高円寺北子供園   Koenji-Kita
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 園長トーク  昨年度の記事まで掲載しています


2014年3月
大好きな子供園---- 園長 寺井 茂樹
正門近くのこぶし(辛夷)のつぼみは膨らみ、すでに春の支度が整っているようです。
もうじき修了式を迎え、1年生になる年長にじ組の子どもたちも一日一日開花に向けて膨らみを増しています。本園は2年保育の子供園なので、にじ組の子どもたちは、ついこの間入園してきたばかり、という気もしますが、子どもたちにとっての2年間は相当に長い期間だったと思います。その間に、子供園では一人ひとりの状況を確認しながら、急がずに、しかし漏れなく計画的にコツコツと経験を積み重ねてきました。子どもたちが作るカプラという薄い板状の積み木がありますが、カプラを重ねて作るタワーのようなものです。土台部分を丁寧に正確に積み重ねることにより、高く積んでも傾かず、倒れず、立つ姿に安定感が見られます。
そのような子供園での計画的な積み重ねを支えていたものは、家族の愛情や信頼関係であり、保護者の皆さんが子どもの気持ちを丁寧に受け止めてあげることだと思います。そのような家庭の支え、子供園での積み重ねが子どもたちの人格形成の基礎を培っています。

さて、小学校に併設されているこの園の教育・保育環境は独特です。子どもたちの部屋は2つしかなく、ホール専用の部屋はありませんが、子どもたちは園庭や中庭だけでなく、小学校の校庭や体育館、さらに大階段、裏庭、テラス、畑など、遊びや活動の場は多様に広がっています。保育室を出てすぐに、雨が降っても遊べる中庭に飛び出し楽しく遊んでいます。
週に1回の小学校の給食もこの園の特長です。たんぽぽ組のときは4年生が給食の配膳に来てくれて、小さな子供たちの面倒を見ながら一緒に食べてくれました。毎週来てくださるドラえもんのエプロンの古田先生とはすっかり仲よしになりました。小学校の給食の献立は幼児にとっては未知への挑戦となるものもあり、年少の時は苦手な食べものに時間がかかる姿も見られましたが、年長ではほとんどの子が魚も野菜もおいしく食べられ、おかわりを楽しみにしていました。給食を含め、来年度は小学校との連携がさらに互恵的な効果を深められるよう、より計画的に取り組んでいきます。
また、PTAやアトムの会(おやじの会)が主催する行事、そして高円寺地域の行事など大人たちも子どもたちを地域ぐるみ、家族ぐるみで支えてくださっています。これもこの園の特色で、子どもたちは恵まれた環境にあるといえます。

さて、子供たちの大好きな高円寺北子供園は、来年度で4年目を迎えます。区の福祉部門と教育部門から両輪の支えを受け、今では、子供園があってよかったと思われるような施設になってきているのではないかと思います。短時間、長時間を問わず、保護者のみなさんが、お子さんの大切な幼児期にこの園の教育・保育を受けさせることができて、よかったと思っていただけると嬉しいです。
保護者の皆様、地域の皆様、今年度の活動にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございました。今後とも高円寺北子供園の子どもたちをどうぞよろしくお願いいたします。
2014年2月
冬季オリンピック・パラリンピックの感動を子どもたちにも---- 副園長  國吉 雄次
2月7日にロシアのソチで冬季オリンピックが、3月7日にはパラリンピックが開幕します。選手たちが続々と現地入りし、オリンピックムードがだんだんと高まってきていると、新聞やテレビで報道されています。
私は、“冬季オリンピック”というと1998年の長野オリンピックでのノルディックスキージャンプ団体や個人ラージヒル、女子モーグル、男子スピードスケート500m、男子ショートトラックスピードスケート500mの種目で日本人選手が金メダルを獲得し、感動したことを覚えています。また、メダルの獲得はできませんでしたが、カーリングという競技を知ったのも長野オリンピックからでした。長野で選手たちが競い合った種目は7競技・68種目でしたが、ソチオリンピックでは7競技・98種目に増えています。より多種・多様な種目で活躍する各国の選手たちを子どもたちと一緒に応援したいと思っています。
 
オリンピック・パラリンピックといえば、2020年に東京での開催が決定しました。子供園の子どもたちが成長して小学6年生・中学1年生で開催を迎えます。招致活動で有名なフレーズとなった「お・も・て・な・し おもてなし」は子どもたちが日常の会話の中でも使うようになりました。この「おもてなし」は漢字で書くと「御持て成し」となり、動詞『もてなす』の連用形名詞『もてなし』に美化語(丁寧語)の接頭辞『お』がついたものとあります。「もてなし」の意味としては @とりなし。たしなみ。 Aふるまい。挙動。態度。 B取扱い。あしらい。待遇。 C馳走。饗応。と書かれていました。子どもたちのたしなみやふるまい、態度などは大切に、そしてじっくりと育んでいきたい姿です。
この時期、子供園では平成25年度の教育活動を振り返り、評価・反省を行い、改善点を話し合い、よりよい子供園に向けて平成26年度の教育課程編成を行っています。杉並区教育委員会の方針である教育ビジョン2012の実現、杉並区就学前教育振興指針を基本とした高円寺北子供園の特色を生かした教育・保育活動の展開、そして東京オリンピック・パラリンピックの実施を見据えた教育活動の推進も重点の一つです。「まだ6年後」かもしれませんが、子どもたちの運動や健康、国際理解教育、人権教育等については日々の積み重ねが大切です。
ソチオリンピック・パラリンピックで子どもたちが味わった感動が契機となり、世界の国々に興味をもったり、スポーツのもつ素晴らしさに出会い、競技を始めたりすることもあるでしょう。子どもたちが熱い眼差しを向ける競技を今から楽しみにしています。
2014年1月
正月とこま回しの経験---- 園長 寺井 茂樹
新年明けましておめでとうございます。
今年も澄みわたる青空の下、穏やかな正月を迎えました。富士を始め、遠くの山々をはっきり見通すことができ、幸先良い年の初めとなりました。
保護者の皆様は、親子で正月の料理や遊びなどを楽しまれたのではないでしょうか。子供園でも、1月11日(土)に「親子で遊ぼうデー」を行い、親子で伝統的な正月遊びを楽しむ予定です。土曜日の行事ですが、ご参加をお願いいたします。

さて、子供園での正月遊びといえば、なんといっても「こま」です。たんぽぽ組の“引きごま”は、割とすぐに回せるようになりますが、にじ組は“投げごま”に挑戦します。初めて回す投げごまはひもの巻き方が難しく、何度も失敗しながら、あきらめずに練習し、段々と回せるようになっていきます。できないことに果敢に挑み、目標をもって工夫しながら頑張る、その姿は頼もしいものです。そうすることが気持ちのよい達成感につながっていくことを実感できます。
さらに、こま回しで遊ぶ子どもたちを見ていると、こまを回すことがうまいことで脚光を浴びて得意気に教えてあげたり、普段あまりかかわることのない子ども同士がかかわったりするなど面白い様子が見られます。回せる子どもが多くなってくると、回る時間の長さを競ったり、技を見せ合ったり、自分たちでルールを決めて競ったり…こまは漢字で「独楽」と書きますが、独りのものではなく、友達との遊びが広がっていきます。
こま一つで随分といろいろな経験ができるものです。私も子どものころは夢中になって遊びました。鉄芯の重いこまは友達のこまと激しくぶつかり合い、ブリキの軽いコマは軽やかな音を立てて踊るように回ります。実際に遊んだのは短い期間だと思いますが、夢中で遊んだことはよく覚えています。
テレビでヒーローやヒロイン、「ふなっしー」を見ることも楽しいですが、子どもたちには、こうした実感を伴う遊びや体験も大事にしてほしいと思います。

