平成28年度 園長トーク

3月 『前へすすめ!!』   園長 盒蕎六

厳しい寒さの日もあれば、ぽかぽかと暖かな日もあり、三寒四温とはまさにこのような日々のことを言うのですね。いよいよ、春です。修了式・終業式が近づいてきました。
つい先日、年少組が未就園児を迎えて「入園体験」として保育室で一緒に遊ぶ経験をしました。日頃自分たちが遊んでいることを披露しながら、お客さんとして迎えたり一緒にその場で遊んだりしました。普段は、自分が楽しめれば十分なことを、自分よりも小さな子を相手にどうしたらその子が楽しいと思ってくれるのか、笑顔になってくれるのか、きっとあれこれ考えながら準備してくれたことと思います。未就園のお友達は、あちらこちらと忙しそうにコーナーを回り、楽しむ様子が見られました。最後は、歌や手遊びのプレゼントをしました。
年少組にとっては、今まで全く経験したことのないかかわりでした。子どもたちには、自分より小さな子ってどんなふうに見えたのでしょうか?相手がいるというのは、子どもが成長していくうえで、とても大切な経験です。自分だけのことではなく、相手を意識して自分の行動を考える。よりよい自分をつくっていく経験です。4月からは年長として、行動していかなくてはなりません。環境が子どもたちを成長させます。きっと、立派な年長組になってくれることと期待します。
そして、年長組は、学級の表示版に書かれている『あと○日』というカウントダウンの数字を見て、「あ〜どんどん過ぎて行っちゃうよ。」と話していたそうです。でも、「小学校楽しみだよね。」という声が上がり、大変うれしく思いました。大きくなることへの期待、自信、未来への希望を感じたからです。就学前教育で小学校への連携の大切な意義の中に、「大きくなることへの期待をもつ。小学生への憧れをもつ」などあります。まさに、子どもたちは小学校へ就学していくことに喜びを感じ期待しているのです。学校での勉強が楽しみ!ランドセルが楽しみ!給食が楽しみ!どんなことでも学校がうれしい!なんて、こんな素敵なことはありません。その気持ちを、ぜひ小学校の校長先生をはじめとして先生方に受け取っていただきバトンタッチしていきます。
年長組さん、修了おめでとうございます!そして、自分のことをもっともっと大好きになって、前へすすめ!
保護者の皆様におかれましては、一年間のご理解とご協力をありがとうございました。

2月 『「親子で遊ぼうデー」を終えて』   園長 盒蕎六

1月は、小寒から大寒へと一年でも最も寒さの厳しい日々が続きました。
1月14日に行われた「親子であそぼうデー」では、ご家族の皆様のご参加ありがとうございました。寒い一日でしたが、校庭で元気に走りながら凧あげを楽しむ様子もみられました。ここで、頂戴した感想をいくつか紹介させていただきます。
「竹馬や凧上げなど、普段なかなかできない昔遊びを親子で楽しむことができました。」
「昔ながらの遊びに触れることや、伝統を伝えていくことの大切さに気付くことができました。」「子どもたちが成長し、それぞれが広い世界に飛び立っていくにあたり、日本独自の昔遊びを知っている、経験したことがある。という経験が、大きな糧になると信じています。今後も変わることなく、続けてほしいです。」「いつの時代の子どもも楽しめる昔遊びはこれからもずっと残っていてほしいです。このお正月にそれを経験できてよかったです。」「獅子舞はとてもよかったです。一人一人頭をかんでもらい良い経験ができました。」
まだまだ、たくさんの感想をいただきました。ありがとうございます。
それぞれのコーナーで遊んだ凧あげや竹馬などは、今ではなかなかご家庭で楽しむ機会がなく、遊び場も少なくなりました。また、年長の投げコマは、すぐにできるものではなく、何回も何回もチャレンジしてコツをつかんでいくもの。だからこそ、できたときにはうれしくて、繰り返し取り組んでいます。このひと月で、なんと年長組のほとんどの幼児が一度は回せるようになったとのこと。子どもたちの意欲はすごいものです。
オリンピック・パラリンピック教育の取り組みの中にも、スポーツだけでなく「文化」を学ぶというテーマがあります。『日本の伝統文化を学習し、異文化に対する理解を深め、認め合う。』というものです。子供園では、これまで日頃から取り組んできた日本の行事をこれからも大切にしていきます。それぞれの国に独自の文化があり、それを大切にしあうことで、お互いに相手を尊重する心が育っていくのだと思います。保護者の皆様から頂いた感想にもありましたように、昔ながらの遊びを次の世代に繋いでいきたいものです。
2月は節分。3月はひな祭り。子どもたちにとっては楽しい行事が続きます。少しずつ春を感じながら、日々の生活を楽しんでいきます。そして、気付けば修了まで40日を切りました。インフルエンザ、感染性胃腸炎などには気をつけて、元気に園生活を過ごしていきましょう。

