小学部から104名の児童が巣立ちましたー門出の言葉ー(3/23)
3月23日土曜日、8時30分から中学部修了式を小アリーナで行った後、10時より「平成30年度 杉並和泉学園小学部 第4回卒業式」をたくさんのご来賓、保護者の皆様にご参列いただく中、大アリーナで挙行しました。
卒業生の式での態度は立派で非の打ち所がないものでした。別れの言葉もそれぞれの思いが伝わる素晴らしいものでした。特に最後の式歌「ひろい世界へ」は卒業生の心が一つになって、参列者全員を感動させるものでした。
この式歌「ひろい世界へ」は、完成度がなかなか上がっていかず、一度、式で歌うことを断念しようと学年の教員たちで話し合ったそうです。その事を学級担任が各学級で率直に児童たちに投げかけたところ、どの学級でも「頑張りたい」「諦めたくない」「式で歌いたい」という思いに意見がまとまったようです。
卒業期の大きなドラマです。
今年は104名の児童が学園を巣立ちましたが、その中のおおよそ3分の1が他の公立私立中学校に進学します。小中一貫教育校の学園長としては、複雑な思いですが、進学先で本学園の4年間で磨いたCreate、Challenge、Communicateの3つのCの付く「学園魂」を生かし、さらに成長していくものと確信しています。
本学園中学部は、年々、進学実績を上げています。今年も都立一次入試の発表日に、全員の進学先が決まるという状況でした。また、中学部の3年間で徐々に学力を上げ、西高校や国際高校などの難関校に進学する生徒もいます。その生徒たちに話を聞くと、「小学部卒業時点では、これ程、学力が伸びるとは思わなかった。」と口をそろえて言います。
104名の卒業生には、まだ、自分自身が気が付いていない「無限の可能性」があります。
それぞれの進学先でその「無限の可能性」を春を訪れを待ちわびて開花した桜の花のように、花開かせてもらいたいと思います。104名の卒業生に幸多からんことを願っています。
また、3分の2の卒業生については、4月8日の中学部入学式での規希望にあふれる凛とした姿を期待しています。
『門出の言葉』
【卒業の喜び】
平成31年 希望に満ちた春
校庭の木々の芽も膨らんで、わたしたちを温かく見守ってくれています
光り輝く今日この日、私たち104名は、卒業証書をいただきました
喜びで胸がいっぱいです
学園長先生の励ましのお言葉、来賓の皆様のお祝いのお言葉
たくさんの方々からのお祝いのお言葉、ありがとうございました
【6年間の思い出】
静かに目を閉じれば、
数え切れないほどの思い出がなつかしくよみがえってきます
ピカピカのランドセルに、心躍らせた1年生
ドキドキしながら迎えた入学式
勉強はわかるだろうか、友達はできるだろうか、不安な気持ちも抱えていました
そんなわたしたちを優しく迎えてくれた、6年生
その背中は、とても大きく、頼もしく感じました
いつかこんなお兄さん、お姉さんになりたいと思いました
初めて下級生ができてうれしかった、2年生
ちょっぴり、お兄さんお姉さんになったような気がしました
何度も繰り返し練習した、かけ算九九
全部の段が言えるようになったときには、本当にうれしかった
そして、新泉小学校、和泉小学校、最後の年
慣れ親しんだ校舎と別れるさびしさ
新泉小学校、和泉小学校の学び舎に、みんなと一緒にずっといたかった
2つの学校は、もうないけれど
新泉小学校は、ぼくの心のふるさと
和泉小学校は、わたしの心のふるさと
ずっと忘れない
杉並和泉学園が開校した、3年生
新しい学校は、とてもきれいでした
こんなにきれいな校舎で学習できることに喜びを感じました
初めてのクラス替え、お互いに仲良くできるのか不安でいっぱいでした
けれど、頑張って声をかけるとたくさんの友達ができました
新しい仲間とともに過ごす時間が、楽しいものへと変わっていきました
だんだんと杉並和泉学園の子供達になっていきました
境目がないくらい、いつのまにか仲良くなっていました
「1/2成人式」で将来の夢を語った、4年生
大切に育ててくれた家族に、きちんと感謝の気持ちを伝えることができました