3学期は進学、進級に向けたまとめとなる大事な学期です。職員一同、子どもたちの一日一日を大切にして、チームワークよく支えていきます。
本年も本園の教育・保育にご理解、ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
2013年12月
「5歳児の運動能力調査」を実施してみて---- 副園長  國吉 雄次
東京都公立幼稚園では、幼稚園教育の充実に資するため、在籍する5歳児を対象に、昭和55年から3年ごとに運動能力調査を実施し、その結果を過去の調査結果と比較・分析して運動能力の実態を明らかにする調査・研究を行っています。高円寺北子供園では幼稚園時代からこの調査・研究に協力してきました。
 
○調査内容(5種目)
・25メートル走<敏捷性・瞬発力>  
・立ち幅跳び<瞬発力>  
・ソフトボール投げ<瞬発力・調整力>
・体指示持続時間<筋力・持久力>   
・両足連続跳び越し<調整力・敏捷性>

○調査対象幼児は、都内公立幼稚園に在籍する5歳児、約2000名
○実施期間は10月〜11月の連続する2週間で実施 
高円寺北子供園では11月15日(金)〜11月29日(金)で実施しました。
 
今回のにじ組の数値は速報値であり、後日、調査当日に欠席した幼児の記録を計測した後に分析・考察を重ね、保護者会等で報告いたします。

性別 25メートル走
平均(秒)
立ち幅跳び
平均(cm)
ソフトボール投げ
平均(m)
体支持持続時間
平均(秒)
両足連続跳び越し
平均(秒)
昭和55年 6.2 112.2 7.8 80.9 5.5
昭和55年 6.4 102.2 4.8 79.7 5.3
平成4年 6.2 113.2 7.1 57.4 5.6
平成4年 6.4 102.3 4.6 56.8 5.5
平成16年 6.3 109.0 6.4 48.6 5.7
平成16年 6.4 99.3 4.3 49.4 5.5
にじ組 6.5 87.0 6.1 36.6 6.4
にじ組 6.5 83.7 3.7 27.9 5.8

昭和55年から今までの調査と今回の数値を比較してみると、高円寺北子供園のにじ組の子どもたちの実態として、運動能力には偏りがあることが分かります。特に体支持持続時間<筋力・持久力>の数値が低いことが特徴です。体支持持続時間とは、肘の高さぐらいの巧技台を肩幅ぐらいの間隔に用意し、手のひらを巧技台の上にのせ、両腕を伸ばしながら自分の体を支えられなくなるまでの時間を計るものです。
こうした結果から、高円寺北子供園の子どもたちは、日常の遊びの中で上下の動きの要素を取り入れた遊び「わたる」「ぶらさがる」「のぼる」「おりる」「とびおりる」等の経験が少ない傾向にあることが分かりました。
今後は、子どもたちの興味や関心、能力に応じて、全身を使って遊ぶ経験を増やしていきたいと思います。すべり台やうんてい、登り棒などの戸外の固定遊具を活用したり、中庭やテラスで巧技台やマットを組み合わせて遊ぶ経験を効果的に取り入れたりしながら、自分から十分に体を動かす心地よさを味わうことができるようにすることを大切にしていきたいと思います。
2013年11月
「文化の日」に思うこと---- 副園長  國吉 雄次
11月3日は文化の日です。文化の日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」として国民の祝日に定められています。
「文化」とはどのような意味があるのでしょうか。辞典で調べてみました。
文化とは
(1)〔culture〕社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式 ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教、種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては、それぞれの人間集団は個別の文化をもち、個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており、その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。
(2)学問・芸術・宗教・道徳など、主として精神的活動から生み出されたもの。
(3)世の中が開け進み、生活が快適で便利になること。文明開化。
(4)他の語の上に付いて、ハイカラ・便利・新式などの意を表す。
とありました。

高円寺北子供園の特色として『子小連携教育』が挙げられます。10月24日に杉並区幼保小連携教育研修で、高円寺北子供園と杉並第四小学校の連携について実践報告をする機会がありました。幼稚園時代から積み重ねられてきた日々の実践や教職員の日常的な連携の在り方など、諸先輩方が積み重ねてきた“文化”が現在の子小連携教育に大きな役割を果たしていることを改めて感じました。
子供園では、子どもたちと一緒に生活をつくりだす“文化”があります。一つ一つの取り組み、積み重ねが大きな成果としてあらわれてくるのでしょう。次代の“文化”の担い手として、子どもたちが「生きる力」を育みながら成長できるように、保護者・地域の方々と連携しながら子供園の文化を熟成させていきたいと考えています。
2013年10月
目標をもってがんばろう---- 園長 寺井 茂樹
秋風が吹き始め、気候のよい季節の快適さを改めて実感しています。
9月29日(日)は、強い陽射しの中でしたが、杉四小の運動会が開催され、子供園の子どもたちも機会をいただき、張り切って参加しました。保護者の皆様、日曜日の行事にご協力いただきまして、ありがとうございました。小学校の運動会に参加することで、異年齢との「縦割り班仲良しリレー」などの年齢を超えて一緒にがんばることで、少し大げさに言えば、小さな子どもたちの「世界」が広がったのではないかと思います。恒例の「みんなでヤットサー阿波おどり」では、色とりどりの衣装で、小学生、高円寺中の中学生、阿波踊りの連の方々や保護者の皆さまなど、大人たちに囲まれるように踊った子供園の子どもたちは、地域の中での自分たち、支えられていることを感じたかもしれません。地域が支え盛り上げる運動会を実感しました。

小学校の運動会が終われば次は子供園の運動会です。小学校の運動会で刺激を受けた子どもたちが、さっそく自分たちの運動会での目標に向かって真剣に取り組んでくれることでしょう。
目標とは今の自分を決めるものであり、時に自分を変えるものであります。目標の達成に向かって、今の自分がどうあるべきかを考えれば、次の行動が決まってきます。大人は学生時代の勉強やスポーツの中で、目標を立てて努力することで、自分を成長させてきたので、目標の大切さを知っています。幼児も幼児なりに、例えば、リズムで一つも間違えずに演技できるようになるなど、自分で立てた目標に向かって、真剣に取り組めば、子どもたちの毎日の行動が変わってくるはずです。

子供園における行事は、音楽会、子ども会、運動会など、それぞれ子どもたちが目標をもって取り組んでいくために必要なものです。目標がなければ、でこぼこ道を通る必要はありませんが、その先に目標があるから、でこぼこに向かっていく。そのでこぼこで強くなり、気持ちが豊かになるのではないでしょうか。