1月 『新しい一年の始まりです!』   園長 盒蕎六

2017年がスタートしました。あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年のお正月は、穏やかで暖かなお天気に恵まれました。
年長児にとっては、いよいよ小学校入学の年。年少児にとっては、最高学年の年ですね。短期間ではありますが、変化が多く内容の濃い日々が始まります。一日一日を元気に過ごしていきましょう。
ところで、私はこのお正月に中距離運転のワンマンバスに乗り、地方へ出かける機会がありました。乗車の際、運転手さんがとても若く20代に見える方。正直な所、ちょっとした緊張感を覚えました。けれど実際に発車すると、終始安定した運転と案内で、心地よく過ごすことができました。この安心感は乗客にとっては当たり前なのですが、でもすごい!と改めて感じたひとときでした。
安定したスピードとブレーキ、そして案内のタイミング。きっと、運転手さんは技術面だけでなく、車内の様子をくみ取る力、さらにはご自身の生活習慣の管理もしっかりとしていらっしゃるのではないかな?とあれこれ想像してしまいました。でもこれは、私たちの仕事も同様です。若い保育者もベテランと言われる年齢の保育者も、常に日々育っていく子どもたちの姿を丁寧に見取り、よりよい保育のあり方を創造し、時にはスピードを上げて子どもたちを引き上げたりブレーキをかけてじっくりと子どもたちの様子を丁寧に見取り関わったりしていくことが大切です。
 現在、私たちの教育保育の基本である「幼稚園教育要領」改訂の時期にあたり、中央教育審議会では、幼児教育において育みたい資質・能力の柱を「知識・技能の基礎」「思考力・判断力・表現力等の基礎」「学びに向かう力・人間性等」と三つあげています。これらは、遊びを中心とした生活から一体的に育んでいくことが大切であると記されています。そして、これは日頃から子供園が大切にしている内容でもあります。三学期はまとめの時期。特に年長児にとっては、小学校入学に向けてこの三つの柱を基に、心も体も準備を整え、自信をもって修了させていきたいと考えます。そのためにも職員一同、子どもたちが、十分に力を発揮し満足感を味わい、次のステップに上がれるよう努力して参ります。
今年も、本園の教育保育へのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

12月 『子ども会を前に』   園長 盒蕎六

今週末は年長組の子ども会が行われます。担任と子どもたちは、当日に向けて準備の真っ最中です。年長組にとっては、これまでの園生活の集大成でもあります。みんなで考えみんなで決めてみんなで進める子ども会。毎日、準備の様子をのぞきに行くのが楽しみな私ですが、あれこれとよく相談し合い、「よし!それならここはこんな風に表現してみよう!」と決定。そして実際に演じてみると何だか照れくさくなってしまう子。そうかと思えば伸び伸びと演じてみる子。などなど、普段とはちょっと違う子どもたちの姿が新鮮な毎日です。
表現については、“表現活動はオモテに現れた結果(子ども会当日)だけを注目するのではなく、その表現に至るまでのプロセスを大切にすること。”と考えます。大人は、つい当日の出来栄えで子どもたちの表現の成果を判断してしまいがちですが、日々の積み重ねの体験こそが子どもたちにとっての力となっていきます。そして、その力を当日に発揮して自信となります。担任も当日に向けての「学年だより」を作成して保護者の皆さんにお伝えしています。それは当日までの過程を大切にしているからです。
平成30年に改訂される、幼稚園教育要領や保育所保育指針の中間まとめに「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿の10項目」が明記されています。そこには、「豊かな感性と表現」という項目があります。
文言についてはまだ整理中ですが、その中に「自分の素朴な表現が先生や友達に受け止められる経験を積み重ねながら、動きや言葉などで表現したり、演じて遊んだりするなどの喜びを感じ、友達と一緒に表現する過程を楽しみ表現する意欲が高まるようになる。」という表記があります。今子どもたちは、まさにここを体験しています。そして、このような幼児期の体験によって身につけた学びの基礎がグラデーションのように小学校の各教科へとつながっていくのです。年少組にとっては、担任や友達と一緒に何かになりきって表現する楽しさを繰り返し味わうことで、自分らしさを存分にオモテに出していく。この経験がとても大切です。ぜひ、両学年の表現の様子をご覧いただき二年間の成長を実感していただきたいと思います。

