「中学部第4回卒業式」 ―71名の9年生が学園を巣立ちました。― (3/20)

3月19日火曜日、平成最後となる中学部第4回卒業式がたくさんのご来賓、保護者の皆さまのご列席のもと挙行され、71名の卒業生に義務教育終了を認めた卒業証書が授与されました。

その、立ち振る舞い、卒業生の担任の先生の呼名に応える声、別れの言葉・合唱は勿論、在校生送る言葉・合唱どれも素晴らしく、感動的でした。特に、卒業生の合唱、卒業生代表の山下泰知さん、赤城蓮さん、生野唯那さん、江口豪さんの言葉は、3年間に思いが籠ったもので、感動的なものでした。(下に掲載しています。)

式後、各学級で友達、担任のお別れの学級活動をした後、学園に作られた1年生から8年生がつくる花道の中を通り、皆に祝福され、学園を巣立って行きました。

小学部児童のつくる花道を通る、9年生は多少、照れくさそうでしたが、ハイタッチや握手などをする姿は、とても嬉しそうでした。(小中一貫教育校ならではの光景です。)

71名の卒業生は、きっと自らが決定した進学先でも、持ち前の明るさ、力強さ、優しさや学園で磨いた3つのC(Create―Communicate ―Challenge)の精神を発揮してくれるものと信じています。

卒業生の未来に幸多からんことを心よりお祈り申し上げます。

《1組 山下泰知さんの送る言葉》

三年前、僕らがこの学園で中学生となった時、これからの生活に心を躍らせていた半面、中学生としてうまくやっていけるのかという不安がありました。

あの頃の僕は、まだ小学生気分が抜けず、わがままで、周りに迷惑をかけることもありました。そんな幼さを抱えた僕が出会った部活が卓球部でした。

僕が入部した当初は、先輩に頼り切りで、自分で考えて行動することはありませんでした。当時の先輩方はとても強く、僕がまったく勝てない憧れの先輩でした。そんな先輩に支えられていましたが、初めての大会では初戦負けし、自分の弱さを知りました。相手のガッツポーズを見たときに、負けることの悔しさが心の奥からこみあげてきました。今思えば、それが、自分の成長のきっかけでした。その大会を機に練習が厳しくなり、僕自身もどんどんと練習に熱が入るようになりました。

8年生となり、後輩ができることで、僕自身も、後輩を引っ張らなければならないという自覚が芽生えました。そして8年生の夏、まだ成長し切れていない僕にとっては試練の夏でした。炎天下の中での走り込み。足が重くなりながら、大粒の汗を流して必死に走りました。したたり落ちた汗の数だけ苦しさを乗り越え、僕は少しずつ成長していきました。

しかし、自分の中の甘えがどこかにあり、練習に消極的になり、休んでしまった時がありました。そんな時、僕の支えとなったのが仲間の存在でした。休んでしまった僕に、「一緒に練習に参加しようよ」と声をかけてくれました。その仲間の一言で、僕は再び練習に向き合う決心をしました。厳しい練習に何度も挫折しそうになった僕に、いつも手を差し伸べてくれた仲間と共に夏を乗り越えることができました。

先輩方と出場した9月の区大会団体戦では、夏の厳しい練習の成果を発揮して、決勝まで進みました。決勝戦、僕は夢中で戦いました。ふと気が付くと歓声が聞こえ、僕らは手と手を取り合って皆で優勝を喜びました。

この時、本当の仲間とは何かを知りました。時には喧嘩をし、時には助け合い、何があっても見捨てない仲間がいたからこそ、みんなで優勝をすることができました。そして、僕自身が、卓球と仲間の存在を通して、大きく成長することができました。部活だけではなく、この3年間を振り返ると、成長した僕の周りには、常に仲間の存在がありました。この杉並和泉学園で、僕は、どんな困難にも手を取り合って向き合える本当の仲間を見つけました。この仲間たちとの思い出は僕の宝物です。

僕が3年間卓球を続け、そして成長してこれたのは、仲間の存在だけではなく、親の存在が大きかったと思います。疲れて家に帰り、ついわがままを言い、困らせたこともありました。そんな時でも、僕を見放さず、いつも温かく見守ってくれました。大会の時には朝早くからお弁当をつくってくれ、僕が疲れているときには、「大丈夫?」といつも声をかけてくれました。面と向かって感謝の言葉を口にするのはなかなかできませんでしたが、心から感謝しています。こんな不器用な僕ですが、これからも見守っていてください。

僕たちは今日、未来に向けて歩き出します。歩き出すときは今。

《2組 赤城蓮さんの送る言葉》

中学校生活3度目の春、私たちは、ついに9年生になりました。

「君たちの良いところは、元気で明るくて、何よりパワフルなところ。集団は人が作る、集団が人を作る、この言葉を胸に、君たちの良さが溢れるような9年生になろう。」と、齋藤先生に言われ、9年生としての生活が始まりました。しかし、戸惑いはなかったとはいえ、最高学年としての自覚は足りませんでした。

私たちの長所は、時に短所でもあります。楽しくなると、騒がしくなり、ケンカをしてしまうことも少なくありません。そんな私たちでしたが、多くの行事を共に乗り越えることで、今まで以上に絆を深め、成長していきました。

運動会では、スローガン通り『力戦奮闘』することができました。中学校生活最後の運動会ということもあって、一人ひとり運動会にかける思いが強く、ぶつかってしまうことが多くありました。練習していくうちに、協力する気持ちを取り戻し、長所を生かして全力を出すことができました。

合唱コンクールでは、心を一つにし、美しい合唱をすることができました。「今まで憧れてきた先輩方のように、聞いている人が感動する合唱をしたい。」と練習に力を入れることができました。