運動会のねらいは当日に向かっていくその過程に大部分があります。だから本番だけでなく、普段から、真剣に取り組んでほしいと思います。 地域の皆様、保護者の皆様、運動会を始め、2学期の様々な行事に向かって子どもたちが成長する姿を一緒に見守っていただき、本園の活動にご理解とご協力をお願いいたします。
2013年9月
いよいよ2学期が始まります---- 副園長  國吉 雄次
気温が高く残暑が続いていますが、お子さんの体調や生活のリズムは整っているでしょうか。
9月1日は、防災の日です。そして、8月30日〜9月5日が防災週間に指定されています。高円寺北子供園では、今年度も2学期の始業にあたり、引き渡し避難訓練を実施します。杉四小と合同で実施することにより、より実践的で有意義な訓練になることをねらいとしています。今回は災害時子ども安全連絡網(安全安心メール)を活用し、園からの連絡を継走連絡網以外で行うことにより、複数の連絡体制を確立できるよう試行いたします。今回の訓練の内容と反省を今後に活かしていくために、感想や課題についてお知らせください。よろしくお願いいたします。
日頃から園や学校、家庭、地域等でさまざまな取組を積み重ねていくことで、『自分の身体は自分で守る』ことが身に付いていきます。防災週間をよい機会と捉え、ご家庭で備蓄品の準備や避難方法の確認をしていきたいものです。連絡方法や避難経路、落ち合う場所等について、ご家庭で話題にすることも大切です。
 
話しは変わりますが、夏季休業中に子どもたちは、いろいろなことを体験したことでしょう。自分が体験したことを再現して遊んだり、友達や保育者に話したりすることで、子どもたちは自分の楽しかった思い出がより鮮明となります。「病気やけがはしなかったよ」「海やプールでたくさん泳いだんだ」「キャンプに行って、テントに泊まりました」「お母さんのお手伝いでおやつのゼリーをつくったよ」等、楽しそうに話していました。
私は2学期を『充実の2学期』と捉えています。子どもたちは『安心・安定の1学期』を過ごしたことで、園生活の中で自分らしさを十分に発揮し、のびのびと活動する姿が多く見られるようになります。また、自分が頑張ったことや友達と力を合わせて取り組んだことが、認められ、一人一人の自信につながっていくようにもなります。目を輝かせながら取り組んでいる時の顔は真剣そのものです。子どもたちが本気で取り組むからこそ『充実の2学期』となります。子どもたちが成長していく過程をていねいに読み取り、充実した教育活動となるように園全体で取り組んでいきたいと思います。
2013年8月
★夏の思い出 ---- 副園長  國吉 雄次
暑い日差しが続いたかと思うと、急に空が暗くなって激しく雨が降ってくるなど、今年の夏の天候は厳しいものとなっていますが、いかがお過ごしでしょうか。
7月23日(火)のPTAリサイクルバザーは子供園の保護者だけでなく、杉四小の先生方や保護者の方々、関係者の皆さん、地域の皆さん、たくさんのお客さんに買い物にきていただきました。本当にありがとうございました。ご担当のPTAの皆さん、大変お疲れ様でした。

さて、夏を感じる言葉はいろいろとあります。「海やプールでの水遊び、花火、山登り、キャンプ、カブトムシやクワガタ、オニヤンマなどの虫とり、蚊取り線香、風鈴、アサガオやヒマワリなどの花、スイカ、そうめん、かき氷、冷やし中華・・・」皆さんはどのぐらい思い出せたでしょうか。
私が夏を感じる言葉として「虫とり」があります。網と虫かごを持って、カブトムシやクワガタを一日中、探してヘトヘトになったことがあります。(後で自分が成長してから気付いたことですが、東京の下町にカブトムシやクワガタは『飼育されているもの以外はいない』ということですね。)また、アキアカネやシオカラトンボなどは、捕まえることができましたが、図鑑で見るオニヤンマの大きさに「捕まえたい!」という思いは強かったのですが、手が届かない高嶺の存在でした。
数年前、家族旅行に行った時のことです。息子2人と一緒に昆虫を探していた時のことです。あの高嶺の花だった「オニヤンマ」が目の前にいるではありませんか。私は夢中になって虫網を振り回し、捕まえることに成功しました。息子たちも懸命にオニヤンマを追いかけますが、素早く飛ぶオニヤンマを捕まえることはできませんでした。その日の夕飯は、家族全員でオニヤンマのことで盛り上がったことは言うまでもありません。

さて、高円寺の夏の締めくくりと言えば、大人も子どもも阿波おどりですね。地域全体が一体となって盛り上がる「阿波おどり」で、子どもたちの夏はどのような思い出で彩られるのでしょうか。子どもたちの思い出を聞くことを、今から楽しみにしています。
最後になりますが、海水浴、プール、川遊びなどでは、小さな子どもから目を離さず、水の事故にはくれぐれもお気をつけください。
2013年7月
★水の中で体を動かして遊ぶこと ---- 副園長  國吉 雄次
今年の梅雨は台風の影響もあり、西日本では大雨をもたらし、東日本はどんよりとした曇り空やしとしとと雨が降る毎日でした。子供園では6月24日(月)にプール開きの予定でしたが、あいにくの空模様で、6月は一度もプールに入って水遊びをすることができませんでした。7月、8月は子どもたちが大好きな水遊びをたっぷりと経験できるように、気持ちよく水に入れる好天を期待しています。

子どもたちの大好きな水遊びの遊具に水鉄砲があります。遠くの的目がけて水を飛ばすにはコツがあります。強く・素早く棒を押し出す力と水を飛ばす角度です。繰り返し遊ぶ中で(子どもたちは意識しないで遊んでいますが)両足を開いて身体のバランスを取り、腕全体で棒を押し出すようになってきます。初めは遠くまで水を飛ばせずに、足元に水がかかってしまいますが、先生や友達の姿を真似て、ちょうどよい角度を見つけて遊ぶようになってきます。

プールでの水遊びは子どもたち一人一人の経験の差を考慮して、みんなが楽しく行えるように丁寧に指導していきます。始めに水に慣れる遊びを十分に行います。腕や胸、頭、背中、顔などに自分でかけたり、友達や先生と水のかけ合いをしたりしながら徐々に慣れていきます。プールの中でゆっくりと歩きながらカニやカエル、ワニなど水中にいる生物になりきって遊んだり、友達と電車のようにつながって遊んだりしながら水の特性を知り、水に親しむことができるようにしています。
慣れてくると、イルカジャンプや水の中に沈んでいるフープに全身を伸ばしながらくぐっていく姿や水中で目を開けながら宝探しをする姿、流れるプールで身体を浮かして楽しむ姿なども見られるようになります。

