平成30年度 園長トーク

3月 『心も身体も大きく育ちました』   園長 盒蕎六

あっという間に一年が過ぎてしまいました。この一年で、年長組の子どもたちは、大きくなることへの希望と期待に心が躍り、一年生になることがどれほどうれしいでしょう。そして年少組は、今の年長組の生活や遊びの様子を見てきて、これからいろいろなことができるようになるうれしさと楽しみが想像でき、それはそれは夢いっぱいでしょう。
これからも、様々に大切な個性をもった一人一人の子どもたちが、自分の持ち味や強みをもって大きく成長していってほしいと願います。
今の時代は多様性の時代と言われています。人というものは、自分の価値から外れた人を受け入れられないところがあり、自分と違うということに不安や違和感を抱いてしまいます。そのため、みんなと一緒でなくてはと、合わせていくことに力を注いでしまうものです。けれど、子供園の子どもたちはそれぞれの友達の思いやとらえ方を素直に受け入れ、ありのままの友達と自分を受け止めあっていく姿があります。その姿に、大人としてわが身を振り返り反省することも多くありました。
人には必ず個性や特性があります。これまで育ってきた環境から、育まれた力や持ち味を大切にして、お互いの生き方を尊重し合い、多様性を受け入れあえることができたら、どれほど社会を豊かにしていけるだろうかと思います。
子供園を巣立っていく子どもたちには、いま育まれている力や気持ちをこのまま大切にして大きくなってほしいと願います。いろいろな考え方がある、いろいろな感じ方がある、いろいろな気持ちがある。もちろん、人と共に生きていくためには、お互い気持ちよく過ごすためのルールやマナーが必要です。子どもたちは、毎日の生活や遊びの中で繰り返し経験してきました。大きく育った年長組を誇りに思います。自信をもって小学校へ進学してください。そして、友達や先生と一緒に過ごす楽しさを味わい、たっぷりと遊んできた年少組は、きっとたくましい年長組になっていくことと期待します。
保護者の皆様におかれましては、この一年間子供園へのご理解とご協力を本当にありがとうございました。PTAの活動へのご協力においても、子どもたちのためにたくさんのお力を注いでいただき感謝申し上げます。
今年度、子どもたちのとの生活もあとわずか、ケガや病気に気を付けて毎日存分に遊び活動して参ります。

2月 『親子で遊ぼうデー』を終えて   主任教諭 大川麻弓

1月12日(土)の親子で遊ぼうデーには、たくさんの保護者の方にご参加いただき、ありがとうございました。
各学年の凧作りでは、お子さんが切ったり貼ったりするのを手助けしたり、絵をかく姿を見守ったりする保護者の方の温かなまなざしを感じました。校庭では、出来上がった凧を持って一生懸命に走る保護者の方、嬉しそうに追いかけるお子さんの笑顔と歓声が響きました。体育館では、懐かしいコマ回しや羽根つき、竹馬に親子で教え合いながら楽しんでいる様子が見られました。昔遊びを通して、親子での楽しいひと時を過ごすことができたのではないでしょうか。また、後半にはブラスバンドの演奏会で、生の演奏を間近で楽しんでいただきました。
アンケートより、ご意見、ご感想をいくつかご紹介いたします。
「親の自分たちも昔遊んでいたんだよと話しながら、親子で楽しく経験できた有意義な機会となりました。」
「以前からコマ回しを頑張っていることを聞いていましたが、当日も諦めずに何度も挑戦している姿にとても感動しました。もっと練習するとも言っていて楽しみです。」
「慣れた遊びではない分、各家庭が“出来栄え”を気にせず楽しく遊んでいる雰囲気が心地よく感じました。」
「年長になると保護者があまり手助けしなくても手順に沿って作っていて成長を感じました。」
「未就学児はクラシックの会場に入れないことも多いので、貴重な経験ができました。」
「子どもたちが前のめりに演奏を聴き、楽器を観察していたのが印象的でした。」
「家で、指揮のまねをして遊んでいました。」
「小学生の兄弟にもぜひ聴かせたかったです。」
今は、親世代の私たちにとっても昔遊びの経験が少なくなってきています。じっくり取り組んでみると、昔遊びにはたくさんの良さが隠れています。手先の細やかな使い方や加減の調整など技能的なことはもちろんですが、繰り返し楽しむ気持ちや諦めない気持ち、もっと面白くしようと考えたり工夫したりすることなど心情面も育ちます。子供園では2月も引き続き、コマ回しなど昔遊びに取り組んでいきます。
そして、ブラスバンドの演奏に刺激を受けた子どもたちは、音楽会に向けて自分たちの音楽を楽しんでいます。友達と気持ちを合わせ、声や音が揃っていく心地よさを味わっていけるようにしていきます。

