第6回演劇体験教室
6月22日

鴻上尚史さんによる授業

「場を作り、場を支える」


 鴻上さんから、今日の授業の確認。

「今日のめあては、声と身体を使って表現力をアップさせようということです。」

 

ゲーム1(貝)

3人1組になり、「貝の身チェンジ」「貝殻チェンジ」「貝爆破」のかけ声に合わせて動きます。写真の中で、手をつないでいる2人は貝殻、真ん中の1人は貝の身です。「貝爆破」といわれたときは、3人のメンバーがバラバラになって新たに貝殻と貝の身役に分かれて1つの貝を作るというわけです。(1・2組)


 

ゲーム2(雑巾、布巾、モップ)

9人1組で輪を作り、右手は「雑巾」左手は「布巾」隣以外の人には「モップ」と言って回していくゲームです。間違えると真ん中に入り、3人残るまでやっていきます。なれたところで、左手を「布巾」右手を「雑巾」に変えたりするなど、どんどん条件を難しくしていきました。

(1組)

ゲーム3(拍手渡し)

拍手を隣に渡していくゲームです。かけ声を掛けて拍手を渡したり、拍手の他に、順に頭をなでていったり、軽く足を踏んでいったりするなど、いろいろな要素を加えて順に回していきます。いくつかが同じ人のところに一度にきてもそこで止めずにどんどん続けていくというものでした。(1・2組)


ゲーム4(鏡)

2人組で向かい合ってたち、相手の動きに合わせて動く。相手のことを考えてゆっくりした動きをしなければうまくいきません。(1組)




「歩く」

 音楽に合わせて歩きます。「かかとであるく」「つま先で歩く」「気取って歩く」「ロボットみたいに歩く」「台風の中を歩く」などなど、鴻上さんの言う様々な指示に従って、ぶつからないように歩きます。(2組)



 

「立つ」

始めに2人組で背中合わせに座り、相手の体重を感じながら、手を使わずにバランスをとって立ちました。ほぼ全員の児童ができました。    次に、向かい合って手をつないで座り、引っ張り合って一緒に立ちました。足を近づけるとやりやすくなりました。(1・2組)

「2人組 箸」

2人1組座り、箸を1本人差し指で支え合い、目を閉じたまま箸を落とさないように立ち上がります。立ち上がったら、交互にフォークダンスのように相手の腕の下で回ります。箸を通じて相手を思いながらバランスをとるのがなかなか難しいです。(1・2組)

「4人組 箸」

 今度は4人で座り、互いの人差し指で箸を支え合って輪になり、同じく目をつぶりながらそっと立ち上がります。立ち上がったら輪になったまま一周します。かけ声などは一切掛けずに箸を通じて相手の状況を読み取らなければならないので、2人組の時より一層難しくなりました。(1・2組)

「彫刻」

 一人が素材、一人が彫刻家になり、彫刻家になった方が素材にいろいろなポーズをつけ、タイトルを付けます。できたら彫刻家の人ができた彫刻を見合い、気に入った彫刻を見つけ、人気の高い彫刻を互いに見合います。(1・2組)

 最後に鴻上さんから……

「心の中で思っているだけでは伝えることはできません。声と身体を使って伝えることが必要です。そして、相手のことが分かると、伝えやすくなります。今日は、相手との関係ということをやりました。みんなが作る芝居を楽しみにしています。」

 

 



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