『水遊びは気持ちがいい』『楽しい』『もっとやりたい』という気持ちを子どもたち一人一人がもてるようにするために、常に配慮しなければならないことがあります。
それは『安全』です。水遊びは他の運動と違って水の中で身体を動かして遊びます。約束を守ることで楽しい水遊びができます。しかし、ほんのわずかな時間でも、5cmの水深でも、人は溺れてしまうことがあるのです。
子供園の水遊びでは職員を適正に配置し、安全面には十分配慮した安心できる環境の中で、子どもたち一人一人が水遊びの楽しさを十分に味わい、自分から『やってみよう』という挑戦する気持ちがもてるように指導していきます。
9月のプール指導が終わるころには、子どもたちはどのような姿となっているでしょうか、楽しみです。
2013年6月
★心・体・頭の栄養になるものを選択する ---- 園長 寺井 茂樹
例年より早く梅雨の季節になりました。梅雨寒(つゆざむ)という言葉があるように、梅雨には寒さを感じる日もあれば、高温多湿の日もあります。風邪と食中毒に特にご用心ください。
さて、5月の終わり、年長・年少合同でバス遠足に行きました。こんなに早い入梅は予想しておらず、行き先は小金井公園を予定していましたが、雨のためサンシャイン水族館に変更しました。子どもたちは、大きなエイやフグの泳ぐ水槽の前で、ダイバーによる水中パフォーマンスなどを楽しみました。きれいな魚やかわいいペンギン、毒々しい色のカエルなど様々な生き物に興味を持ったようです。

バス遠足と聞くと、私は「えんそくバス」という絵本を思い出します。この絵本に出てくる園長先生は、遠足が楽しみなあまり前夜に眠れず、朝寝坊してしまいます。そして、遠足のバスに乗り遅れてしまうのです。さらに、お弁当も忘れてしまって・・・。なんともユーモラスなお話です。この絵本を読んだ子どもたちは、きっと夜早く寝ることや時間を守ること、忘れ物をしないこと、などの大切さを自然と理解するのでしょう。大人から口酸っぱく言われなくても、自主的に早寝早起きをしたり、持ち物の確認をしたりするようになるかもしれません。
子どもたちにとって、絵本や漫画、テレビなど、視覚的な効果のある情報媒体の影響力はとても強力です。小学校低学年で読んだ「○○のひみつ」というような学習漫画の絵やセリフを大人になっても覚えていることや、幼児期に見たテレビアニメのある場面を繰り返し思い出したりすることは、よくあることのようです。

子供園では、子どもたちの自主・自律の精神の芽生えを養うことを大事にしています。また、良いこと、悪いことがあることに気付き、考えて行動をすることも大切にしています。しかし、対象が様々で玉石混交のテレビ番組や漫画のようなものは、子どもに自分で選択させるのは、まだ早いようです。テレビ、漫画、ゲーム、インターネット・・・大人が、選択の基準を理解させたり、制限をかけたりして、選択を支援してやらないといけないものはたくさんあります。ドリンクバーの飲み物はどうでしょうか・・・?家庭によって考え方は様々だと思いますが、糖分の摂りすぎになるので甘いジュースは1杯だけ、カフェインの多いものは飲まないなど、選択の基準を理解させてあげれば、良い選択ができるかもしれません。幼児期の経験はとても大切です。なるべく、心や体や頭の「栄養」になるものを選択させたいですね。
 やがて、自主及び自律の精神が育ち、さらに、知識や経験を重ねて、大人のように自分で選択できるようになっていくのだと思います。

今月も本園の活動にご理解とご協力をお願いいたします。
2013年5月
★体を動かして遊ぶこと ---- 副園長 國吉 雄次
今年は4月になってからも寒暖の差が激しく、空を眺めて一喜一憂することが続きましたが、5月となり、さわやかな風を感じる季節になりました。戸外で身体を動かして遊ぶ子どもたちの顔はとてもうれしそうです。

さて、始業式や入園式から3週間が過ぎ、子どもたちはだんだんと新しい環境に慣れてきました。一人一人の様子を見ていると、安心して子供園で過ごしていることが分かります。

年少たんぽぽ組では、保育室前のテラスでケンケンパやカラー運動棒を並べて跳び越えていく遊びを楽しんでいました。「ぼく(わたし)できるんだよ!」「ねえ先生見て見て!」と、笑顔がいっぱいです。広い校庭に遊びに行くと、自然に体が動いて一斉に走り出す姿も見られます。また、にじ組の子どもたちが作ってプレゼントした“ちょうちょ”をひらひらとさせながら走り回ったり、花の蜜を吸わせようと花の前でしゃがみこんだりしていました。知らず知らずのうちに遊びの中で体全体を使って遊んでいるのです。

年長にじ組では巧技台を組み合わせていろいろな体の動きを経験しています。はしごや一本橋を立ったままスイスイ渡っていく姿や両手で体のバランスをとりながら進む姿、しゃがみ込んでゆっくりと進む姿などさまざまです。友達の取り組む姿に気付いて「○○ちゃんすごいね」「どうやったらできるようになるのかな」など、認める声かけや自分なりに考える姿が見られました。
また、元気タイムでは井村浩明先生(『井村隊長』と子どもたちは呼んでいます)に両足跳びのドンじゃんけんを教わりました。ドンじゃんけんは経験がありましたが、ただ単に走るより両足跳びではなかなか進まないのです。子どもたちはじゃんけんに勝つと思わず走りだしてしまいました。条件をたった一つだけ加えただけでも遊びの質が変化したのです。

体を動かして遊ぶことの中には、今まで自分が経験していない動きを初めてすることもあります。保育者や友達の動きに刺激を受けることもありますが、まずは子ども一人一人が興味をもって『やってみよう』『頑張ってみよう』という気持ちになることが大切です。
今年度の高円寺北子供園では、“体を動かして遊ぶこと”を楽しめるようにさまざまな工夫をしながら環境を整えていきたいと思います。3月に子どもたちはどのような姿となっているでしょうか。今から楽しみです。
2013年4月
★一人一人を大切にして丁寧に向き合います ---- 園長 寺井 茂樹
花が咲き、心が躍る4月になりました。お子様のご入園、ご進級おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
新しく子供園の仲間になった「たんぽぽ組」のみなさんが、だんだんと園での生活や新しい友だちに慣れて、子供園に来ることが楽しみになってくれることを願っています。子供園では楽しいことがたくさん待っていますよ!
進級した「にじ組」のみなさんには、この1年で年長児として心も体もたくましく大きくなって、たんぽぽ組のお手本となるよう期待しています!でも、急ぐ必要はありません。

たんぽぽ組もにじ組も、一歩一歩の歩みを確かめながら、一人一人を大切にして、急がずに丁寧に向き合っていきますので、ご家庭でも焦らず無理せず、お子様を温かく見守り、やさしく後押しをしていただくようお願いいたします。

園の教育目標は、「たくましく心豊かで、心身ともに健全な幼児を育成する」ことであり、具体像として次の3つの姿をめざしています。
  ◎すすんで体をきたえる子供 
  ○よく考えてやりぬく子供
  ○明るく思いやりのある子供
◎は重点目標です。
また、3つの子供の姿は杉四小と共通です。

また、園の特長としては、
  ◇ 杉並第四小学校との連携(子小連携)教育の充実
  ◇ 阿波踊りなど高円寺の地域の活動への参加
  ◇ 毎週金曜日の給食や園の畑を活用した食育の推進
・・・などが挙げられます。

