平成27年度 園長トーク

3月 『年度の終わりの月です』   園長 高橋浩平

早いもので3月になってしまいました。今年度もあと残り一カ月です。
先月の音楽会には多数のご参加、どうもありがとうございました。子どもたちの元気な歌声に、見ているこちらも元気をもらいました。本当に子どもは元気なパワーを秘めていますね。元気に、パワフルに毎日園で遊んでいます。
さて、にじ組さんはもうすぐ修了、小学校入学となりますね。小学校入学を控えてワクワクしているようです。
数年前に、小学校に上がってきて集団行動がとれない、一斉の指示が聞けない等のいわゆる「小一プロブレム」が話題になりました。関係者がそのことの対策を進めてきて、今ではそれほど「小一プロブレム」の話を聞かなくなりました。そうした取り組みを経て、来年度は杉並区の小学校はスタートカリキュラムを作成することになっています。
スタートカリキュラムとは、「小学校へ入学した子どもが、幼稚園・保育園・認定子ども園などの遊びや生活を通した学びと育ちを基礎として、主体的に自己を発揮し、新しい学校生活を創り出していくためのカリキュラム」(文部科学省 国立教育政策研究所『スタートカリキュラムスタートブック』)です。このスタートカリキュラムは、小学校一年生は決してゼロからのスタートではなく、幼児期に培ってきた力を土台に、それを小学校の学習にスムーズにつなげていこうという考えのもと実施されるものです。
幼児期には遊びや生活を通して様々なことを学んでいきます。これを「学びの芽生え」と呼んでいます。この「学びの芽生え」を小学校の「自覚的な学び」にうまくつないでいくことがポイントになります。
子供園の子どもたちを見ていると、自分で楽しみを見つけ、楽しいこと、好きなことに熱中している時の様子は集中力を感じます。自分の頭で考え、材料などをいろいろと工夫しながらモノを作っていきます。ごっこ遊びを通して自分のやりたいこと、なりたいものになる、友達とかかわる、といった子供園での活動すべてが、小学校での学びの基礎になっている訳です。
にじ組のみなさんは、子供園でたくさん遊んで身に付けた力をフルに発揮して小学校でも活躍してもらいたいと思います。応援しています。
たんぽぽ組のみなさんは、4月からにじ組として子供園を引っ張っていく立場になります。ますます成長が楽しみです。
保護者の皆様にはこの一年間、子供園の保育・教育活動にご支援・ご協力を賜り本当にありがとうございました。感謝申し上げます。
3月17日、修了式。残り少ない日々を毎日充実させていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

2月 『幼児の主体性をはぐくむために』   副園長 國吉雄次 

平成27年度も残り2カ月となりました。一年間のまとめとして、年度末の反省・評価を行う時期でもあります。12月に保護者の方々から提出いただいた教育調査の自由記述欄の中に、以下の記述がありました。
・子どもが毎日とても楽しそうに過ごしているので園での生活が充実しているのだと思います。「自分で考えて工夫する力」というものが、特に年長さんになってから著しく成長しているように思います。
・保育の中で子どもの自主性を尊重し、あたたかい目で見守り、子どもに寄り添った保育がなされていると思います。
・日中のできごとや遊びのエピソードなど、子どもの一日の様子をもう少し話していただきたかったです。細かいことまで分からず、不安になるときがあります。
・特別支援教育への情報提供や啓蒙の機会が少なく感じます。
等のご意見ご感想が寄せられました。詳細については3月の保護者会でしっかりと説明できるよ
うに準備を進めてまいります。
 
「自分で考えて工夫する(行動する)」「自主性の尊重」等は、幼児の主体性をはぐくむこと
につながります。高円寺北子供園が目指す教育は、幼児の主体性と保育者の意図がバランスよく絡み合って成り立つものです。
幼稚園教育要領《幼稚園教育の基本》には、「幼児が一つ一つの活動を効率よく進めるようになることではなく、幼児が自ら周囲に働き掛けてその幼児なりに試行錯誤を繰り返し、自ら発達に必要なものを獲得しようとする意欲や生活を営む態度、豊かな心をはぐくむことである。このような心情、意欲、態度はいろいろな活動を教師が計画したとおりに、すべてを行なわせることにより育てられるものではない。幼児が自ら周囲の環境に働きかけて様々な活動を生み出し、それが幼児の意識や必要感、あるいは興味などによって連続性を保ちながら展開されることを通して育てられていくものである。つまり、教師主導の一方的な保育の展開ではなく、一人ひとりの幼児が教師の援助の下で主体性を発揮して活動を展開していくことができるような幼児の立場に立った保育の展開である。活動の主体は幼児であり、教師は活動が生まれやすく、展開しやすいように意図をもって環境を構成していく。」・・・と記述してあります。
主体性をはぐくむために、『今幼児が取り組んでいることはその幼児にとって十分できることな
のか、新たな活動を生み出すことができるものなのか』など、これまでの生活の流れや幼児の意識の流れを考慮して、一人ひとりが感じたことをしっかりと受け止め、さらなる子どもの成長を支援していきます。高円寺北子供園の教育活動・保育の充実、さらなる発展を目指して職員一同全力で取り組んでまいります。これからも本園の保育・教育にご理解とご協力をお願いします。