1月 『新しい一年の始まりに』   園長 盒蕎六

新年あけましておめでとうございます。新しい一年の幕開けです。
昨年末から、「平成最後の…」と銘打った特集がテレビや新聞で取り上げられています。皆さんも何かしら、目にされているのではないでしょうか?私も平成元年からこの30年間の変容ぶりを映像で見ていて、その変化を実感しました。
人々の生活の仕方、働き方、様々なことが技術革新(AI)によって大きく変化しました。技術革新は、あくまでも人間の目的に対する手段の合理性であって、主体は、私たち人間です。でも、このままいくと人間の倫理観を技術革新が超えてしまい、いつの間にか人の心が消されてしまうのではないかと不安になります。
私たち大人は、これからの時代を背負っていく子どもたちに、自立した心と行動力、人と生きていく大切さを育てていかなくてはなりません。杉並の教育ビジョンにある「夢に向かい志をもって自らの道を拓き、かかわりを大切にし、地域・社会・自然と共に生きる人」ということです。
平成の始めの頃と今と、幼児教育の目指す方向は変わりません。子どもたちがこれからの時代に夢を抱き、希望をもって生きていく基盤を育てていく場であるからです。
新年になって、年長組にとっては最後のまとめの日々が始まります。
子どもたちが未来を描き希望をもって生きていくための基礎の基礎として、自分のことが自分できちんとできるようになってきたでしょうか?思ったことを言葉で相手に伝えられるようになったでしょうか?面白い!やってみたい!と感じ行動しようとする心が育っているでしょうか?そして、友達と共に遊びや生活を進めていくことを楽しめているでしょうか?
年少組は、家庭とは異なる子供園という社会の中で、友達や担任と遊びや生活をしていくことに喜び、もっとこんなことをしてみたい!とわくわくしているでしょうか?自分のことが自分でできることに自信をもち始めているでしょうか?これら一つ一つを見直しながら、年度末までの園生活を共に丁寧に過ごして参りましょう。
平成30年度3学期もどうぞよろしくお願いいたします。

12月 『人は人の中で育ちます』   園長 盒蕎六

今年もあと一ヶ月を残すのみとなりました。振り返るとこの二学期は、子どもたちがぐんと成長した数ヶ月間でした。
9月はプールでの挑戦で自信を得て、10月は運動会で年少組も年長組もそれぞれに体をたくさん使って力を出し、特に年長組は友達と力を合わせてリレーやリズムを存分に楽しみました。11月は私たち職員にとって研究保育・研究会が続き、多くの学びを得ることができました。おかげさまで、「子小連携教育について」「幼児の友達関係を通したそれぞれの学びについて」「幼児期の描画活動について」など、子どもたちの遊びや生活を通してたくさん学ぶことができました。
子小連携といえば、10月の運動会で杉4小全校児童が本園園児のために応援や競技参加、手伝いなどで交流しました。特に、5年生については運動会後も交流が続いています。つい先日は、小学校の学習発表会での成果を園児全員の前で披露し、最後は大好きなリズムを一緒に楽しみました。5年生の園児への関わり方もどんどんと上手になってきており、小さな子にはその子の背の高さに身をかがめて声をかけたり、常に園児の表情を気にかけたりしている児童の姿があちらこちらで見受けられました。「相手を思いやる」という表現がぴったりの姿がそこにありました。この姿は、自分自身が体験してこそ実感し身に付いていくものです。今の社会では人の心に触れる機会が少なくなってきていると常々感じています。世の中の様々な物事がAIの進化に伴いスピードアップしていき、いつか人の思いが置き去りにされていってしまうことを危惧しています。AIの発達がめざましい今だからこそ、心も体も純粋に成長していくこの幼児期に、人と人との関わりから学ぶ知恵と心を、友達や多くの人との関わりを通して存分に吸収し、成長してほしいと願う毎日です。
今、年長組は子ども会等を通して、友達と力を合わせ一つの劇や活動をつくりあげるために自分の考えや経験を友達に言葉で伝えていくという難しい経験をしています。また年少組は、表現活動を通して、みんなの中で自分を表現することの楽しさや自分らしさを発揮する心地よさを味わう大切な経験をしています。どの子も皆、人の中で育っているのです。
来年は、いよいよ平成が幕を閉じます。新しい元号となり、人との関わりを通して育った子どもたちが活躍していく未来がスタートします。子どもたちとそして保護者の皆様にとって素晴らしい一年が始まりますようお祈りいたします。今年も、本園へのご理解とご協力に感謝申し上げます。

