、保護者席数を確保することが難しくなってきた為、今年から中学部生徒の参列を止め、式開始前に「歓迎のセレモニー」としての合唱を行うことにしました。新入生にとっては、お兄さん、お姉さんの優しさやカッコよさに触れる機会であり、新入生の保護者の方々には、9年後の我が子の姿を想像していただく機会になったものと思います。

その後、式が始まり、新入生も学園の1年生として立派な態度で臨むことができました。私の読む式辞(絵本の読み聞かせにチャレンジしました。プロジェクターの接続が悪く途中からの映像となりましたが…。)もしっかりと聞くことができました。祝電披露の場面では、祝電をお送りいただいた幼稚園の先生や保育園の保育士さんが会場に来ていると勘違いをしてしまい、たくさんの児童が後ろを振り返り見付けようとする「ハプニング」もありました。とにかく、元気な一年生のようです。

式の終了時には、小学部2年生の「歓迎のセレモニー」がありました。呼びかけ、英語による寸劇、合奏などを披露しましたが、2年生の小学部1年間での成長を見ていただくことで、お子様の成長を展望していただくとともに、学園の教育成果の一環を感じていただけたと思います。(その中でも、英語教育については、本学園の大きな特色であり、低学年から中学部までの全カリキュラムに位置付け、9年生まで系統的な学習を進めています。)

本年度の新入生が本学園を卒業する時には、AIの進化による様々な分野の発展や社会生活への影響があり、きっと時代が大きく変わっていると思います。その時代を「逞しく切り拓いていく人」「自ら夢の実現を目指し、失敗を恐れず挑戦を続ける人」「人と豊かにかかわることができる人」等となる為に必要な資質・能力を育てる教育を、全教職員で責任をもち進めていきたいと思います。

在校生代表(6年1組 須藤 千空さん、6年2組 窪 唯花さん)の「お祝いの言葉」と、学園長式辞を以下、掲載します。

《お祝いの言葉》

1年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。みなさんは今、どんな気持ちですか。ドキドキ、ワクワク、いろいろな気持ちがあると思います。私は、入学した時とても不安でしたが、学校が楽しかったので不安な気持ちはすぐに楽しい気持ちに変わりました。今から、みなさんにも不安な気持ちが楽しい気持ちに変わる、学園の良いところを四つ紹介します。

一つ目は、ふわふわの芝生とビオトープがあるところです。芝生では、おにごっこやGボールなどの遊びができます。転んでもいたくないし、あたたかい日にねころぶと、とても気持ちがいいです。ビオトープには、生き物がたくさんいます。休み時間に友達と池の中をのぞいてみてください。めずらしいかえるを見つけることができるかもしれません。気になったら図書室で調べてみてください。図書室には二万冊以上のたくさんの本があるんですよ。

二つ目は、英語の授業が一年生からあるところです。みなさんは、英語はむずかしいと思うかもしれませんが、英語の歌を歌ったりゲームをしたりして、とても楽しいです。6年生になると、たくさん話せるようになります。

Hi! My name is Chihiro. Hi! My name is Yuika.

What can you do? I can twirl the baton.

Wow great. Thank you. Bye. Bye.

このように、楽しく会話もできるようになります。

三つ目は、先生がおもしろく優しいところです。分からないことや気になることがあったら、先生に聞いてみてください。きっと優しく、ていねいに教えてくれると思います。また、お兄さん、お姉さんも優しいです。ぜひ、私たちを見かけたら話しかけてみてください。今日、きれいな声で歌ってくれたのは、中学部のお兄さん、お姉さんです。この学園では中学生もみなさんのことを見守ってくれるので、とても心強いです。

四つ目は、友達が百人以上できるところです。1年生は4つのクラスがあるので、たくさんの友達ができます。たくさんの友達に話しかけて一緒に遊んで、学園生活を楽しんでください。私たち上級生とも一緒に遊びましょう。他にも、杉並和泉学園には良いところがたくさんあるので、さがしてみてください。