1月 『人間関係を育てる』   園長 高橋浩平

新年あけましておめでとうございます。
今年は例年になく暖かな三が日でした。お正月はゆっくりと過ごせたでしょうか。
保護者の皆様、地域の皆様におかれましては日頃より本園の保育・教育活動についてご支援・ご協力を賜りありがとうございます。今年もまた高円寺北子供園をどうぞよろしくお願いします。
さて、12月の子ども会のご参観ありがとうございました。子どもたちの素晴らしい演技に感激した方も多かったのではないでしょうか。
本番に向けて練習する様子を何度か見に行きましたが、最初の頃は「大丈夫かなあ」という心配もありました。本番が近付くにつれ、仕上がってきて「さすが先生方だなあ」と感心しました。
どろぼう学校では最初はどちらが警察で、どちらがどろぼうかわからない感じでしたが、本番ではご存じの通り素晴らしい演技を披露してくれました。実は、こうした「役になりきる」「立場を考えて演技する」ということは人間関係を育てる大きな意味があります。
人間は一人で生きている訳ではありません。集団の中で生活するということは、おのずと関係を育てていく必要があります。子供園時代は、その人間関係を育てていく萌芽の時期とも言えるでしょう。ですからその関係は時に稚拙で時に幼いものだったりします。
友達との関係がうまくいかなくてつい手が出てしまう、ののしってしまう、等はまさに人間関係を育てる途上の出来事です。先生から「こうすればよかったね」「今度はこうしていこうか」等と言われて、文字通り人間関係を学んでいくのです。
幼稚園教育要領では人間関係について「他の人々と親しみ,支え合って生活するために,自立心を育て,人とかかわる力を養う。」をねらいとしています。同じく、保育所保育指針では「他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人と関わる力を養う。」とあり、そのねらいを「?保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 ?身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感を持つ。 ?社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける。」としています。
高円寺北子供園では、園の毎日の生活の中で、こうしたねらいを達成するために今後も意図的・計画的に保育・教育活動を行ってまいります。
3学期は音楽会も予定されています。大きな行事の中で一人一人の成長はもちろんですが、それぞれが集団を意識し、人間関係を育てる、そうした場にもしたいと考えています。
今年もまた、子どもたちの成長を楽しみにしていてください。

12月 『面白がることの大切さ』   副園長 國吉雄次

寒さがだんだんと厳しくなり、戸外で遊ぶ子どもたちは、自分の息が白くなることに興味をもち、繰り返し「はー」っと息を吐きながら「なんで白くなるんだろう?」「汽車みたいだね」と、友達と話している姿に冬の到来を感じました。
高円寺北子供園では子ども会が間近に迫り、いろいろな表現を楽しむ姿が見られます。
年少たんぽぽ組はお面を付けただけで、なりきって表現しています。
「おおかみだぞー」「こんなわらの家なんてフーフーのフーで吹き飛ばしちゃうぞー」や「パンをひとつくださいな!」「こんにちは、あなたはだあれ?」などと、そのものになりきって遊ぶことを繰り返し楽しんでいます。
年長にじ組は、物語を一人一人が分かり、自分の役割を意識して取り組む姿に成長を感じます。「わたしは、ここで大きな声で返事をした方がいいよね」「静かに歩かないと(おまわりさんに)見つかっちゃうね」と相談したり、「○○するなって書いてあるけど、11ぴきのねこが○○しちゃうところが面白いんだよね」とストーリーの展開が分かって表現をしています。