11月 『つ な が り』   園長 盒蕎六

10月は運動会をかわきりに、子どもたちにとってうれしい行事や活動が目白押しでした。その一つ一つにPTAの皆様のご協力やご支援がありました。
運動会、当日の朝早くからお父様や小学校おやじの会(アトムの会)の皆様が会場作りにお手伝いいただきました。終了後は、全員の保護者の皆様が片付けを手伝ってくださいました。芋ほり、有志のお母様方が雑草抜きと芋づるでのリース作りに参加してくださいました。杉4小こどもまつり、担当の保護者の皆様がコーナーの準備から片付けまでこどもたちのために活躍してくださいました。そしてPTA独自の活動では、つい先日『家庭教育講座』を開催し「みんなの学校」上映を行いました。熱心に子どもたちのためにいつも力を発揮してくださるPTAの皆様にこの場を借りて心より感謝申し上げます。
さて、子供園に転換したことで短時間保育と長時間保育の保護者の皆様がなかなか顔を合わせる機会がありません。せめて、小学校へ就学する前に短・長ともに仲間の輪を広げていきたいものです。それは、単に保護者同士の関係づくりだけが目的ではありません。特に長時間保育の保護者にとっては、自分の働いている時間に地域や周りの保護者の方が子どもたちを見守ってくださっていることが多いのです。これは、私自身が我が子のことで実感したことです。保育園の頃は、迎えに行けば何とか園のことが先生から情報としてもらえました。けれど、学校に通学するようになるとそうはいきません。学校の情報は近隣のお母さん方から頂き随分と助けられました。地域や同級生の保護者の皆さんに常に見守られて育っていけたことは、働く親にとっては何よりも心強いことでした。
土曜日や日曜日、小学校の校庭ではサッカークラブや野球クラブの子どもたちが地域の方々の指導のもと汗を流しています。他にも中庭で子どもたちが遊んでいる姿を見かけます。学校にはいつも子どもも大人も居て、ごく自然に見守りの形ができているこの高円寺の温かさが素敵です。ぜひ、この子供園時代に保護者同士のつながりを大切していきましょう。
11月は、保育参加参観懇談会があります。少人数の保護者の皆様と担任と、子どもたちの成長について、見て考えて語り合いつながっていきましょう。
今月も、本園の教育保育へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

10月 『遊ぶ力・関わる力 学ぶ力』    園長 盒蕎六

夏から秋にかけて、子供園は未就園児のお子さんをもつ保護者から見学希望のお電話をいただく機会が多くなります。
つい先日も、3歳のお子さんをもつご家庭から連絡があり見学をしていただきました。見学の方には、子供園の教育保育で大切にしていること、生活や活動の内容、短時間・長時間保育の違いなど施設を案内しながらなるべく具体的にお話しするよう心掛けています。その中でも、一番お伝えしたいことは、子どもたちが生き生きと遊びや活動の中で身につけていく「力」のお話しです。
この時、ちょうど4歳児の保育室では、子どもたちがそれぞれやりたい遊びを進めながら友達と関わる姿が見られました。お店屋さんをしているところでは「お客さん、今用意しますからちょっとお待ちくださいね。」とお店屋さんになりきって友達に話しかけている子。遊びに使うおもちゃを自分で一生懸命に作っている子。一方では、今まで使っていた遊び道具を友達に持って行かれて血相を変えて追いかけ「それは使ったらだめなの!」訴えている子。など様々な姿が見られました。次の5歳児の部屋では、ちょうど運動会のリズムで踊る曲を使って幼児同士が表現を楽しんでいました。本番では、フラッグを持って踊る予定なのですが、それぞれ自作のステッキを持ってリズムを取っていました。それを見て、椅子を持ってきてお客さんになる子、一緒に踊りだす子、会場を作る子と年長は遊びが広がっていました。運動会の練習という感覚ではなく、自分たちの遊びの一部として運動会の種目が生かされていました。
このように、4歳児は、自分がやりたいことを存分に表現し楽しみながらも友達との遊びが面白くなる頃。でも思い通りにいかないことも増えてきます。
自分の気持ちと友達との関わりから思うようにいかないもどかしさを味わい、自分の気持ちに折り合いをつけていく時期です。一方5歳児は友達と一緒に遊びを作っていく時期。自分の気持ちを何とか言葉で相手に伝えながら、遊びを進めていく力を獲得していきます。それは、まさに就学前の大切な学びです。子供園での生活を通して、子どもたちは遊ぶ力(学ぶ力)を育み友達と関わる力をつけていきます。子供園6園の中で、本園は唯一2年保育の園ですが、この2年間に教育が凝縮されています。でもその前に、園で子どもたちが力を発揮していくためには、家庭で愛情たっぷりに育てていただくことが一番大切!とお話ししています。
あっという間に4月から半年が経ち、子どもたちは大きく成長しました。
次の新入園児が入園する頃には、さらに成長していることでしょう。もちろん!ご家庭での愛情をたっぷりと受けながら!!