11月 『あこがれと自信』  主査 相澤朗子

本園運動会では、保護者の皆様にご参加いただき、たくさんのご声援とご協力をありがとうございました。
運動会前・運動会当日・運動会後と一つ一つの活動を通して、子どもたちが自信をつけながら生活している様子を多く見ることができました。
中でも運動会直後に、『あこがれ』の気持ちを大きく膨らませて自分たちから表現活動『はたけでいいものみぃつけた』に取り組んでいた姿は、一回りも二回りもたくましくなっていると感じました。
年少組は間近で見ていた年長組の虫たちの表現を真似し、年長組は小学生が手伝ってくれた虹や嵐を真似ていました。年長組の子どもたちは真似るだけでなく、年少組に自分たちの衣装を貸してあげたり、踊りを教えてあげたりという大きな役割もしていました。
その教え方も様々でした。手を取って教える、先頭に立ち踊って見せて教える、言葉で説明するなどなど。「教えるって難しい」と話す子もいるほど、頭をフル回転させながら一生懸命に考えながら教えやり抜いていました。まさにこの姿が、私たちの教育目標である『よく考えてやりぬく幼児』につながる姿です。
この活動から、年長組の子どもたちには、年長組としての自覚と誇りが感じられました。
思い起こすと昨年の運動会後にも同じ光景がありました。昨年の体験から自分たちが年少組の時にしたように、そしてしてもらったように引き継がれ、今年の姿があったのだと思います。
日々の活動は、子どもたちにいろいろな発見・気づき・あこがれなどの種をまいてくれます。その種が芽を出して花開くように、栄養たっぷりの水をあげ、色とりどりの大きな花を咲かせることが私たち保育者の役割だと思います。
そのために、子どもたちが「〜がしたい。〜が楽しい。」という気持ちになるような栄養を注いでいけるように保育をしていきたいと思います。

10月 『子どもが主役の運動会』   主任教諭 大川麻弓

小学生が運動会に向けて校庭や体育館で授業を受けているこの時期、園の子どもたちはその姿に刺激を受け、同じように走ってみたり踊ってみたりしています。
年長組では、リレーや綱取り、かけっこなどの競技を学級のみんなで楽しんだり、好きな遊びの中で、友達と誘い合ってチームを作り、競うことを楽しんだりしています。
また、自分たちが楽しむ運動会にはたくさんの人に応援に来てほしいという思いから、ポスターを作りました。そして遊びに来てくれる小さいお友達のためにプレゼントをあげたいと、今まさにお土産づくりの真っ最中です。
先日は、運動会をするにはいろいろな係があることにも気付ました。「作ったお土産は誰が渡すの?」「前のにじ組さんが、かけっこの時タッチしてくれたよ。」など、今していること、経験してきたことをもとに、すでに“自分たちの運動会”が始まっています。年長組では、『がんばる!あきらめない!!仲間と一緒に!!!』を合言葉に、毎日が運動会です。勝ってうれしい気持ちも、負けて悔しい気持ちも一人でかみしめ、さらに仲間と一緒にかみしめています。これらの体験から、学級のみんなで運動会を作り上げていくことの楽しさや充実感を味わっていってほしいと願っています。
年少組は、運動会のために活動や遊びを進めるのではなく、毎日子供園で先生や友達と遊んでいる楽しいことが、運動会につながっていきます。
夢中になって遊び、伸び伸びと体を動かしているうちに、様々な体の動かし方ができるようになり、ほんの少し難しいことにも、先生や友達と一緒なら挑戦してみようと思えるようになっていきます。一人一人の小さな「できた!」がだんだんと大きくなって、「みんなで遊んだら楽しいね!」「こんなにすごいことができちゃうのを、たくさんの人に見てもらいたいね!」という期待を運動会につなげていきます。
年長組も年少組も、自分たちの楽しいこと、できるようになったことを、たくさんの人に見てほしい、応援してほしいという気持ちで運動会を迎えます。そのためには、毎日の楽しい“ミニミニ運動会”での経験の積み重ねが大切なのです。
ぜひ、子どもが主役の運動会を楽しみにしていただき、当日は温かい励ましや応援をよろしくお願いいたします。