『面白い』といえば先日、PTA講演会の中で、講師の森山徹先生の講演内容が印象に残っています。
「子育ては大変なことだから子育てを楽しもうとすると無理をしなければならない。子育てを楽しむのではなく、子どもを面白がりましょう」という内容です。『子育てを楽しまない』ということは、肩ひじ張らずに、子どもを離れて見て(観て、診て)興味をもっていることを一緒に面白がることができるようになるとよいのではないかという森山先生からの提案です。
また、森山先生は子どもたちは『毎回うまくいかない自分や昨日の自分を変えたいと思って登園している』ことも話されました。このことは子育て中の保護者の方々だけでなく、私たち保育者にとっても共感できることでした。その日の午後に職員室で話題に取り上げたところ、「私たちも講演会に参加したかった」「もっと深く掘り下げて自分たちの研修会で詳しく話してもらいたい」などの感想が聞かれました。

今年度になって初めてのPTA講演会でしたが、「質問コーナーがあればよかった」「特別支援教育のことについても聞いてみたい」「期間を空けて子どもの様々な面を面白がったことを報告し合いたい」等の感想があがりました。とても充実した講演会となり、第2回、第3回と続けていくことで子どもたちの成長を共に喜び合いたいと感じました。

11月 『子どもたちの姿から』   園長 高橋浩平

10月17日、子供園の運動会、ご参加どうもありがとうございました。
あいにくのお天気で、体育館での開催となってしまいましたが、それがまた、コンパクトな形の会場であったり、近い位置からいろいろと見れたりと室内開催のよさも出たように思います。
子供園の運動会は、昨年度から杉四小の土曜授業という位置付けで、杉四小の全学年の児童に関わってもらっています。6年生は応援、5年生は準備の手伝い、1〜4年生はそれぞれ種目に参加と、全学年がこのような形でかかわって運動会を行っているのは区内でも高円寺北子供園だけです。
本園は幼稚園時代から10年以上、小学校との連携を続けてきました。併設園であること、そして10年という伝統の中で、子どもたちも、先生方も自然に交流ができているように感じています。運動会を行う過程でも、そのことに強く確信をもちました。
子供園の子どもたちにとっては、自分の生活の中に小学生がいて、小学校へのあこがれをもちながら、自分もがんばろうとする意欲につながっています。小学生にとっては、年下の子供園の子どもたちとかかわることで、自分の力を再確認する、充実感や満足感をもてる機会となっています。
杉並区教育委員会では、就学前教育を進めるにあたり、「互恵性のある学び」を打ち出しています。本園では、子供園の子どもたちにとっても、小学校の子どもたちにとってもお互いがプラスになる、「互恵性のある学び」が実現できているといっていいのではないか、と、運動会を見ながら、そう思いました。
一方で、さらに子供園・幼稚園・保育園から小学校への接続をよりスムーズにしていくための努力もさらに続けていきます。もっともっと自然な形での交流を、さまざまな機会を通して今後も進めていきたいと思います。
23日に、杉四小の校庭で、ミニミニ運動会を行いました。校庭で練習してきたリレーや表現を保護者の皆さんに見ていただくことができてよかったです。このときも、運動会のあと、あれだけのパフォーマンスができる子どもたちをたのもしく見ていましたが、27日の昭和記念公園の遠足では子どもたちの歩行の様子や活動を見ていて、一学期とは比べものにならないくらい、子どもたちの成長を感じました。
子どもたちは日々成長しています。この成長を年少は年長へ、年長は小学校へとしっかり引き継いでいきたいと思います。そのことを大事にすることが、子小連携教育の一層の充実にもつながると考えています。これからもよろしくお願いします。

10月 『遊びについて』   副園長 國吉雄次 

子どもにとって遊びは楽しいものです。子ども一人ひとりが興味・関心をもって遊ぶ内容は違いますが、『遊び』は子どもにとって楽しいことには変わりはないと考えます。
例えば、空き箱を使った製作活動にじっくりと取り組むA児、長縄とびを繰り返し跳んで、自分なりに挑戦するB児、友達と誘い合って積み木で場をつくり、その中でごっこ遊びを楽しむC・D・E児など子供園のいろいろな場所で同時刻に多発的に『遊び』は繰り広げられています。
  『遊び』にはいろいろな形があり、個人的なものや協同的なもの、競争的なものなど多様なものがあり、一概に規定することは難しいのですが、『遊び』をキーワードにして調べてみると、オランダの歴史家ホイジンガ(J.Huizinga)の著書「ホモ・ルーデンス」で、次のように書かれています。
〜遊びとは、自由で自発的なもので、それ自体を目的とした活動であって、喜びを伴うもの〜
とありました。
 遊びは自由な発想で、自ら考えてつくり出すこともあり、模倣することもあります。遊びが楽しくなると、その楽しさを追求する“遊び込む”姿が出てきます。子供園では自分なりに工夫したり試したり繰り返し“遊び込む”姿を大切にしています。遊びの中での気付きや発見を友達に伝え合い、アイディアが膨らみ、さらに遊びが面白くなっていく。このような経験が一人一人の成長につながっていくよう、取り組んでいます。
 