自分も少し大人になった気がしました
もらった手紙には、いつもは分からない、たくさんの思いが溢れていました
家族からの手紙に、頑張る勇気をもらいました
高学年の仲間入りをした、5年生
みんなで協力し合った、初めての移動教室
大変だった山登りも、励まし合うことで、登り切ることができました
頂上で食べたお弁当は、本当においしかった
キャンプファイヤーで灯した火が、わたしたちの絆をさらに深めてくれました
みんなで作り上げた学芸会、「魔法をすてたマジョリン」
友達の頑張りに励まされ、繰り返し演技の練習をしました
自分達の手で作詞・作曲をした「ありがとう」の歌
今でも忘れることができません
♪ 何気ない 言葉だけど 何かが変わる
♪ ありがとう ありがとうの魔法をかけよう
最後の歌が終わり、大きな拍手を聞いたときには、胸がいっぱいになりました
友達と協力することの大切さを実感しました
いよいよ、私たちが支える番となった小学部のリーダー、6年生
一人一人が責任と自覚をもって
小学部をリードできる6年生になろうと、決意しました
責任の重さ、学校を動かしていく難しさを痛感しました
そんなとき、小さな1年生が頼りにしてくれることが、大きな励みになりました
小学校生活最後の行事の数々、全力で取り組みました
仲間と共に過ごした2泊3日、弓ヶ浜移動教室
自分の役割に責任をもつだけでなく、積極的に友達を助けることができました
1年前での富士学園より、みんな成長したと感じた3日間でした
小学校生活、最後の運動会
去年よりも技の難易度が上がった、組体操
できない技は、休み時間も練習を繰り返しました
友を信じ、全員で作り上げたあの瞬間は、忘れることができません
充実感と達成感を味わいました
夢中になって作品づくりを楽しんだ、展覧会
美術館のような会場に並んだ一つ一つの作品は、輝いて見えました
ガイドツアーでは、小学部のみんなの作品をほめてもらい、
自分のことのようにうれしかったです
自分達が中心となって進めた、商品開発プロジェクト
社長として、商品がきちんと完成するかどうか、不安でいっぱいでした
一から考える大変さ、いろいろな意見を一つにまとめることの難しさ
時にはぶつかり合い、もめてしまったこともあるけれど
地域の方々にすてきな商品を届けるために、みんなでがんばりました
自分たちの商品が売れたときは、うれしさが込み上げてきました
この6年間、様々なことがありました
多くを学び、多くのことを体験してきました
先生や友達と一緒に学んだこと、共に過ごしたこの時間は、
何よりも大切な宝物です
♪「大切なもの」(6年) 作詞・作曲:山崎朋子
空にひかる星を 君とかぞえた夜
あの日も 今日のような風が吹いていた
あれから いくつもの季節こえて 時を過ごし
それでも あの想いを ずっと忘れることはない
大切なものに 気づかないぼくがいた
今 胸の中にある あたたかい この気持ち
くじけそうな時は 涙をこらえて
あの日 歌っていた歌を思い出す
がんばれ 負けないで そんな声が聞こえてくる
ほんとに 強い気持ち やさしさを教えてくれた
いつか会えたなら ありがとうって言いたい
遠く離れてる君に がんばる ぼくがいると
大切なものに 気づかないぼくがいた
ひとりきりじゃないことを 君が教えてくれた
大切なものを
【贈る言葉-在校生から卒業生へ―】
6年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます
私たちは、6年生からたくさんのことを学びました
運動会では、真剣な表情で助け合う姿に、6年生の「絆」を感じました
委員会やクラブでは、時に優しく時に強く、リードしてくれました
6年生のみなさんは、とても輝いていました
これからは私たちが、みなさんからのバトンを受け取り、
下級生をリードしていきます
私たちも、6年生のような、やさしく強く、
すばらしい上級生になれるよう、がんばります
今まで本当に、ありがとうございました
♪「未来への賛歌」(5年)