9月 『地域に育てられた子どもたち』   園長 盒蕎六

今年の夏は、オリンピックに沸いた暑い夏でした。毎日、朝起きるたびに日本選手がメダルを獲得していてワクワクしました。様々なドラマがありたくさんの感動をいただきました。
暑い夏と言えば、高円寺の夏・阿波踊りも熱いです!
高北の子どもたちは、今年も杉の子連に約30名仲間入りし「ヤットサー・ヤットサー!」と元気に踊ってきました。私にとっては、5年ぶりの参加です。今から15年も前に、当時の杉の子連・連長さんに直接お願いして高北の子どもたちを仲間に入れていただいて以来、毎年参加してきました。そして、必ずと言ってよいほど、踊ってきた園児の何人かは、他の連に参加していきます。子供園時代に気になっていた修了生が小学生となり、踊りの中で小さい子達をしっかりとリードしている姿に頼もしさを覚えたことがあります。また高校生になった修了生は、ある連で大太鼓を持って仲間たちを支える立場になって毎年活躍しています。子どもたちは、地域のこのような活動を通して、園では経験できない大切なルールをたくさん教わって成長しているのだろうと思いました。
そして今年も、子どもたちは阿波踊り出演のために杉の子連の練習に参加し、しっかり腕を上げ腰を落として何回も練習に参加してきました。
本番では、小雨が降り出してしまいましたが、元気に高円寺東演舞場と純情商店街を大きな声を張り上げて踊りました。
見学のお客さんたちから、「がんばれー!いいぞー!」「ヤットサー!」と応援していただき、一緒に踊った高円寺中と杉四小の校長先生や副校長先生からも「よく頑張った!楽しいね!」と声をたくさんかけていただきました。そして、何よりうれしいのは、地域のみなさんに「最後までよく踊ったね。素敵だったよ。」と褒めていただいたことです。幼いながらに多くの方から応援していただいたことは、子どもたちにとってうれしく忘れられない記憶となります。地域で経験し育てられてきたことが、やがて地域の力となって、次の世代を支えていく存在になっていきます。私も阿波踊りを通して、地域協力者の皆様にたくさんお会いし、ご挨拶をさせていただきました。こんなに多くの方々に支えられている高円寺の子どもたち。学校教育とともに地域教育から次世代を担う人を育てていかなくてはいけないと実感した夏となりました。

8月 『大切に育てたじゃがいも』   主査 相澤朗子

一学期に、にじ組が育てたじゃがいもを、みそ汁・カレー・ふかし芋にしてみんなでいただきました。カレーパーティーの活動の中で、玉ねぎ、人参、大切に育てたじゃがいもを調理したにじ組。包丁を持って切る時は真剣そのもの、待っている間も友達の切っている姿をじっと見つめ、一回一回を慎重に丁寧に切っていました。
その様子を見にきたたんぽぽ組の子どもたち。いつも賑やかで楽しそうなにじ組の雰囲気との違いを感じ、年長へのあこがれと尊敬のまなざしで、じっと見つめていました。
そしてカレーを食べ終えて各クラスへ行き、「今日のカレーおいしかったね。」と私が話すと、にじ組は「私たちが作ったんだよ。」と誇らしげな顔で話していました。たんぽぽ組は「にじ組さんが作ったんだよ。」の言葉から、子供園の年長さんて、すごいでしょう!と言わんばかりの表情が印象的でした。
毎日の活動を通して、クラス内だけでなく年長との関わりからも、遊びだけでなく心も様々な事を感じ、吸収し成長していると実感しました。