先日、子供園の保育・教育活動を区内の小学校の先生方に公開しました。約60名の参加があり、協議会で子供園の生活や遊びについて、意見交換をしました。
・環境が豊富で子どもたちの表現が豊かで開放的に感じた。
・子どもが自分から遊び始める姿が印象的だった。
・子どもたちが安心してのびのびと遊んでいる。
・子ども同士、先生との言葉のやりとりが自然で温かみを感じた。
・たんぽぽ組からにじ組へと子供園での豊かな遊びの積み重ねが育ち(成長)につながっていることを実感した。 等、数多くの感想や意見をいただきました。
 
これからも一人一人の『遊び』を充実させ、遊びを通して子どもたちの成長を促していきたいと思います。

9月 『たくさん遊ぼう』   園長 高橋浩平

9月になりました。2学期のスタートです。
さて、子供園では遊びを土台にすえて教育活動を展開している訳ですが、皆さんは「遊び」と聞くと「遊んでばかりいないで勉強しなさい」の方の「遊び」をイメージしたりすることもあるのではないでしょうか。
絵本『ぐりとぐら』の作者中川李枝子さんはこんなことを書いています。「子どもは遊びながら育つと言いますが、遊ぶのは結構たいへんです。自分が主役、主人公にならないと遊べません。三〜四人で遊べば、皆が主人公。その個性がぶつかり合うわけですから、決して安閑としていられない。自分を主張するのも大事。相手の言い分も聞かなければならない。忍耐と我慢も必要です。でも子どもたちにとって目標は一つ、より楽しく遊びたいということです。そのためには少々嫌なことも我慢するし、相手の気持ちを尊重するようにもなります。協力や助け合いもあれば、けんかもします。」(中川李枝子『子どもはみんな問題児』、2015)
子どもたちにとって、「遊び」とは中川さんの指摘する通り、「結構たいへん」で、ものすごいエネルギーを使う活動です。子供園でも、積み木を使って、何かをこしらえている活動などを見ていると、子ども同士、知恵を働かせ、相手を気にしながら一緒に活動している様子がうかがえます。そういう意味で「遊び」は子どもをたくましく成長させる原動力、ということがいえるのではないでしょうか。さきほどの中川さんの本の中にも、精神科医の平井信義先生の「子ども時代に存分に遊ぶ楽しさを味わった人は、老年期になっても生き生きと生活していますよ」という言葉も紹介されています。
高北の子どもたち、これからもたくさん遊んで、たくましく成長していってほしいと思っています。そうした豊かな学びがたくさんできるように子供園も、準備や支援をより一層進めていけたらと思っています。2学期もどうぞよろしくお願いします。

8月 『水遊びの場面から』   副園長 國吉雄次

 毎日暑い日が続いています。室内で遊んでいても、熱中症には十分気を付けていきたいと思います。
 7月22日(水)のPTAリサイクルバザーは子供園の保護者だけでなく、杉四小の先生方や保護者の方々、地域の皆さん等の方々が買い物にきていただけました。本当にありがとうございました。担当のPTAの皆さん、大変お疲れ様でした。
 夏季休業日を迎えて、長時間保育のおひさまグループとそらグループの子どもたちは元気に遊んでいます。そして、天気のよい日の午前中は、子どもたちの大好きな水遊びで、身体全体を使って水の中でのびのびと遊んでいます。
 先日、水遊びをしている時のことです。年長組のAさんやBさんがプールでイルカジャンプをしたり、水中に潜って目を開けたりしていました。その2人の姿をじっと見ていた年少組のCさんは、7月前半の水遊びでは水に顔を付けることに抵抗感がありました。2人が水の中で気持ちよさそうに遊んでいる姿を見て、自分もやってみようと思ったのでしょう。最初はそーっと顔を付けていたのが、だんだんと大胆になり、勢いよく水の中に顔を入れました。顔をあげたときの表情はとても素敵でした。「できたよ」「潜れたよ」「こわくなかったよ」と様々な感情が一気に出てきていたようでした。