本園では、ご家庭や地域の皆様とコミュニケーションをよく図りながら、子供たちをのびのびと育てていきたいと思います。
「子供園に預けておくだけで子供は育つだろう」と考えている方はいらっしゃらないと思いますが、幼児の教育は家庭が基盤です。ご家庭と園の保育者が協力・連携して子供たちの教育や子育てに取組んでいきましょう。そして、共に学んでいくことができたら、すてきだと思っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
2013年3月
★のびのび伸びる根っこたち ---- 園長 寺井 茂樹
余寒が厳しい日々が続きますが、にじ組の修了式が近づくにつれ、春への期待感が高まってきました。子供園は前身の幼稚園の認可を継承しているため、修了式で手渡す修了証書には「幼稚園の課程を修了したことを証します」と記載します。厳かな雰囲気の中で、一人一人に証書を手渡す日のことを思うと、子どもたちの未来へ夢が膨らみます。また、年少たんぽぽ組の子どもたちは、にじ組の修了式の様子を見て、年長組になる自覚を持つことでしょう。

さて、2月初旬に行われた音楽会はお楽しみいただけましたでしょうか。子どもたちの音楽を楽しむ姿や、充実感を目の当たりにして、確かな成長を感じられたことと思います。
たんぽぽ組の歌と演奏は音楽に親しみ、簡単な歌や演奏を楽しむことがねらいでした。歌も演奏も、楽しんでいることが良くわかる、かわいらしい姿が見られました。
年長にじ組は、友だちと声を合わせる喜びや、自分の力を出し切る満足感を感じることがねらいでした。演奏の「クシコスポスト」では楽器を分担して演奏することで、友だちとの気持ちが揃っていたように思います。昨年と比べると、年少から年長への成長がよくわかります。もう一曲聞きたくなったのですが、子どもたちの満足感が最高潮だったので我慢したところです。

ところで、小学校の学習指導要領の「音楽」の目標は、低学年では「楽しく音楽にかかわり・・・」、中学年では「進んで音楽にかかわり・・・」、高学年では「創造的に音楽にかかわり・・・」でそれぞれ始まるそうです。この部分は、まるで子供園の子供たちの成長する姿のようです。子供園の子どもたちは、修了までに音楽の楽しさや、声や演奏を通じて気持ちを合わせる心地よさ、自分を発揮することで得られる満足感を知る、という経験を積み重ねます。さらに、音楽が表現活動であることや、クリエイティブなものであることも体で感じてくれているといいのですが。この経験は小学校での音楽や、その後の人格形成にきっと生きてくると思うのです。音楽を通じて友達の中で自分を表現することで、例えば、人とかかわる力や自己有用感などが培われていくと思います。

就学前の教育は、しばしば木の「根っこ」にたとえられます。根っこがしっかりしていれば、将来、太い幹の大木にもなれるし、強い風が来てもしっかりと自立してびくともしないというわけです。(もし、根っこが小さいままだったら・・・!)
子育てや子どもの教育は、時に大変なこともありますが、それぞれのご家庭でも子どもたちの根っこがしっかりと伸びるように意識して、地域や子供園とともに子供たちを育てていきましょう。もちろん、お父さんも参加です。家族一体となった育児を通じて「家族の根っこ」がしっかりと育っていくのではないでしょうか。

今年度の本園の活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。
2013年2月
★「立春」に思うこと ---- 副園長 國吉 雄次
立春は二十四節気の第1で、春の初めとされています。冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合はこの日から立夏までが春となります。まだまだ寒い日が続きますが、“春”がだんだんと近付いてきていることも感じられる言葉です。また、立春は八十八夜、二百十日など雑節の起算日(第1日目)となっていて、立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄りの強い風を春一番と呼ぶそうです。
私はこの“春”という言葉に特別な思いがあります。“旅立ちの春”や“別れの春”、“出会いの春”、“新たな始まりの春”等、気持ちがワクワク!ドキドキ!したり、期待に胸をふくらませたり、すがすがしさや寂しさを感じたり、そのような複雑な感情が入り混じるからこそ、この季節は私にとって特別なのです。

思い返せば、4月に真新しいバッヂを胸に付けたたんぽぽ組の子どもたちは、子供園の生活に慣れることに精いっぱいでした。身の回りの始末や自分の好きな遊び、学級での活動など、保育者と心も体も寄り添いながら安心して自分の思いが出せるようにしてきました。この一年間でいろいろな経験を積み重ねて、今では、生活習慣が身に付き、遊びの中ではのびのびと自分の思いを実現させることを楽しんだり、友達と一緒に場づくりをして、その中でなりきって動いたりして遊んでいます。
にじ組の子どもたちは、いろいろなことに挑戦する姿が見られます。今まで、苦手にしていたことや取り組まなかったことに対しても、『できるようになりたい』と自分から繰り返し取り組んだり、友達の姿に刺激を受けて何度もチャレンジしたりする姿が見られ、とても頼もしくなったと感じます。縄跳びでは、200回連続して跳ぶことを目指して頑張る姿や二人跳びを長く続けられるように、二人で声を出してタイミングを合わせたりする姿など、自分なりに目標を設定し取り組む姿に成長を感じます。また、寒い季節にぴったりのマフラー作りでは、編みこんでいくには時間がかかり、手間を惜しんでいては完成することはできません。だんだんと長くなっていくマフラーを見ながら、『自分に合うマフラーの長さはどのくらいかな』『毛糸の色を変えてカラフルにしよう』など、自分なりに見通しをもったり、工夫したりしながら取り組んでいます。

時には自分のやりたい思いが優先してしまい、相手の気持ちに気付かなかったり、互いの思いがぶつかり合い、譲れなかったりする時もありました。しかし、一日一日を子供園で生活することで、「個の育ち」「集団の育ち」が積み重なり、大きな成長を感じることができるのですね。
今年度は残り2ヶ月となりますが、子どもたちが自分の思いを十分に発揮し、自信をもって生活できるようにしていきたいと思います。
2013年1月
★長い時間と短い時間 ---- 園長 寺井 茂樹
新年あけましておめでとうございます。

平成25年となり、平成の御代はめでたく四半世紀を迎えました。この25年を迎えるまでには、大きな事件がいくつもあり、国内外で大きな自然災害もありました。地価や株価が大きく下がりました。今年の年初は、やっと1万円台を保持している日経平均株価ですが、平成元年は最高記録の38,915円が出た年でした。苦しいことがたくさんあったように思います。
その一方で、インターネットの普及等により、世界との距離は大きく縮まりました。今の子どもたちには、25年前よりずっと大きな可能性が広がり、多彩な選択肢があることは間違いありません。子どもたちの可能性を活かし、一人ひとりを大きく羽ばたかせ、我々の社会や人類の繁栄のためにも、子どもたちの「生きる力」の基礎を培う丁寧な幼児教育を行っていくことが重要ではないでしょうか。

四半世紀という長い単位では様々なことがありましたが、その1年1年については「月日が過ぎ去るのは早いな」と感じます。子どもの頃は、時間の進み方がもっと遅いように感じていました。小学校での午前中の時間の長かったこと!大人になるに従って時間を短く感じることを「ジャネーの法則」というそうです。子どもは、大人より時間を長く感じるということは事実のようです。