9月 『充実の二学期に』   園長 盒蕎六

酷暑といわれたこの夏を皆さんはどのようにお過ごしでしたか?
子供園は、あまりの暑さに長時間保育でのプールを中止する日もありました。
それでも、8月25日(土)・26日(日)の高円寺恒例の阿波踊りは大盛況で、どこの連もこれまでの成果を120%の力で発揮していました。もちろん、杉の子連に参加した子供園の子どもたちも元気に踊り終えることができました。毎年、連長の大森さんを始めとして地域の皆様に支援していただきながら高円寺の街を練り歩くことができました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
さて、先月末に杉4小・高円寺北保育園・本園合同の幼保小連絡会が行われました。昨年に引き続き、東京家政大学大学院客員教授・佐藤暁子先生のご講演もありました。幼児期の学びがどのように小中高へと引き繋いでいくのか、またその重要性を改めて確認することができました。
今年の4月に幼稚園教育要領・保育所保育指針が新たに実施されました。その中に、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」が明記されています。「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり・生命尊重」「数量・図形、標識や文字などへの関心・感覚」「言葉による伝えあい」「豊かな表現」という10項目です。この項目について、幼児期の終わりまでと限定するのではなく、3歳から12歳までの子どもたちには、時期に応じてどのような育ちが見られるのか、発達の課題は何か、連絡会の中で話し合う時間がありました。教育というものは、それぞれに区切りがありますが、必ず引き繋がれ、その子の成長を促していきます。幼児期に学んだことは、小学校での授業や生活の基礎としてしっかりと子どもたちの成長を支えます。この基礎は見えにくく、また点数で明記できないために、ついおろそかになり、評価しやすい幼児用の塾や習い事で成果を求めてしまいがちです。今、何を大切に子どもたちとの時間を過ごすのか。彼らの心の根っこに生きる力の基礎・学びの基礎を育み、年少も年長も大きく成長するこの2学期に、一人一人の子どもたちと10の姿を重ねながら丁寧に毎日を過ごしていきます。
運動の秋・食欲の秋・読書の秋・そして遊びや生活が充実する秋です。今学期も本園の教育保育へのご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