5年生のみなさん、歌とお祝いの言葉をありがとう
これからは、みなさんが小学部のリーダーです
勉強やクラブ、委員会にはげんでください
そして、わたしたちが築いた土台の上に、
杉並和泉学園の伝統を築き上げてください
友達との絆を深め、優しさと笑顔あふれる学園をつくっていってください
今、みなさんにバトンを渡します
♪「絆」(5・6年) 作詞・作曲:山崎朋子
桜咲く あの日 希望と夢にあふれていた
大切な仲間 この場所でめぐり逢えた
ぼくらの出会いは この広い世界で ささいな出来事だけど
今も忘れない 君と過ごした日々 輝いてた毎日
君とぼくの大切な絆 いつまでも切れないように
ずっと ずっと守り抜こう 心の中でつむいでいく
帰り道 君と夕日の中で話したよね
時が過ぎ 遠く離れても忘れないよ
青空の下で 未来を追いかけて ともに汗を流した日
苦しい時にも 友達という風 ぼくを支えてくれた
君とぼくの思い出は かけがえのない宝物になる
分かち合った強い思い 消えることはない いつまでも
君とぼくの大切な絆 いつまでも切れないように
ずっと ずっと守り抜こう 心の中でつむいでいく
消えることはない いつまでも
【中学部との関わり】
杉並和泉学園には、いつもそばに、目指すべき中学生の姿がありました
運動会の終わりの言葉では、先輩からいただいたアドバイスが心強かったです
展覧会のガイドツアーでは、優しく説明を聞いてくれたため、
安心して活動に取り組むことができました
小学部生には温かく優しく接しながらも、
あるべき姿を常に示し続けてくれました
憧れの存在です
【感謝―お世話になった方々へ―】
長いようで短かった、6年間
多くの人に支えられ、充実した日々を送ることができました
わたしたちのまわりには いつも温かい励ましがありました
わたしたちの成長を、温かく見守り、支えてくださった
交通指導員の方々、警備員さん、地域のみなさん
わたしたちの学習のために用具をそろえ、
安全に過ごせるように整備してくださった事務主事さん、用務主事さん方
いつもおいしい給食を作ってくださった栄養士さん、調理員のみなさん
ときには優しく、ときには厳しく、教え導いてくださった先生方
本当にありがとうございました
そして、いつもそばで励まし、育ててくれた、お父さん、お母さん
わたしたちは、こんなに大きくなりました
なかなか素直になれず、困らせたこともありました
よりよく成長してほしいという願いが、今ではわかるようになりました
今、感謝の気持ちでいっぱいです
ありがとうございました
【決意と別れ―エピローグ―】
小学校生活で過ごした6年間、学んだことは限りがありません
わたしたちは、これまでに培った自分自身の力と
友達との信頼、絆を胸に、広い世界へと旅立ちます
つらいこと、苦しいことがあっても、くじけず
強く、たくましく 生きていきます
昨日よりも今日、今日よりも明日へと、未来へ向かって歩み続けます
ぼくは、学校に行けない子を、なくしたい
わたしは、みんなを笑顔にする、ヒップホップアーティストになりたい
この手にたくさんの夢をもち、
わたしたち104名は、杉並和泉学園小学部を卒業します
♪「ひろい世界へ」(6年) 作詞:高木あきこ 作曲:橋本祥路
ぼくらの前には ドアがある / いろんなドアが いつもある
ドアを 大きく あけはなそう / ひろい世界へ 出ていこう
ドアの向こうの輝きを / 自分のものに するために
ドアのむこうの 輝きを / みんなのものに するために
ぼくら 青い実 / ぼくら 赤い火
雨に打たれ / 風に吹かれ
手と手をつなぎ / 心をつなぎ / 歌を 歌を うたいながら
ぼくらの前には ドアがある / いろんなドアが いつもある
ドアを大きくあけはなそう / ひろい世界へ 出ていこう
ぼくら 青い実 / ぼくら 赤い火
雨に打たれ / 風に吹かれ
手と手をつなぎ / 心をつなぎ / 歌を 歌を うたいながら
ぼくらの前には ドアがある / いろんなドアが いつもある
ドアを大きくあけはなそう / ひろい世界へ 出ていこう