子どもの時間は長い、つまりそれだけ大人よりたくさんのことができて、たくさん感じられるということです。それゆえ、子供園では綿密に活動の計画を立てた上で、2人の担任を始めとする大人たちが連携・協力して、子どもたちの時間を無駄に費やすことがないように気を配っていかなければなりません。日々反省することはありますが、子どもたちの貴重な時間をできるだけ無駄にしないように職員一同、気を引き締めていきたいと思います。(もちろん、休ませたり、落ち着かせたりすることや、長時間保育中の休息・お昼寝は無駄な時間ではありません。)
3学期は短いですが、子どもたちにとっては長い、長い1日の積み重ねです。子どもたちの1分1秒を大切にして、より価値のある時間にしていきたいと思います。ご家庭では、人手が限られていますし、子どもも親も息抜きは大切ですから、無理のない範囲で丁寧に子どもと向き合うと良いのではないでしょうか。

今年も園児の全員が思いっきり遊べ、毎日園に来るのが楽しみに感じられるような子供園でありたいと思います。
地域の皆様、保護者の皆様、今年もよろしくお願いいたします。
2012年12月
地域の中で子どもを育てる ---- 副園長 國吉雄次
日増しに寒さが厳しくなってきましたが、子どもたちは元気いっぱいに戸外で身体を動かして遊ぶことを楽しんでいます。先日の馬橋公園の散歩でも、広場を友達と走る姿や風に舞う赤や黄色の落ち葉を追いかけて「きれいな葉っぱ見つけたよ」とうれしそうに話す姿が見られました。

さて11月は、子どもたちが地域の方々と様々な交流をしました。にじ組の子どもたちは高円寺北ふれあいの家に出かけていき、みんなの大好きな阿波踊りで入場、園歌や♪よーいドンを元気いっぱいに歌いました。また、後半は高齢者の方とペアになり♪ドングリころころを振付付きで歌ったり、伝承遊びの“ずいずいずっころばし”を一緒に楽しんだりしました。最後には高齢者の方々から歌♪ふるさとをプレゼントしていただきました。「みんな歌を上手に歌えたね」「今度我が家に遊びに来てね」などうれしい声も聞かれ、子どもたちも笑顔いっぱいの交流になりました。

先日はPTAリサイクルバザーの還元行事としてサイエンスショーを実施しました。保護者の皆様、ご協力・ご参加いただきありがとうございました。目の前で繰り広げられる不思議な現象や驚きの連続で、子どもたちはもちろんのこと、招待した杉並第四小の1・2年生、高円寺北保育園、高円寺南保育園の4歳児の子どもたちも、保護者の方々もワクワクドキドキしたのではないでしょうか。米村でんじろうサイエンスプロダクションの方々が幼児にも分かりやすく、楽しめる内容を考えてくださり、パイレーツサイエンス(科学の海賊)である元気船長とエビップ、敵役のゴールドスカルの登場に子どもたちの目は輝き、45分間のサイエンスショーがあっという間に過ぎてしまいました。“風船ロケット”や“空気砲”は、作り方を簡単に説明していたので、飛ばし方や使い方を子どもたちも理解し、サイエンスショーを再現して遊ぶことになりそうです。クライマックスの“巨大空気砲”は飛び出した後に空気の渦が煙を巻き込み、大きな輪になって飛んでいく様子を、会場全体が一体となって楽しみました。
 
幼稚園教育要領や保育所保育指針でも、地域における子供園の役割について、「地域における幼児期の教育のセンター的役割を果たすよう努めること」「地域の関係機関、団体等との積極的な連携及び協力を図るとともに、子育て支援に関わる地域の人材の積極的な活用を図るよう努めること」と述べられています。
 杉並区教育ビジョン2012でも目指している『家庭・地域・学校(園)のつながりを重視した、共に支える教育を進める』『地域と共に歩む「新たな公共空間」としての教育基盤の整備』に向けて高円寺北子供園は教育活動を実践し、さらなる充実を図っていきたいと思います。

今後も、高円寺北子供園の子どもたちを地域の中で豊かな人間性を育て、「かかわり」と「つながり」を重視した交流活動を計画的に実施していきたいと思います。
2012年11月
友だちとのかかわりの中で ---- 園長 寺井茂樹
先日の運動会では、たくさんのご声援をいただきありがとうございました。また、保護者の皆様には、準備や片付けなどで多大なご協力をいただきましたことを、重ねて御礼申し上げます。アンケートでお寄せいただいたご意見については、職員で話し合い、来年度の運動会や今後の園の活動の改善のために生かしてまいります。
運動会当日は、子どもたちをその気にさせる演出をしたり、保護者が参加する競技で親子の触れ合いの機会を作ったりと、行事を盛り上げましたが、子どもたちにとっては、当日の大一番だけが大事というわけではなく、それまでのミニ運動会の中でも、自分なりに力を発揮して成長してくれたと思います。

運動会には、たんぽぽ組、にじ組、それぞれの「ねらい」がありますが、こうした大きな行事に向かって取り組んでいく中で、自己を発揮して、先生や友だちに認められることで、自信をもって行動できるようになることや、友達を認め、尊重する気持ちをもって行動できるようになることも期待しています。
ところで、「自分が認められる」とか、「友だちを認め尊重する」とはどんな気持ちなのだろう、と考えるときに、いつも思い出す気持ちがあります。

私事で恐縮ですが、私が小学生の時のクラスの出来事です。当時は担任の先生も児童を呼び捨てにしていることが一般的だったように思います。級友同士もお互いを呼ぶときには呼び捨てにしたり、あだ名で呼んだりしていましたが、ある日、担任の先生が子供同士も「○○さん」とさん付けで呼ばせるように改革したのです。
呼び方については、人権教育の意図や学級・地域の状況等に応じた様々な指導があると思いますが、その先生の「改革」は、その時のクラスの状況には、ぴたっとはまって、一時的な「丁寧ごっこ」にならず、しっかり定着しました。昨日まで、呼び捨てやあだ名で呼んでいた友達を「○○さん」と呼んだとき、あるいは自分がそう呼ばれたとき、どのような気持ちがしたか、今でもふんわりとですが覚えています。
 「友だちを大切な存在として感じている」、「自分が友だちから大切に思われている」みんなで土俵の下から土俵の上に上がったような、くすぐったい空気の中、お互いの心の中で一人ひとりを大切に感じていったように記憶しています。
子供園の生活の中で、子どもたちが他人を認めたり、他人から認められたり、そのような体験による幼児期の基盤が、一例ですが、小中学校での自己有用感や自尊感情、人権意識等につながっていくのではないでしょうか。

今月も本園の活動にご理解とご協力をお願いいたします。
2012年10月
身体を動かして遊ぶこと----副園長  國吉雄次
子どもたちは身体を動かして遊ぶことが大好きです。走ることが楽しくて、友達と顔を見合せながら園庭を何周も走っている姿や鬼遊びで友達を捕まえようと必死に追いかけている姿が見られます。また、固定遊具では今まで自分ができなかったこと(うんていを渡り切ることや登り棒を上までいけるように)を繰り返し挑戦しています。サッカーボールを蹴ってゴールに入れたり、巧技台を組み合わせて梯子やビームの一本橋をつくり、身体のバランスをうまく取りながら渡ったりするなど、子どもたちは遊びながら自然にいろいろな身体の動きを身に付けていきます。「体を動かす」中には、移動運動、操作運動、姿勢制御運動があり、「這う」「寝転がる」「歩く」「走る」という基礎的な動きから「線の上を歩く」「前転をする」等の動的なバランス、「片足で3〜5秒バランスをとる」「3点倒立をする」等の静的なバランスがあります。子供園では子どもたちの発達に即した遊びを取り入れながら、80種類の身体の動きが経験できるように意図的・計画的に運動遊びを取り入れています。