8月 『互いに喜び認め合う大切さ』   主査 相澤朗子

7月は、にじ組が育てたじゃがいもを使ったカレーパーティーやプール遊びなど楽しい活動がたくさんありました。
暑さもあり、子どもたちは連日プール遊びを楽しみました。年少組はプールの中でのびのびと手足を伸ばして動き、年長組は友達と刺激を受け合いながら水に顔をつけてみようとしたり、ザブンと水の中に体を入れてみたりしていました。顔をつけたり、体を浮かせたりすることはとても勇気がいることです。やってみようと思った時、子どもの表情はひきしまり覚悟をきめて水に入ります。顔をあげると友達や保育者から大きな歓声をもらい「できた自分」を誇らしく思います。今年も、にじ組のプール活動でその光景に何度も出会いました。
プール活動で、ある子がザブンと潜れたことをみんなで喜び合っていました。近くで泳いでいた友達が水から顔を出し、できた子をまっすぐに見つめて手をたたいて喜んでくれました。自分のことのように喜んでいる姿を微笑ましく思ったのと同時に、潜ることができた子も友達に見つめられ喜んでもらえたことが、大きな自信に繋がるのだろうなと思いました。あらためて互いに喜び認め合えること、そういった友達とのつながりの大切さを感じました。子どもたちは日々の生活でたくさんの体験を通し、このような経験を重ねながら心も身体も大きく成長しているのだと実感しました。
夏はお子さんと過ごす時間も多くなります。普段の何気ない生活の中でも小さな気付きがたくさんあると思います。小さな気付きを一緒に喜び合い、成長を感じながら、楽しい夏にしていきましょう。
今年は酷暑と言われ、連日暑い日が続いています。子どもたちは疲れを感じずに遊び続けます。傍にいる大人が休息と水分補給に気を付け『よく食べ、よく眠り、よく遊び』元気に過ごしましょう。

7月 『にじ組わくわくランドを終えて』   園長 盒蕎六

先日の6月12日、年長組による「ごっこ活動:にじぐみわくわくらんど」が開園しました。前日に年少組がたっぷりと遊び、当日は、たくさんの年長組保護者の皆様にご来園いただきました。ありがとうございました。
この活動を通して、子どもたちには、目的に向かいしっかりと友達と向き合って、力を合わせる楽しさを味わってほしい。と、願いを込めて担任は子どもたちと活動を進めてきました。二人きりのお店でも、相手の話を聞いて受け止めていくということは大変なことです。まだまだ自分が一番の子どもたちです。思い通りに行かないと、困ってしまったり折り合いがつかずケンカごしになってしまったりするのは当然です。でも、そのような経験があるからこそ、最後は友達と一緒に一つのことをやり遂げた満足感が味わえるのだと思います。一緒に遊んだことで、今まで気づかなかった友達の持ち味や良さを知るのもこのような経験ならではと思います。
保護者の皆様からの感想をここで、少し紹介いたします。
「各グループで、みんなが役割をこなし、順番に声を掛け合いながら交代していく様子が多く見受けられました。」「表情が生き生きとし、輝いていました。ここまでくるのに、ぶつかり合いも多々あったのでしょうが、それがあってこその『かっこいいランド』になったのですね。」「お母さんやお父さんにいいところを見せたいからか、それぞれに自分がやる!と、一番メインの作業をやろうとする場面も見られました。けれど、ケンカにはならずどちらかがうまく譲っているところに成長を感じました。」その他に、混み合うコーナーの場所の工夫をするとスムーズに流れるのではないか。などのご提案もいただきました。たくさんのご感想を本当にありがとうございました。
子どもたちの生活や遊びには、たくさんの意味があります。幼児教育は環境を通して行う教育であり、遊びを通して総合的な指導を行います。小学校の新学習指導要領にもある、資質・能力の三つの柱にある「知識・技能の習得」「思考力、判断力、表現力の育成」「学びに向かう力、人間性などの涵養」と同様に、幼児教育においても、この三つの柱が重なり合いながら子どもたちの発達を促しています。
自分の力を発揮して友達と協力しながら一つのことをやり遂げていくために、育てたい力はたくさんあります。それが、子どもたちの小学校生活を支えます。
年長組では7月13日に、育てたい力の一つである、「子どもたちの言葉」に焦点をあてて、短時間ではありますが、懇談会を予定しています。『テーマ:自分の気持ちを言葉にするって難しい』。子どもたちの成長を楽しみにしながら、話し合いたいと思います。

