「二分の一成人式」4年生が大人の階段を上り始めました。

2月15日土曜日、4年生の学年行事としても、本学園のキャリア教育のカリキュラムにおいても、とても重要な意味をもつ「二分の一成人式」が大アリーナで行われました。

この二分の一成人式は、現行の民法において、成人(法律上の大人)となる20歳の二分の一となる10歳の時に「大人になるってどういうことなんだろう」「自分は、将来、どんな人になるのだろう」「自分のなりたい職業って何だろう」など真剣に考え、その考えたことを表明するものです。

今年の4年生も、一人一人が「人を感動させることができる野球選手・サッカー選手になりたい。」「尊敬するお父さん、お母さんのようになりたい。(仕事に就きたい。)」「責任ある行動をとれる大人になりたい。」「人を安全に運ぶパイロットになりたい。」など、堂々と決意表明をしました。

「昆虫博士になりたい。」とある児童が発表した時には、「私の50年前の夢と同じだ。」と嬉しくなってしまいました。また、私の実現できなかった夢を叶えてもらいたいなとも思いました。

人は「なりたい自分・大人」や「夢の実現」をおぼろげながらでも意識することで、その実現のための道を歩み始めます。その意味でこの機会を境に自身の成長を意識するようになります。

実際、本年度の小学部代表委員の6年生の浅尾さんは、「この二分の一成人式で決意表明をした後、自分自身のリーダーシップを磨きたいと思うように変わった。」という内容をこれから発行される卒業文集の原稿に書いています。浅尾さんと同じように、きっと4年生一人一人がこれから大きく成長していくことでしょう。

また、二分の一成人式のもう一つの意味は、これまで育ててくれたご家族の思いに触れることです。式の終わりには、ご家族に4年生の生まれた当時の頃の思いや親としての願いを書いていただいた手紙を学級担任が配り、ご家族の見守る中でその手紙を読むという場面もありました。その場では、多少照れ臭そうでしたが、学級に戻り改めて読み返し、親の愛情を感じて、嬉しくて泣き出してしまう児童もいたようです。

合唱や呼びかけも感謝の気持ちや自分自身成長したいという強い思いが込められており、感動的でした。

4年生の大半は、小学部卒業の頃、中学部卒業の頃の進路選択時には、今とは違う夢、願いに変わっているのだと思います。しかし、この二分の一成人式の取組の中で、真剣に人としての在り方等を考えたことが、進路選択のベースになっているのだと思います。

125名の4年生全員の夢・願いが叶う事を心から願うとともに、それらの夢の実現に必要なチャレンジ精神、コミュニケーション力、創造する力等を学園の全教育活動を通して育んでいきたいと思います。

   

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