保護者のみなさま、お子さんのご入学おめでとうございます。私たち6年生がリーダーとなり、楽しい学園をつくっていきます。

最後に、1年生のみなさん、杉並和泉学園での生活を楽しんでください。

 

《学園長式辞》

神田川の川岸の桜が薄紅色から若草色に変わろうとしています。同時に町中、様々な色の花が、一斉に咲き始め、皆さんの入学を喜んでいます。

130名の一年生の皆さん、入学おめでとうございます。

私は、学園長の田中稔です。

私は、皆さんが入学して来るのをとても楽しみにしていました。まず、お顔をきちんと見せてください。

はい。立派な1年生ですね。

皆さんが入学するのを楽しみに待っていたのは私だけではありません。たくさんの先生や主事さん方、そして、二年生から九年生、なかよし学級、五組のお兄さん、お姉さんが皆さんと会える日をとても楽しみにしていました。

では、1年生の皆さんに聞いてみます。皆さんは、何という名前の学校に入学しましたか。

( 新入生 「すぎなみいずみがくえんです。」)

そうです。杉並和泉学園です。

杉並区で一番新しい、ぴかぴかの校舎と素敵な芝生の校庭のある学園です。そして、かっこいいお兄さん、お姉さんが学び、子ども思いの優しい先生の教える学園です。

さて、元気な皆さんには、この杉並和泉学園で、これから読む谷川俊太郎さんと和田誠さんの絵本のような、たくさんのお友達を作ってもらいたいと思います。

それでは読みます。

友達って

友達って、風邪がうつっても平気だって言ってくれる人。

友達って、一緒に帰りたくなるひと。

友達って、お母さんやお父さんにも、言えないことを相談できる人。

友達って、みんなが行っちゃった後も 待っていてくれる人。

友達って、そばにいない時にも、今どうしているかなって、思い出す人。

友達なら、

友達なら、誕生日を覚えていよう。

友達なら、病気の時は、お見舞いに行こう。

友達なら、旅に出たら、絵葉書を書こう。

友達なら、借りたものは、きちんと返そう。

友達なら、嫌がることを、するのはよそう。

一人では、

一人では、持てない重いものも、二人でなら、持てる。

一人では、届かない背中も、友達がいればかいてくれる。

一人では、怖い夜のみちも、二人であるけば、怖くない。

一人では、つまらないことも、二人で やれば、おもしろい。

一人では、できないことも、友達と力を合わせればできる。 続く。

よくお話しが聞けました。

皆さん、この学園で百人以上の大切なお友達を作ってくださいね。

では、お家の人に話をしますので、少し静かに待っていてください。

保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。これまで手塩にかけて育ててきたお子様を、小学校に入学させることに不安な気持ちの方もいらっしゃると思います。

私たち全ての教職員で、お子様を安全に、そして楽しく生活ができますよう、最善を尽くすことをお約束いたします。どうぞ安心してお子様をお預けください。

この杉並和泉学園はご存じのとおり、3年前に、杉並区内初の施設一体型の小中一貫教育校としてスタートしました。1年生から9年生まで一貫して教育を進めるという「つながり」と、小学部と中学部、通常学級と特別支援学級、地域との「かかわり」を大切にした教育を進めております。どうぞ、ご理解とご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、本日はご多用の中、和泉小学校 第代10代校長 橋本 昭夫 様をはじめ、たくさんのご来賓にお越しいただきました。誠にありがとうございました。皆さまの支えがあって本学園は地域の学校として輝くことができます。これからもご支援賜りますようお願い申し上げます。

さあ、1年生の皆さん、しっかりと待つことができましたね。明日から、元気に、自動車や自転車に気を付けて学校に来てくださいね。

学園長先生だけでなく、学園中の人が、皆さんのことを待っています。これで学園長先生のお話を終わります。

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