先日開催された杉並第四小学校の運動会では、みんなでヤットサー阿波踊りを踊ったり、たてわり班なかよしリレーではお兄さん、お姉さんと手をつないで走ったりして、楽しく参加することができました。合同練習の時から思いやりのあるやさしい眼差しを小学生に感じました。これは年間を通して小学生とのかかわりがもてる本園の特色であると改めて感じました。13日(土)には、子供園の運動会があります。5年生がボランティアで子供園の運動会に参加し、準備の手伝いや競技に参加して交流を深めます。

今年度の運動会のテーマは「高円寺北子供園オリンピック」です。金メダルを目指して子どもたちは一生懸命頑張ることでしょう。さわやかな天気のもと、心地よい汗をかきながら友達と力を合わせる楽しさや応援する喜びを感じ、身体を動かす楽しさを十分に味わわせたいと思います。
2012年9月
危険を感じ取る力----副園長 寺井茂樹 
厳しい残暑が続いていますが、お子さんの体調や生活のリズムは整っているでしょうか。
今年度、2学期の始業を9月1日(土)に設定したのは、9月1日(防災の日)に杉四小と合同の防災訓練(引取り訓練)を行うためです。高円寺中学校の防災訓練も同日に実施され、地域として、より実践的で有意義な訓練になることをねらいとしています。子供園、小、中とお子さんがいる家庭は大変ですが、実際の震災を想定しているものとご理解をお願いします。
訓練の時だけでなく、日頃から園や学校、家庭、地域、それぞれの大人たちが、子どもを守る当事者としての意識をもっていることが大切だと思います。一方、子どもたちに対しては、ある程度の危険は成長に必要なものと考え、危険から遠ざけるのではなく、危険に気付き自分で身を守れるようになってほしいと思います。大きな怪我は大人が防がなくてはなりませんが、過保護すぎると危険を感じ取る力が育たないのではないでしょうか。

過保護といえば、先日、夜間に小腹がすいたので、コンビニエンスストアで「生姜(ショウガ)ごはんのおにぎり」を買ってきました。食べようとして、ふと包みにある注意書きに気がつきました。〜「生姜の辛味を強く感じることがありますのでご注意ください。」〜

ちょっと過保護すぎませんか?生姜(ショウガ)が辛いのは当たり前で、注意のしようもありません。これを書かないと、「ショウガがからいぞ、どうしてくれる!」というクレームがくるのかもしれませんが、それは随分と幼稚なやりとりです。また、小さい子どもに食べさせないように、という配慮かもしれませんが、ショウガの危険性くらいは、親の判断に任せてほしいと思いますし、ショウガくらい経験させてみればよいと思うのです。

例えば、子どもたちが高い積み木に上った時には、何が何でも「危ないから降りなさい」ではなく、子どもが体で少しずつ危険を理解して、どこまでの高さなら安全かということを自分で感じ取るようになるようなことを子供園では大事にしています。水遊びだって、プールの水を極力浅くすれば安全なのでしょうが、それではあまり面白くありません。たっぷり水を入れてやれば、遊び方も広がります。水にもぐって、学ぶことも多いのではないでしょうか。
2学期も子供園の活動にご理解とご協力をお願いいたします。
2012年8月
夏の生活----園長 寺井茂樹 
厳しい暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
7月24日(火)のPTAバザーは子供園の保護者だけでなく、杉四小の校長先生始め杉四小の保護者や関係者の皆さん、地域の皆さん、たくさんのお客さんにお買い物にきていただきました。皆さん、ありがとうございました。ご担当のPTAの皆さん、大変お疲れ様でした。
さて、夏の間、9月1日(土)の2学期始業式を迎えるまでは、園では「おひさまグループ」(長時間保育の子供たち)だけで過ごしています。少人数を生かして落ち着いた活動をしたり、身軽に近所等へ出かけたりして楽しんでいます。近隣の保育園や児童館にも遊びに行きます。本園としては初めての短時間保育の夏休み中の保育ですが、本園の保育士は保育園で長時間保育の経験が豊富なので、そのノウハウと子供園の長所を生かして夏の生活を実り多いものにしていきたいと思います。また、短時間保育のお子さんについては、夏休み中も一時保育を実施していますのでご活用ください。

オリンピックが始まりました。200以上の国や地域が一同に集まる、とても貴重な機会です。子供たちは、テレビを見ているだけでは競技がよくわからないと思いますので、大人が解説しながら盛り上げてあげるとより楽しめると思います。子供たちが興味をもって楽しめれば、これから遊びにも生かされてくるでしょうし、様々な競技に挑戦してみようと思うかもしれません。子供たちがどんなスポーツに興味を持つのか、楽しみですね。

7月終わりには「高円寺老舗(しにせ)盆おどり」に子供たちがたくさん遊びにきていました。地域の行事は大切にして、子供たちに地域社会の一員の意識を感じてほしいと思います。さあ、夏の終わりには、大人も子供も高円寺の阿波おどりで盛り上がりましょう! 
最後になりますが、海水浴、プール、川遊びなどでは、小さな子供から目を離さず、水の事故にはくれぐれもお気をつけください。
2012年7月
ごっこ遊びについて----副園長 國吉雄次 
先日のごっこ活動日には多くの保護者の方々にご参加いただき、ありがとうございました。アンケートでいただいたたくさんのご意見は、今後の活動に生かしていきたいと思います。ごっこ活動日に至るまで、年長にじ組の子どもたちは目を輝かせながら準備をしていました。時には互いの思いがぶつかり合い、決めていたことができないことがありましたが、そのような時には、担任が思いを受け止め、グループの仲間で解決できるように援助していました。「ぼくは○○がいいと思うんだけど」「私は□□にするほうが楽しいと思うよ」「今は故障しているから修理しなくちゃダメなんだよ」「こっちは動くんだからやろうよ」など、子どもたちは一生懸命に自分たちのお店を楽しいものにしようと考え、解決に向けて、自分が考えていることを話していました。このような過程の中で相手の思いを受け止め、自分たちで生活を進めていくことを体験していることのよさを感じていました。中には一人でやりたいと、グループを作らずにお店に取り組んだお子さんもいましたが、最後まで楽しんで立派にやり遂げていました。きっと、この活動で多くのことを感じ、学んだのではないでしょうか。

にじ組の遊びに刺激を受けて、年少たんぽぽ組ではいろいろな“ごっこ”が遊びの中で展開しています。おうちごっこ、ヒーロー・ヒロインごっこ、電車ごっこ、アイス屋さんごっこ…などです。また、広い校庭ではサッカーボールを蹴っては追いかけて走り回っているサッカーごっこを楽しんでいます。子どもたちは、真似をしたり、なりきって遊んだりすることが大好きです。だんだんと色や形、動きなどを本物と同じようにしてみたい思いが膨らんでいきます。『やってみて楽しかった』『明日もやりたい』『○○さんと一緒にやりたい』などの思いが積み重なり、年長組のごっこ活動につながることが分かります。
これからもたくさんの『楽しい!』と思える経験を積み重ねていけるようにしたいと思います。
2012年6月
小さくて大きい子供たち----園長 寺井茂樹
日頃から、園の活動や行事にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。