6月 『共に子育てを』  主査 相澤朗子

5月は、弁当参観、保育参加参観懇談会、個人面談、親子で遊ぼうデーなどたくさんの行事があり、保護者の皆様に園での子どもたちの姿を見ていただく機会が多くありました。
中でも『親子で遊ぼうデー』は青空のもと、2学年が一緒にミニミニ運動会を行いました。うれしそうな声と楽しそうな笑顔が見られ、良い時間が過ごせたと思います。皆様からは、「普段、子どもと向き合ってじっくり遊ぶ機会が少なくなってきていることもあり、充実した日になりました。」「友達と話したり遊んだりしている姿から、人との関わり合いの中で日々成長している様子を垣間見ることができました。」「年長さんの遊ぶ姿が見られたのがとても良かったです。たった1才の違いですが、とてもたくましく感じました。」などの感想をいただきました。ありがとうございます。
子育ては、楽しいことやうれしいことばかりではなく、悩んだり、つらかったりすることもたくさんあります。けれど、今のこの時期だからこそ必要な経験をしなければいけないことがあると思います。その瞬間を大切に子育てができるよう、保護者の皆様と共に子どもたちの成長を支えていきたいと思っています。何かありましたらいつでもお声掛けください。
苦しい時は一緒に悩み、考えていき、子どもたちが何かを乗り越えた時、成長を感じられた時は共に喜びましょう。
これからは、梅雨の季節になり気温の変化などで体調を崩すことが多くなりがちです。健康にこの季節を乗り越えられるように生活習慣をもう一度見直してみましょう。6月にはプール活動も始まります。『早寝・早起き・朝ごはん』を心掛け、休息・栄養をしっかりとり、毎日元気に楽しく過ごせるようにしていきましょう。

5月 『気持ちをこめたこいのぼり作り』   園長 盒蕎六

早いもので、園生活も一か月経ちました。年少組にとっては、初めての環境で魅力的な時間をたっぷりと楽しむ様子が見られます。
それでもお子さんなりに園で頑張っている分、ご家庭では甘える姿が多くなっているかもしれません。いつもは張り切っているのに、どうしたのかしら?という姿が見受けられたら、少し、のんびりと受け止めてあげてください。それだけで、子どもたちはエネルギーを充電していけるものです。
それぞれの保育室では、毎日いろいろな遊びが見られます。特に、今はこいのぼりの季節。年少組・年長組共に、こいのぼりに関心をもたせながら、製作活動を通してこの時期に子どもたちに育てたいことを遊びや活動の中に取り入れて進めています。
年少組のこいのぼりは、自分だけのかわいいこいのぼりを、初めてのクレパスを使って、繰り返しからだに模様を描いて作ります。長めの棒にいくつもめざしのようにつなげながら、自分だけのこいのぼりをうれしそうに持ち歩いています。初めての園生活で、やってみたい!と取り組んだことが楽しくてうれしくてもっと!と思える気持ちを大切にしています。
年長組は、自分だけのこいのぼりではなく、友達と力と気持ちを合わせる経験として取り組んでいます。仲間と一緒に考えを出し合い、折り合いを付けながら、一人ではできない大きなこいのぼりを作りました。季節だからこいのぼりを作るではなく、季節のこいのぼり作りを通して子どもたちに何を育てていきたいか、担任はじっくりと考え計画していきました。
今年は、幼稚園教育要領が改訂されました。子供園では、遊びを通した総合的な指導を通して、子どもたちに「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」「学びに向かう力、人間性等」等、様々な資質や能力を育んでいきます。お伝えした両学年のこいのぼり作りも、この時期子どもたちに必要と考える学びの基礎をしっかりと計画に位置づけ、経験させています。
5月は保育参加参観懇談やお弁当参観・個人面談が各学年で始まります。担任と一緒に子どもたちの遊びや生活を参観しながら、わが子は今何を経験しているのか?学んでいるのか?じっくりと見て感じてみてください。そして、わが子の成長を後押しするための次の一手を、担任と一緒に見つけていただきたいと思います。

