小学部卒業式 学園長式辞

式 辞

和泉の街のいたるところで桜が咲き誇る、この春のよき日、小学校の全課程を修了し、晴れの日を迎えた98名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。

また、温かい愛情をもってお子様をここまで育ててこられました保護者の皆様、大きく成長されたお子様の姿に、喜びをかみしめておられていると思います。

さて、卒業生の皆さん、この六年間で皆さんは、普段の学習はもちろんのこと、さまざまな行事等を通して、将来、たくましく生きていく為に必要な、クリエイト・コミュニケイト・チャレンジという三つのCで表す学園魂を磨いてこられました。ここから見る皆さんの姿は大変、凛々しく自信に満ち溢れており、心から感動しています。

特に昨年の運動会でのリーダーとしての活躍や学芸音楽会での完成度の高い演技は、これまでの小学部の歴史を塗り替える程、みごとなもので六年間の学びの成果が感じられるものでした。また、杉並区の長縄グランプリに参加した仲間が生み出した記録も、圧倒的なもので、4.5年生の時の記録は、未だに破られていません。

心身共にたくましく成長された皆さんの巣立ちにあたり、はなむけの言葉を二つ送りたいと思います。

一つ目は、アメリカの19世紀に生きた「ロングフェロー」という有名な詩人の「空の雲の後ろには、太陽がいつも輝いている。」という言葉です。

二つ目は、少し強い言葉が使われていますが、アンパンマンの作者である「やなせたかし氏」の「絶望のとなりには、いつも希望がそっと座っている。」という言葉です。この二つの言葉の共通のメッセージは、人生、どんな困難な事に遭遇しても、明日を信じて、歩み続けることで、道は開けるというものです。

今から4週間前の2月28日、金曜日、私は皆さんに、新型コロナウィルス感染症の広がりを防止する目的で休校にするということを伝えました。また、同時期に、この卒業式についても、練習してきた式歌を歌うことも、下級生・ご家族の方への呼びかけもない形で実施することをお知らせしました。このことは、皆さんにとってかけがえの無い、友達や先生と過ごす大切な四週間を失うことであるとともに、自分たちの思いなどを他に伝える機会さえも失うことになります。

私は、皆さんにとって、受け入れ難い、悲しい事実を心に突き刺してしまいました。きっとやり場のない苦しい思いや悲しくて仕方のない気持ちになったことでしょう。

今回のような世界の重大事態だけではなく、皆さんの長い人生においては、乗り越える事が困難と思われる大きな壁にぶつかり、辛くなってしまったり、一生懸命努力しても、なかなか良い結果に結び付かず、悲しくなったりする瞬間が何度か訪れるでしょう。

そのような時に、先にあげた「空の雲の後ろには、太陽がいつも輝いている。」「絶望のとなりには、いつも希望がそっと座っている。」という言葉を思い出していただき、自らの夢や希望を思い描き、小学部ではぐくんだ自分の底力を信じて、乗り越えるための一歩を踏みだしていっていただきたいと思います。

昨日配られた、皆さんの思いをまとめた卒業文集には、「世界中の人を楽しませる漫画家になりたい。」「描いた絵を通して人に思いを伝えることができる画家になりたい。」「ドラフト一位指名のプロ野球選手になりたい。」「人に勇気を与える声優になりたい。」「親しみのある警察官になりたい。」「箱根駅伝を走りたい。」などの大きな夢が書かれています。

夢は生きるエネルギーであり、夢さえ、あきらめなければ、どんな困難な状況にも打ち勝てると信じています。

 

結びとなりますが、本日、ご参列いただきました保護者の皆様、本学園で、皆様のかけがえのないお子様をお預かりして、我々教職員一同、精一杯の愛情を注ぎ、教育に当たってまいりました。 中には至らぬ点もあったかと存じますが、本学園の教育に対して温かいご理解とお力添えをいただきましたことに、感謝申し上げます。合わせて、今回、このような形で卒業式をしなければならなかったことを心よりお詫び申し上げます。

卒業生の皆さん、そろそろお別れの時がきたようです。本学園中学部に入学される方については、4月7日、この大アリーナで再びお会いしましょう。

また、他の中学校等に進学される皆さんについては、本学園小学部はいつまでも心のふるさとです。遠慮せずに、訪ねてきてください。

それでは、卒業生の限りない前途を祝して本日の式辞といたします。

 

令和2年3月25日

杉並和泉学園 杉並区立新泉和泉小学校長

田 中  稔

 

 

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