今年度が始まって2か月が経ち、新入園児のたんぽぽ組もとても順調に生活しています。また、今年度から始まった長時間保育(おひさまグループ)のお子さんも、短時間保育のお子さんと一緒の動きのある一斉活動が多い全員保育の時間と「おひさまグループ」だけの少人数で家庭的な午後の保育時間の生活パターンに慣れて、快適に過ごしているようです。長時間保育を含めて、本園の教育・保育が皆様の信頼を得て、地域にますます定着してくれるよう、日々職員一同努力を重ねているところです。

さて、毎月の誕生会では、月ごとに園児の誕生日をお祝いしています。今年度の「園長先生からのプレゼント」では、誕生日カードをプレゼントした後、にじ組は、園長と副園長が腕を井桁に組んでおみこしを作り、こどもたちをわっしょい、わっしょいと担ぎます。たんぽぽ組は昨年度と同様「いちにのさん!」で高く持ち上げます。子どもたちは、楽しみにしてくれているようです。

みんなでお祝いしてもらって、誕生日の子は、大きくなった喜びを感じます。誕生会は、みんなで一緒の活動をする絶好の機会です。自分たちで司会をしたり、お楽しみの内容も新しいことに挑戦したりと、子どもたちが出来ることを増やしていきます。

 ところで、先日、東京スカイスリーが開業しました。子ども達にとってもきっと思い出に残るニュースとなったことでしょう。高さの634メートルは、ムサシ、ムサシといって覚えている子もいるようです。といってもそのムサシがどのくらいの高さかというと実感は湧きません。東京タワー(333メートル)と比べて、その2倍近い高さと考えると突出した高さが実感できます。比べるといえば、子供園の子どもたちも、小学生と比べてみるとやはり小さい!子どもたちは日々、出来ることが増えていきますが、1年生よりも小さいのですから、過度に期待しすぎず、かといって過保護や過干渉にならないように(できることは自分でさせて)、ご家庭でもお子さんの様子をきめ細かく見て、自分でできることを無理なく増やしていっていただければと思います。

今月も園の活動にご理解ご協力をお願いいたします。
2012年5月
子どもたちの姿から---- 副園長 國吉雄次
若葉の緑が一段と鮮やかに感じる季節となりました。5月はさわやかな風が吹き、気持ちのよい天気が続きます。この季節ならではの遊びを大切にしながら保育を進めていきたいと思います。
さて、始業式や入園式から3週間が過ぎ、子どもたちはだんだんと新しい環境に慣れてきました。一人一人の様子を見ていると、安心して子供園で過ごしていることが分かります。
年少たんぽぽ組では、ままごとや粘土、絵を描く、ブロック、床上積木、電車、絵本を読むなど、いろいろな遊びが展開しています。自分のやりたいことがすぐにできることで、『子供園って楽しいな』という思いを感じていることが表情から読み取れます。弁当の時間に様子を見に行ったときのことです。「お弁当おいしい」「今日はおにぎりなんだ」「私は野菜が好きなの」と、いろいろなテーブルから声が聞こえました。弁当が食べ終わると空っぽになった弁当箱を見せに来て、「おなかいっぱいになったよ」と笑顔で報告してくれました。お腹やすめに絵本コーナーにいたときのことです。Aさんが「ひざの上で絵本を読みたいな」と、私に聞いてきました。「いいよ」と答えると、静かに本を読み始めました。その様子に気付いたBさんも「僕も座りたい」と来ました。二人は5分ほどひざの上で絵本を読んだ後、次の遊びへと移っていきました。家庭で保護者の方と絵本を読んでいる姿が目に浮かび、ほほえましくなりました。
自分の思いを表情や動き、言葉などで保育者に伝えたいという気持ちを受け止め、一対一でのかかわりを大切にしていきたいと思います。
 
年長にじ組では、今までの経験から積木やついたて、ゲームボックスを組み合わせて友達と話しながら自分たちの遊ぶ場所をつくっています。「ここはヤギのお家なんだ」「わたしはお母さん」「わたしはお姉さんなの」と役割を決め、「買い物に行ってくるね」「素敵なリボンがあるといいよね」と、遊びに必要なものを自分たちで作って遊んでいます。また、「この迷路は難しいよ」「カプラはどこまで高く積み上げられるかな?」など、友達と一緒に遊ぶことを楽しんでいます。時には友達が困った表情をしていることに気付くと「どうしたの?」「大丈夫だよ」と、そばに来てやさしく声をかける姿が見られました。
年長児は友達と一緒に遊びや生活を進めながら、自分のやりたいことを十分に楽しんでほしいと思います。その積み重ねの中で、自分の思いが実現できた喜びを友達と共感したり、協力したりすることの楽しさを味わえるようにしていきたいと思います。
今年度より高円寺北子供園にまいりました、副園長 國吉雄次です。よろしくお願いいたします。 
2012年4月
土台をしっかりと築きます---- 園長 寺井茂樹
ご入園、ご進級おめでとうございます。
新しく入園した「たんぽぽ組」の子供たちは、最初のうちはお家の方から離れて、人生初めての経験をして戸惑うことが多いと思います。少しずつ無理せずに園での生活を楽しめるようになって、子供園を好きになってくれるよう願っています。
進級して年長さんになった「にじ組」の子供たちは、友達に思いを伝えたり受けとめたりできるようになるなど、昨年度1年間で随分と大きくなりました。これからはたんぽぽ組のお手本となれるように、そして、立派な小学生になれるよう、がんばって欲しいと思います。
どちらの組も、一歩一歩の歩みを確かめながら、急がずに進んでいきたいと思いますので、ご家庭でも焦らず無理せず、子供を温かく見守りやさしく後押しをしていただくようお願いいたします。

さて、本園は、昨年度に幼稚園から転換した「子供園」であり、教育活動の質を充実させながら、短時間だけでなく長時間の保育や一時保育なども安全で安心して預けられる幼保一体型の施設です。また、隣接する杉並第四小学校との連携教育や地域の中での交流活動にもとても力を入れています。
これからも、目の前の子供たちのことを最優先に考え、より良い園をめざしていきます。そのためには、伝統や継続を大事にしながらも、現状を正しく認識し、様々な声に耳を傾けて改善し、時には進取果敢に改革していく意識をもっていたいと思っています。

園の教育目標は、「たくましく心豊かで、心身ともに健全な幼児を育成する」ことであり、具体像として次の3つの姿をめざしています。

●よく考えてやりぬく子供
●すすんで体をきたえる子供 
●明るく思いやりのある子供

(3つの子供の姿は杉四小と共通です。)

このような目標をもって、子供たちが社会の一員として一人前になるための土台となる部分(基礎)を広く強く築き、小学校に引き継いでいきます。
本年度もご家庭や地域の皆様と密に協力して、子供たちを丁寧にのびのびと育てていきたいと思いますので、園の活動にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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