梅雨も明け、これから夏本番。家族で出掛ける機会が多くなると思いますが、その中で、体だけでなく心も成長している子どもたちの姿を感じてください。
暑い日が続きますが、体調に気を付けて事故や怪我のないよう、元気に過ごしましょう。 

7月 『「ごっこ活動」を通して』   園長 盒蕎六

先月の6月15日は、年長組の「ごっこ活動日」でした。多くの保護者の皆様に参観していただき、子どもたちは笑顔で張り切って取り組みました。沢山の励ましをありがとうございました。終了後、保護者の皆様から感想をいただきました。ここで、少し紹介させていただきます。
「それぞれのコーナーで、自分の役割をしっかりこなそうという気持ちと、お友達と順番に譲り合うことを考えて頑張っている姿が微笑ましかったです。」「『私がやる!』『僕だよ!』のやり取りも見られました。けれど、お互いに声を掛け合い『じゃあ次ね。』『順番ね。』と考え行動する姿が見られ、みんながきちんと参加していたと思います。」「自分が何グループで、どんな役割なのか意識しながら準備を進め、当日の活動に取り組む姿に成長を感じました。思うように友達が動いてくれないと腹を立てる場面にも学びの機会を与えていただいていると思い、冷静に見守ることができました。」「お友達への接し方、小さい子や大人への接し方を使い分け、お店屋さんとして丁寧な言葉を使う姿に成長を感じました。」等々…。多くの感想をありがとうございます。
このように、活動を通して子どもたちは思いついたことを形に表現したり役割を分担したりしながら、一つのことをみんなで達成する経験をしていきます。
今回、特に相手によって言葉遣いを考える、伝え方を工夫する、伝えるタイミングを考えるなど、「言葉」について担任が見ていない所でも、自分で考えたり友達同士で気付き合って知らせたりしていたことを、頂いた感想から改めて気付くことができました。
幼児期の言葉の獲得は、大人の影響が何よりも大きいものです。もちろん、テレビや絵本などからも沢山の刺激が入ります。けれど、その時その時に応じた言葉の使い方などは、人の中にいて、関わりを通して様々な言葉と出会い、言葉の感覚を養っていくものです。だからこそ、私たち大人が子どもたちの言葉の発達や人との関わりをとらえそれに応じながら、正しくわかりやすく、美しい言葉を使って語りかけ、言葉を交わす喜びや豊かな表現を伝える役割を果たしていかなくてはなりません。
「言葉」について、改めて考える機会となった「ごっこ活動日」でした。

6月 『早寝・早起き・朝ごはん』   園長 盒蕎六

先日の5月24日は、本園の井の頭自然文化園への遠足でした。
当日は、年長組が年少組の手を取って一緒に往復歩きました。3月まで「年少さん。」と呼ばれていた子どもたちが、自分より年下の子の歩く様子に気を遣いながら歩調を合わせたり手を引いてあげたりしていました。たった2ヶ月間の環境の変化で、子どもたちは大きく成長しました。周りから大切にされ、助けてもらっていた自分が、支え教える立場になることで、心と体はしっかりと前へ進むのです。年長組は、今の経験が小学校へ進学した時に、自分を信じる力につながっていくのだろうと、改めて感じました。これは、もちろんしっかりと体力がついてきているということでもあります。私の歩数計は、往復1万歩を少し超えていました。子どもたちの足はもっと小さいので、歩数はさらに多かったということになります。日頃、まだそれほど歩かない年少組の子どもたちにとっても、これほどたくさん歩いた経験は、きっと自信になったことと思います。翌日は、みな元気に登園しうれしく思いました。
さて、それでも我が家に戻るとまだまだ甘えたい子どもたち。特に、園での生活に慣れてきた年少組は、これまで園で頑張ってきた分、疲れも出てきます。土・日曜日に生活のリズムが崩れた翌日の月曜日は、朝からリズムが取り戻せず機嫌が悪かったりしばらくぼんやり過ごしたりする姿を見かけます。
子供園の朝のスタートは一日のとても大切な時間です。お休みの日も生活のリズムをあまり変えずに過ごすことは、実は子どもたちにとって、とても大切なことです。それは、小学校へ進学するともっと切実な問題になります。
今から、ぜひ生活リズムを整えて過ごしましょう。
6月になると、杉四小との交流が盛んになります。ザリガニ釣り・セーフティ教室・年少組の給食等々。子どもたちにとっては、自分たちだけでは経験できない貴重な時間です。また、中旬からプール遊びも始まります。子供園での生活を楽しく過ごすためにも、「早寝・早起き・朝ごはん!」実践しましょう。

