学校長挨拶

 杉五小の最後の年を、さらに笑顔の溢れる学校に

 昨年度は開校80周年という佳節の年にあたり、多くの周年事業を通して、草創の昔より保護者・地域の方々や歴代教職員が学校教育に対する限りない情熱を傾け、本校の栄えある伝統と歴史を築いてこられた重みと感謝を実感した年でした。

 そして、今年度は若杉小との学校統合のために、杉五小の総締めくくりの年を迎えました。閉校というよりは、本校の歴史と伝統をさらに発展させる機会と捉え、子どもたちの笑顔が更に溢れる年にして、リレーしていきたいと思います。

 「どの子にも、皆美しき種子あり」どの子にも、その子らしい一人ひとりの花が咲くことを信じ、たとえ、肥沃な土でなくても深く耕し、知恵の種を蒔き、温厳一如の心で育てていくのが我々の責務です。

 今、学校に求められている期待は、「分かる喜び、できる楽しさを実感できる授業」を通して豊かな学力の向上と心豊かな人間性の育成を図り、子ども一人ひとりに生涯学び続け自己の生き方を探求する基礎となる「生きる力」を確実に身に付けることであると思います。

 そのためには、「常在童心」の心を常に持ち続けたいと思います。教師との出会いが子どもたちの生き方に大きな影響を与えることを自覚しつつ、人間的な心のふれあいを大切にしながら充実した教育を展開していきます。そして、一人ひとりの子どもの姿が最高の「学校通信」と言えるように、「保護者・地域に開かれ、信頼される学校づくり」を目指します。