 幼稚園教育要領 領域<健康> に「様々な遊びの中で幼児が興味や関心、能力に応じて全身を使って活動することにより、体を動かす楽しさを味わい、安全についての構えを身に付け、自分の体を大切にしようとする気持ちが育つようにすること」とあります。まさに全身を使って遊びながら「やってみよう」「挑戦してみよう」という姿につながったのでしょう。これからも子どもたち一人ひとりが自分でやってみようとすることを大切にしていきたいと思います。そして、安全面には十分に配慮し、無理をしないで、楽しい水遊びをこれからも続けていきたいと思います。

 さて、高円寺の夏の締めくくりと言えば、大人も子どもも阿波おどりですね。地域全体が一体となって盛り上がる「高円寺阿波おどり」で、子どもたちの夏はどのような思い出で彩られるのでしょうか。子どもたちの思い出を聞くことを、今から楽しみにしています。

7月 『水の中で体を動かして遊ぶこと』  副園長 國吉雄次

今年は梅雨の晴れ間を利用して6月23日(火)にプール開きを行うことができました。水の冷たさと温かな日差しの両方を感じながら、プールでの水遊びを楽しみました。ある日、年長組の子どもたちが梅雨空を見上げながら会話しているところに偶然出会いました。「今日はプールに入れないね」「宝探しがおもしろいんだよなぁ」など、あいにくの空模様でプールに入れないことを残念そうに話していました。6月は2回プールに入って水遊びをすることができました。7月、8月は子どもたちが大好きな水遊びをたっぷりと経験できるように、好天が続くことを期待しています。

プールでの水遊びは子どもたち一人一人の経験の差を考慮して、みんなが楽しく行えるように丁寧に指導していきます。始めに水に慣れる遊びを十分に行います。腕や胸、頭、背中、顔などに自分でかけたり、友達や先生と水のかけ合いをしたりしながら徐々に慣れていきます。プールの中でゆっくりと歩きながらカエルやワニ、エビやカニ(『エビカニクス』というリズムを踊っているからですね)など水中にいる生物になりきって遊んだり、友達と電車のようにつながって動き回ったりしながら水の特性を知り、水に親しむことができるようにしています。
慣れてくると、イルカジャンプや水の中に沈んでいるフープに全身を伸ばしながらくぐっていく姿や水中で目を開けながら宝探しをする姿、水の流れにのって身体を浮かして楽しむ姿なども見られるようになります。また、プールでの水遊びを繰り返していると、気付くことがあります。それは『真似る』ことです。 
・保育者の動きをじっくりと観て、真似をしてみる。
・友達が頑張っている姿、挑戦している姿に刺激を受けて、同じようにやってみようとする。 など
「まねる」→「まねぶ」→「まなぶ」というように『真似る』ことが『学ぶ』ことにつながっていくのです。それは、子供園が大切にしている『遊び』の中に『学び』があることにつながります。
『水遊びは気持ちがいい』『楽しい』『もっとやりたい』という気持ちを子どもたち一人一人がもてるようにするために、これからも多くの『真似る』姿を大切にしていきたいと思います。

また、水遊びでは常に配慮しなければならないことがあります。それは『安全』です。水遊びは他の運動と違って水の中で身体を動かして遊びます。約束を守ることで楽しい水遊びができます。しかし、ほんのわずかな時間でも、5cmの水深でも、人は溺れてしまうことがあるのです。
子供園の水遊びでは職員を適正に配置し、安全面には十分配慮した安心できる環境の中で、子どもたち一人一人が水遊びの楽しさを十分に味わい、自分から『やってみよう』という気持ちがもてるように指導していきます。

9月のプールでの水遊びが終わるころには、子どもたちはどのような姿となっているでしょうか、楽しみにしたいと思います。

6月『いのちの教育月間です』   園長 高橋浩平

6月です。ついこのあいだ入園式だったように思うのですが、今年度も2カ月を過ぎました。
たんぽぽ組の子供たちも、日に日にたくましくなっている様子がうかがえます。日頃より子供園の活動にご支援・ご協力いただきましてありがとうございます。各ご家庭での支えを強く感じています。今後も家庭・子供園で連携しつつ、子供たちを真ん中においた保育・教育を進めていきます。

5月28日にはサンシャイン水族館へ遠足に行きました。さまざまな魚の様子や、ペンギン、アシカのショーなどを見てきました。他の団体もたくさん来ており、迷子にならないか心配でしたが、誰も迷子になることなく行動することができました。お弁当の準備等、ありがとうございました。

