中学部第4回入学式が挙行されました。(4/12)

4月9日月曜日、沢山のご来賓、保護者、地域の方々にご臨席を賜る中、杉並和泉学園中学部第4回入学式が挙行されました。

本年度は68名(5組含む)の新入生の内、その大部分が、2週間ほど前に本学園小学部を卒業した生徒でしたが、中学部入学にあたって強い決意や大きな希望を抱いているからなのか、もうすでに中学部生徒としての表情になっていました。

本学園中学部に他地域から進学した生徒たちも、すぐに同じ学級の生徒たちとのコミュニケーションを深めていました。

新入生も在校生も式に臨む姿勢が素晴らしく、特に、新入生は、新担任教師の呼名に対し、皆、とても大きな声で答え、多くの参列者を驚かせていました。

在校生代表、9年1組、山下泰知さんによる歓迎のことばも、原稿を暗記し、学園生活の楽しさ、学園の素晴らしさ等を伝えていました。その先輩としての姿は、とても立派でした。

新入生は、いよいよ今日から、中学部生徒の一員として、学園生活を開始することとなります。それは人が真っ白な画用紙に向かい、思い思いの絵を描き始める瞬間にも似ています。

学校は、教師から教えを受けたり、友達など人と人が豊かにかかわり合ったりする中で、将来の夢の実現の為に、得意を伸ばし、苦手を克服する所です。

本日、入学した68名の7年生が、それぞれの夢の実現に向けて、学園生活という「真っ白の画用紙」に、未来の自分の姿を見据えた絵を、自由に伸び伸びと、そして一生懸命、描いてくれることを心から願っています。

 

入学式の式辞を掲載します。

《学園長式辞》

式 辞

日一日と、春の躍動を感じる今日の良き日に、区議会議員「新城せつ子様」「大泉やすまさ様」をはじめ、多数のご来賓並びに保護者の皆さまのご臨席を賜り、中学部第4回入学式を挙行できますことは、誠に喜ばしく、心よりお礼申し上げます。

新入生の皆さん、本学園中学部への入学、まことにおめでとうございます。

こうして皆さんの様子を見ていると、たった2週間前まで、小学生であったことが分からないほど、しっかりした表情をされています。

すでに、中学部7年生としての自覚が感じられるのは、単に制服を着ているということが理由なのではなく、きっと一人一人がこれまでの小学部・小学校での学びを生かして、「自分をもっと成長させたい。」「様々なことに勇気をもって挑戦したい。」という、固い決意と大きな希望を胸に抱いているからなのだと思います。

そのような皆さんに、私から、入学に当たり、中学部生徒として、是非、実現してほしい事を2点にしぼり、お話しいたします。

まず、1点目は、中学部の3年間で「将来、よりよく生きていくために必要な力や態度をしっかりと身に付けてもらいたい。」という事です。

皆さん、すでに話を聞いていると思いますが、今回の国会で成人年齢を20歳から18歳に引き下げる「民法改正案」が審議されることとなっています。

この法律が成立すると、皆さんはわずか6年後には、成人・大人と認められることとなり、自立に向けて必要な様々な資質・能力の獲得も、あわせて課せられることになります。

そして、このことは、今まで以上に、中学部の3年間において、将来、より良く生きていくために必要な「生きて働く知識」「未知な状況にも対応できる力」「学びを人生や社会に生かそうとする力」などをしっかりと習得しなければならなくなることに繋がります。

また、人として正しく生きるための、思いやりの心・正義感や自立心などを、日々の学習や様々な体験等を通して、身に付ける必要性もますます高まります。

本学園では、将来、より良く生きるために必要な力や態度などを3つの英単語「クリエイト=創造する」「コミュニケイト=かかわる」「チャレンジ=挑戦する」で表現し、学園の全ての教育活動を貫いた「ねらい」や「目指す姿」などに据えています。

このことから、小学部卒業式では、個々の夢の実現の為には、この3つの英単語の中の「チャレンジ、挑戦する力や態度をはぐくむこと」「コミュニケイト、かかわり合う力等を高めること」についてのお話をさせていただきました。

皆さんには、中学部での3年間、将来の自立に向け、学園の精神でもある「3つのC」の付く英単語「クリエイト・コミュニケイト・チャレンジ」を胸に刻み、「今、何ができるか。」「今、何をしなければならないのか。」などについて、真剣に考え、目標の達成に向けて具体的な行動にうつす、前向きな姿が、日常的にみられることを期待しています。

2点目は、中学部生徒として、本学園の伝統を確かなものに築き上げてもらいたいということです。

本学園は、3年前に小中一貫教育校として設立された新しい学校です。

この間、卒業生や在校生が、「向上心をもって勉強や行事に取り組む」「友達同士や先輩・後輩の仲が良い」などの校風や「感動的な合唱コンクール」「小学部と中学部の豊かな交流」などの「伝統」と呼べるものの基盤を作ってくれました。

そして、これから、いよいよ、先輩の積み上げてきた「校風」や「伝統」の基盤を確固たるものにする時期に差し掛かっています。

私は、小学部時代の皆さんが、何事にも全力で取り組んでいる姿を目の当たりにしてきました。

今日から始まる中学部での生活の中で、第6学年の時に挑戦した商品開発プロジェクトや学芸会で見せてくれた皆さんの「団結力」「実行力」「創造力」などにさらに磨きをかけ、是非、学園の「伝統」と胸を張って言えるものをフレッシュな感性で仲間や先輩、先生方と共に築きあげていくことを願っています。

さて、保護者の皆様方、お子様のご入学、おめでとうございます。

皆さまにとってかけがえのない68名のお子様を本日、本学園中学部で確かにお預かりいたしました。

全ての教職員が一丸となり、お子様の「知・徳・体」をより高く、よりしなやかに、そして、よりたくましく成長させるよう、最善を尽くすことをお約束いたします。

結びにあたり、ここにご参列いただきました、ご来賓の皆様、保護者の皆様に、これまで以上に、杉並和泉学園を支えてくださるようお願いいたしますとともに、皆様の一層のご健勝を祈念いたしまして、式辞といたします。

 

平成30年4月9日

杉並和泉学園長 和泉中学校長 田 中  稔

 

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