5月 『泳げ 泳げ こいのぼり』   園長 盒蕎六

若葉の美しい季節になりました。校門に立つ桜の木もきれいな若葉が目にまぶしい日々です。そして、中庭大階段の前には、大きなこいのぼりが悠々と泳いでいます。
年長組では、「こいのぼり制作」がこの大きなこいのぼりをきっかけに進められています。年長にとっては、初めての友達との共同作業です。たんぽぽ組の時には、それぞれが自由に自分のこいのぼりを満足するまでいくつも作って楽しんでいました。今年は、友達3〜4人と一緒に相談しながらの制作です。どんな色にしようか?どんなうろこの模様にしようか?と、頭を寄せ合って考えあい、一つのこいのぼりを作り上げます。仲間同士意見が違うとなかなか作業が進みません。「私はこの色がいい。」「僕はこれがいい。」などと、互いの主張だけでは完成できないのです。ここでは、友達の考えを聞く、自分の思いを伝える、力を合わせる。そのような経験をしながら、子どもたちはこいのぼりを完成させます。出来上がると、『友達と作った!』という一人では味わえない満足感があります。
一方で、年少のこいのぼり作りは、自分の手と指をしっかりと使って自分だけのお気に入りを作ります。のりの扱い方や道具の使い方を経験していきます。そして、自分だけの大切なこいのぼりを持って園庭で遊ぶ姿がこれから見られることと思います。子どもによっては、いくつもいくつも作ってメザシのように棒に付けている姿もあります。
このように、こいのぼり作りは季節にちなんだ制作活動であると同時に、子どもたちの成長の時期を踏まえ、経験させたい内容をしっかりとらえたものです。一つ一つのこいのぼりには、子どもたちの思いがたくさん詰まっています。保護者の皆様も、ぜひ子どもたちの作品を楽しんで見ていただきたいと思います。
さて、この時期の子どもたちは、少しずつ生活に慣れてくると共にこれまでの緊張感が解けて疲れも見える頃です。どうぞ、親子ともに体調管理にはお気を付けください。
今月も本園の教育保育へのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

4月 『新たな高北のはじまりです!』   園長 盒蕎六

平成28年度がスタートしました。お子様のご入園ご進級おめでとうございます。
今年度から高円寺北子供園の専任園長として着任いたしました、高橋章子(たかはしあきこ)です。ご存知の方は、「お帰りなさい!」と声を掛けてくださいました。4年前まで、この高円寺北子供園に副園長として子どもたちと過ごしてまいりました。あの頃の子どもたちが、もう4〜6年生と大きく成長していました。
つい先日、子供園に「せんせ〜い。来たよ」と当時のかわいい元園児が、声を掛けてきてくれました。私と身長が変わらない位成長しており、うれしいやらびっくりするやらでした。でも“ちょっと覗いてみようかな”と寄れるこの距離が高北と杉四小の魅力です。
平成17年度から、幼小連携教育を先進的に進めてきた高北と杉四小の研究は、杉並に留まらず、全国からも見学者が訪れるほどです。校内で毎日出会う小学生は、園児にとっての身近な手本となるお兄さんお姉さんです。大きくなったら、あの小学生みたいにいろいろなことができるようになりたい!と憧れのモデルとなります。そして小学生にとっては、小さい子に頼られ、先生方に見守られ褒められることで、人への関わり方や在り方を考え、よりよい自分を創る大切な学びの場となります。
子どもたちにとってよりよい連携教育の在り方を模索しながらこの10年間幼小連携を進めてきた高円寺北子供園。これからも、高橋校長先生(前園長)と力を合わせ、この素晴らしい本園の教育保育を継承してまいります。どうぞ今年度もご支援ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

高円寺北子供園 教育目標 
 「たくましく心豊かで、心身ともに健全な幼児を育成する」
3つの具体像  
○すすんで体をきたえる子ども
◎明るく思いやりのある子ども
○よく考えてやりぬく子ども
  
3つの具体像は杉四小と同じです。子小ともに共通の願いをもって子どもたちを育ててまいります。