さて、杉並区では5月・6月と9月・10月を「いのちの教育月間」とし、生命の大切さや人生のかけがえのなさを実感する道徳の授業及び体験活動等の取組を実施することにしています。ぜひ、この時期に改めて「いのちの大切さ」をご家庭でも話題にしてみてください。
人間は一人では生きていくことができません。赤ちゃんの時代を思い出してみてください。たくさんの支援があって、はじめて赤ちゃんは大きくなるのです。今子供園にいる子供たちも、誕生して、赤ちゃん時代があって、今に至る、「大切に育まれてきたいのち」の時代を過ごしているのだと思います。子供たちにもそうした「いのちの大切さ」を伝えていきたいと思っています。
また一人で生きていくことができない、ということでは、「ともに生きていく」という視点もとても大切だと思います。「ともに学び ともに支え ともに創る 杉並の教育」(杉並区教育ビジョン2012)にもつながる視点だと思います。そんなことも大切に考えながら、これからも子供園の活動を充実したものにしていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

5月『思いやりの気持ちをあいさつから』   副園長 國吉雄次

 子供園の一日の始まりは『あいさつ』です。正門で元気な声で「おはようございます」と気持ちよくあいさつをして迎え、保育室へと向かう子どもたちを見送っているときに、いろいろと気付くことがあります。
 毎朝、大きな声であいさつするA児が少し元気がない「おはよう」だと、『体調が良くないのかな』『何か登園を嫌がることがあったのかな』と感じることがあります。そのときは、様子をていねいにみるようにしています。また、4月に入園したB児は保育室ではいろいろと話しているのですが「おはようございます」がなかなか出てこないことがあります。そのようなときには“自分から笑顔であいさつ”をし、あいさつする心地よさを相手にも感じとれるように心がけています。

 今年度、高円寺北子供園では教育目標の「明るく思いやりのある子ども〜身近な人との関わりや動植物との触れ合いを大切にし、興味・関心を広げながら感じる心を養い、心情豊かな幼児を育成すること〜」を重点に掲げています。人と人とを結ぶコミュニケーションを大切にしながら、心情豊かな幼児を育成するための基本方針として「友達や様々な人と自分から積極的に関わることを通して、多様な考え方や表現方法を知り、考えたり、試したりして、最後までやり通す力を養い、満足感や達成感を味わえるようにする」としています。子どもたちは自分の思いや考えをいろいろな表現方法で伝えようとしています。思いが伝わり、そして『認められたうれしさや喜び』を味わいます。その“はじめの一歩”があいさつです。

 基本的な生活習慣としての『あいさつ』は、自分の心を開くことから始まります。『私はあなたに興味があります』『私はあなたと仲良しになりたい』『私はあなたと一緒に○○がしたい』など、子どもたち一人ひとりが安心・安全に子供園で過ごしながら気持ちよく生活を進めていくために今年一年間「あいさつ」を大切にしながら、思いやりの心を育み、保育・教育を進めていきたいと思います。

4月『平成27年度の出発にあたって』   園長 高橋浩平

桜の花の香りとともに平成27年度がスタートしました。お子様のご入園・ご進級おめでとうございます。
昨年度の佐藤広明園長のあとを受け、4月より高円寺北子供園の園長になりました高橋浩平(たかはし こうへい)です。杉並第四小学校長との兼任になります。子供園とのかかわりができ、とてもうれしくワクワクしています。どうぞよろしくお願いします。
さて、本園は併設園の利点を生かし、杉四小との幼保小連携に取り組んでまいりました。今年度も引き続き幼保小連携の取り組みを進め、子供園から小学校への円滑な移行ができるよう魅力ある活動を進めていきたいと思います。
集団に気持ちが向き始め、外界への興味が広がっていく4歳、5歳の時代、小学校へ就学する前の時代を大切にしていきたいと思います。この時期の子供たちは飛躍的に成長していきます。しっかりとその成長を支え、主体的に活動できる力をつけていきたいと思います。
いままでのよい伝統を受け継ぎつつ、さらに高円寺北子供園をよりよい園にしていくために、園長以下、職員一同全力で頑張ってまいります。保護者の皆様、地域の皆様、どうぞご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。

高円寺北子供園 教育目標 
 「たくましく心豊かで、心身ともに健全な幼児を育成する」
3つの具体像  ○すすんで体をきたえる子ども
        ◎明るく思いやりのある子ども
        ○よく考えてやりぬく子ども
  
3つの具体像は杉四小と同じです。子小ともに共通の願いをもって子どもたちを育てていきます。