6月18日
「場をつくる即興劇」

演劇体験教室の第3回目は永井愛さんです。
劇作家として第一線で活躍されている人です。

今日の授業では「場所をつくる」が課題でした。
 自分のイメージを明確に発信していくことの大切さ、
相手のイメージが何なのか感じとる難しさを教えてくださいました。
線で区切られた向こう側が舞台です。
 
 今回の舞台はイスが5つならんでいるだけ。

このイスに何かの意味をつけ、
教室とは違う別の場をつくるのが課題です。

相談してはいけません。
無言で舞台に出て何かをします。
前の人が発信しているイメージに対して
次の人は「イメージを足す」ように
舞台に登っていきます。
全員登場した時点で即興劇の
始まりです。

一人目が写真か何かの構図をとるイメージをだしました。
次の人はモデルとなり・・
最後は撮影所になりました。

イスをイス以外のモノにしよう、という
助言がありました。結果、下にもぐりこむ
何かのイメージが出てきました。
難しいのは、全員登場した後の、即興劇でした。

・全員を巻き込んだ何かをする。
・お互いが何を言っているのか聞く。
・聞いたことから反応し、発展させていく。
・自分が何者なのか設定を決めてしまう。

など、考えるべきこと、クリアすべきことが増えていきました。
しかし、回を重ねるごとに、どんどんよくなっていきます。

イメージをしっかり発信し、
次の人はそれを受け継ぎました。

自分の役割が明確ですね。
全員が参加した劇です。

場面を、住宅街>車内>取調室>裁判所と
次々と変えていった劇でした。
5人が場をしっかりと共有した結果です。
後半の課題は「エレベータ」

一人ひとりが何かしらの役(キャラクター)をもってエレベータに乗ります。
途中でとまってしまった・・という状況での即興劇です。


知らない人同士を演じなければいけません。
難しいのはそのリアリティでした。

エレベータが止まった時の、人の反応ってどうだろう。
普通ならどうするかな、と考えます。
とにかく、リアリティを求められます。
普通だったら、どうするだろう、どう反応するだろう。

変なことをする人、黙っている人、そういう人もいてよいのですが
現実の世界にいた場合の周りの反応、その人がそうしている理由などが
しっかり考えられていると演劇が面白い、と教わりました。

子ども達の感想

身に付いたこと、これからこうしていきたいこと。 発見したこと、「いいな。」と思ったこと。
人がやった事を想像するのが大変だった。 普段やっている事をいざ演劇でやるとむずかしい。
難しいと思ったけどやってみたら結構できたし面白かった。 動きだけで、伝えるのが難しかった。
まえまで苦手だった、みんなの前でしゃべるのが好きになった。 みんなが、話しやすい環境を作ってくれたの良かった。
他の人が何をしたいのか考えながらすることが身に付いた。 声に出していないのにコミュニケーションとれた感じがすごくいい。
みんなが何を思ってやっているのか考えるのが難しいかった。 見ているほうも楽しかった。
台詞なしでも動きで、自分の立場を知ってもらえるようにしたい。 自由にできるので、楽しかった。
自分が今どういう役を演じているのか考える事が大事。 自分のことだけでなくちゃんと、みんなのことをみなくちゃだめ。
自分で新しい考えとか見つけて、表すことができるようになった。 イメージを共有するのが難しかった。
同時にしゃべると何も聞こえなくなってしまう。 一人の行動でチームの空気が変わる。
その場その場で考えて演劇をするなんて思ってもみなかった。 深く考えずに、自然に思い浮かべてストーリーを作ったほうが作りやすい。
本当の状況と照らし合わせてみるともっと楽しい事がわかった。 一番目の人で、とてもわかりやすい人がいた。
無いと思っていたけど自分の表現力に自信を持ちたいです。 大きく表現するとわかりやすいし見ている人に伝わりやすい。
不自然にならない様にさりげなく演技していきたい。 身近なことの方が、自然にでき、言葉がスムーズにできていた。
一人がイメージしてそこにみんながイメージを足していくのが面白かった。 即興劇は、一人の人から話がどんどん広がるのがいい。