こうして私たちは、少しずつ成長し、徐々に受験という大きな壁が迫ってきました。一人ひとり焦りや不安な気持ちはありながらも、学校では、普段と変わらずに過ごすことができました。ここで、私たちの長所が活かされたのだと思います。受験に対して思いつめすぎることなく、学校が心の休まる場所として過ごすことができました。そして、家では、思い切り勉強に集中することができました。

それぞれの目標に向かいながら過ごして行くうちに、ケンカやいざこざはいつしかなくなりました。そうして、最後の三学期を迎えました。受験直前ともなると、焦ったり、勉強が辛くなったりしました。そんな時、「やめたい・ツライと思ってから、あとちょっと、あと少し、踏ん張って!君も頑張れ、僕も頑張る」という碓井先生の言葉に本当に支えられました。あの言葉があったから、自分に負けずいられたのだと思います。もちろん支えてくださったのは、先生方だけではありません。いつも美味しい給食を作ってくださった栄養士の渡辺さんや調理室の皆さん、私たちが心地よく過ごせるように清掃してくださったリンレイの皆さん、保護者や地域の皆さん、すべての人に支えていただきました。多くの支えにより、私たちは受験を乗り越え、今、ここにいます。改めて、私たちを優しく見守ってくださり、本当にありがとうございました。特に、齋藤先生、碓井先生、森合先生、沖山先生そして市川先生には感謝の言葉が尽きません。私たちは、人数が多くて、時にパワフルすぎる、手のかかる生徒たちだったと思います。最後の最後まで、ご心配おかけしました。私たちは先生方にとって最高の生徒ではなかったかもしれません。でも、私たちにとって先生方は素敵な中学校生活を支えてくださった、一生忘れられない、本当に大切な先生方です。

保護者の皆さま、悲しい時、辛い時、どんな時もそばにいてくださり、ありがとうございます。長いような短いような15年間でした。これからもたくさんたくさん迷惑をおかけすると思いますが、どうか温かく、見守ってください。これからは、私たちが支えてあげられるような大人に成長します。

そして9学年の仲間たち。たくさんケンカもしたけれど、共に成長してきたかけがえのない存在です。こんなにも個性的で、明るい、最高の仲間たちとの出会い一つ一つが宝物です。

最後に在校生の皆さん。今ある一瞬を大切に過ごしてください。そして私たちのように、「杉並和泉学園の生徒で良かった」と胸を張って言えるような、充実した生活を送ってください。どんな出来事もきっとかけがえのない思い出になるでしょう。この学園の良き伝統を受け継ぎ、次世代へと引き継いでください。今、バトンを渡します。

これから私たちは、それぞれの未来へと突き進んでいきます。想像もつかない苦労や困難があるかもしれません。でも私たちには、この学園で過ごした3年間があります。どんなに挫折したってまた立ちあがれます。

今、強い希望をもって未来へと羽ばたきます

《5組 生野唯那さん、江口豪さんの送る言葉》

ぼくは、杉並和泉学園の仲よし学級から5組に来ました。生活場所が、隣の校舎に移っただけなのに、はじめは とても心配でした。それは、「中学部」という場所には、何か 小学部と違う緊張感があったからです。

「やすめ!気を付け!礼!」きびきびとした号令に、気持ちが引きしまりました。でも、ほんわかした先輩たちのおかげで、すぐに不安がなくなり、自分の居場所と思えるようになりました。

あっという間に三年が経ちました。その、あっという間の時間に たくさんの思い出がつまっています。地域散策、運動会、合唱コンクール。 校外学習では、築地、横浜、鎌倉、狭山、3年間でいろいろな所に行きました。

その中で、ぼくにとって大きな行事があります。それは、9年生の夏休み、養護老人ホームでの職場体験です。ホームでは、利用者さんとからだを動かしたり、歌ったりするような楽しい仕事ばかりではありません。食事をのどにつまらせた人がいないか緊張することもありました。部屋の掃除、シーツの取り換え、仕事もいろいろ多くて大変でした。でも、利用者さんに「ありがとう」って言われたときは、とてもうれしかったです。利用者さんが喜んでくれると思うと大変な作業もがんばれました。人に認められ、求められることに大きな喜びを覚えました。 そしてこれを機に、将来について考え始めました。進路先では、福祉のことを中心に勉強をがんばります。仕事のスキルを身に付けて、いずれ世のため人のために働けるようになるのがぼくの夢です。

杉並和泉学園 中学部 5組 …5組の卒業生となることは、ぼくの誇りです。ここで学んだことは、国語や数学だけでは ありません。自分の思いばかり伝えても うまくいかないこと、積極的にその人の「よさ」を見つけ、思いを理解する気持ちが大切なこと、みんなと過ごした この 3年間で、コミュニケーションの楽しさを知りました。

先生方は、いつも ぼくたちの将来を 考えてくれました。授業中や普段のおしゃべりにも、よく登場した「自立」「就労」「職場」「上司」などの言葉に、いずれ 社会に出ていくんだ と 強く思いました。どう考え、どう振る舞うか…。それはつまり「どう生きるか」。冗談ばっかりで 笑顔あふれる教室、そこに ときおり 投げられる 優しくて 厳しい言葉、先生方は、ぼくたちを どんな時もはげまし、みちびいてくれました。

みなさんのおかげで、ここまで歩いて来れました。5組の毎日は、本当に楽しかったです。今日でお別れだと思うと、ただ ただ さみしいです。

それでもぼくたちは、前に進みます。全部 思い通りに いかないかもしれないけど、あきらめずに 何度でも 挑戦することを決意し、今日、未来への一歩を踏み出します。

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