4月 『新しい一年がはじまりました』   園長 盒蕎六

今年の桜は、修了式・卒業式にあわせたような開花となりました。入園式は、さわやかな若葉のお迎えです。
さて、昨年度、杉並第四小学校を初め各小学校では、本園の第1期生が卒業式を迎えました。すっかりとたくましく成長した六年生は、とても立派で堂々としていました。杉並第四小学校の卒業式では、証書授与の時に、壇上で自分の将来の夢を一人ひとりが語っていきます。どの六年生も、それぞれに自分の将来を描き「サッカーの選手」「プログラマー」「教師」「漁師」など堂々と話していたことが印象的でした。漠然としながらも、憧れの姿を思い浮かべながら自分を重ねているのかな、と想像しました。子供園の園児だったときは、よく遊びそしてケンカしていた子、よく笑い泣いていた子どもたちでした。たくさんの経験を積み重ねながら、よく考え相手を大切にし自分を信頼しながら、彼らは成長していました。
子供園の子どもたちも、大きくなることをとても誇りに思っています。おひさまグループ(長時間保育児)の年長児は、始業式を心待ちにしながら、みんなでにじ組に進級することを楽しみにしていました。「今は、にじ組のたまごだね。」「もうすぐ、にじさんなんだよね。」子どもたちのつぶやきに、私たちは、大きくなることがこれほどまでにうれしくそして楽しみであることに幸せを感じました。 
大きくなることがうれしい。楽しみ。ということは、私は素晴らしい未来への希望だと思っています。杉並区の教育ビジョン2012の目指す人間像に「夢に向かい、志をもって、自らの道を拓く人」という文言があります。まさにこの通り、子どもたちが自分の夢をもち、前へ前へと進んでいくために、子供園は心の根っことなっていきたいと思います。
今年も一年どうぞよろしくお願いいたします。

<高円寺北子供園・教育目標>
 たくましく心豊かで、心身ともに健全な幼児を育成する。
○すすんで体をきたえる子ども
○明るく思いやりのある子ども
◎よく考えてやりぬく子ども

上記三つの子ども像は、杉並第四小学校と同じ内容です。子供園・小学校ともに共通の願いをもって子どもたちを育てて参ります。

12月 『人は人の中で育ちます』   園長 盒蕎六

今年もあと一ヶ月を残すのみとなりました。振り返るとこの二学期は、子どもたちがぐんと成長した数ヶ月間でした。
9月はプールでの挑戦で自信を得て、10月は運動会で年少組も年長組もそれぞれに体をたくさん使って力を出し、特に年長組は友達と力を合わせてリレーやリズムを存分に楽しみました。11月は私たち職員にとって研究保育・研究会が続き、多くの学びを得ることができました。おかげさまで、「子小連携教育について」「幼児の友達関係を通したそれぞれの学びについて」「幼児期の描画活動について」など、子どもたちの遊びや生活を通してたくさん学ぶことができました。
子小連携といえば、10月の運動会で杉4小全校児童が本園園児のために応援や競技参加、手伝いなどで交流しました。特に、5年生については運動会後も交流が続いています。つい先日は、小学校の学習発表会での成果を園児全員の前で披露し、最後は大好きなリズムを一緒に楽しみました。5年生の園児への関わり方もどんどんと上手になってきており、小さな子にはその子の背の高さに身をかがめて声をかけたり、常に園児の表情を気にかけたりしている児童の姿があちらこちらで見受けられました。「相手を思いやる」という表現がぴったりの姿がそこにありました。この姿は、自分自身が体験してこそ実感し身に付いていくものです。今の社会では人の心に触れる機会が少なくなってきていると常々感じています。世の中の様々な物事がAIの進化に伴いスピードアップしていき、いつか人の思いが置き去りにされていってしまうことを危惧しています。AIの発達がめざましい今だからこそ、心も体も純粋に成長していくこの幼児期に、人と人との関わりから学ぶ知恵と心を、友達や多くの人との関わりを通して存分に吸収し、成長してほしいと願う毎日です。
今、年長組は子ども会等を通して、友達と力を合わせ一つの劇や活動をつくりあげるために自分の考えや経験を友達に言葉で伝えていくという難しい経験をしています。また年少組は、表現活動を通して、みんなの中で自分を表現することの楽しさや自分らしさを発揮する心地よさを味わう大切な経験をしています。どの子も皆、人の中で育っているのです。
来年は、いよいよ平成が幕を閉じます。新しい元号となり、人との関わりを通して育った子どもたちが活躍していく未来がスタートします。子どもたちとそして保護者の皆様にとって素晴らしい一年が始まりますようお祈りいたします。今年も、本園へのご理解とご協力に感謝申し上げます。