7月4日 篠原久美子さん、関根信一さんによる授業

「お話を作る」

まずは、ウォームアップゲームです。
1つめは、周りの人の様子をよく見ながら、1〜20までの数を他の人と重ならないように言うゲームです。互いに合図をしあったりせずに、じぶんで判断して言わなければならないので、難しいです。
隣にいる友だちの顔が見えないので、どうしても重なってしまい、なかなか20まで行きません。それでも、ゲームに参加する人も、見ている人も、息を凝らして行いました。何度かか繰り返すうちに、1組も、2組もちゃんと20まで言えました。みんな、なかなかの集中力でした。
次に、「私はカバンに入れました」と言う記憶のゲームをしました。カバンに入れるものを順に言っていきますが、前の人が言ったものを繰り返してそれに自分の考えたものを足して言っていくので、順番が後になればなるほど難しくなっていきます。
始めはいかにもカバンに入れるような単純なものの名前を言っていたのですが、次第に「エッフェル塔」「ペットのライオン」など、発想が自由になると同時に、覚えるのが難しくなっていきました。
いよいよ、「みんなでお話を作る」というこをしました。舞台と客席に分け、グループごとに舞台に並べられた椅子に座って、ワンセンテンスずつ話を付け足していって、お話作りをしました。テーマは、前に行ったグループがみんなで考え、お話作りをするグループはテーマに沿って順に話していきました。
テーマは様々ありました。「きんたろう」「アンパンマン」「アルプスの少女ハイジ」「冬のソナタ」「鶴の恩返し」「ごくせん」などなど、よく知っているものから、そうでないものまでいろいろでした。でも、たとえお話を知らなくても、元のお話と違ってしまってもそれでよいということで行いました。どれも、初めて聞くようなお話ばかりになりました。
聞いている方も、思わぬ話の展開に、みんな身を乗り出すようにして聞いていました。お話そのものを楽しんだり、自分だったらこんな展開にした・・・などと思いながら聞いていたりする児童も見られました。篠原さんから、「それぞれのお話を聞きながら、舞台と客席の間に何かが見えたことがあったと思う。演劇は舞台と客席の間に生まれます。」というお話を聞いて、多くの児童が納得した表情を見せていました。
最後に、授業の様子を見てくださっていた横内謙介さんから、「演劇の授業では、テンションをあげていつもより思っていることを言うという時間にしていくようにしましょう。2月の発表を楽しみにしています。」と、お話をいただきました。

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