平成31年度 令和元年度 園長トーク 

8月 『関わりを大事にして』 主査 永久昌子

やっと夏らしい太陽が顔を出し、暑い日が続くようになりました。おひさまグループの子どもたちは、水遊びに歓声をあげたり、異年齢で関わって遊ぶことで互いに刺激を受け合ったりしながら、のんびりと過ごしています。
子供園の子どもたちは、多くの人と関わりをもち、支えられながら生活をしています。園では保育者や職員、学級や他の学年の友達、また友達の保護者の方々、杉4小の教職員や児童とも関わる機会がたくさんあります。
一学期に、にじ組が育てたジャガイモを、カレーや味噌汁にしてみんなでいただいた時のことです。大事に育てたジャガイモの調理をしたにじ組の子どもたちは、包丁を持つ手も、友達の切る姿を見ているまなざしも真剣そのものでした。調理の様子を見に来たたんぽぽ組は、いつもと違った雰囲気を感じ取り、どの子もじ〜っと見つめていました。そして、カレーを食べ終えると「おいしかった!」「おかわりしちゃった!」とにじ組に憧れのまなざしを向け、感想やお礼を言っていました。「どういたしまして!」と答えたにじ組は、ちょっと誇らしげな表情でしたよ。保育の中での小さなひとこまです。子供園では、こうした関わりがたくさんあります。
夏は、水遊びやプールだけでなく地域での楽しい行事もたくさん計画されていますね。ラジオ体操や地域が一体となり盛り上がる「高円寺阿波踊り」もそのひとつです。地域の方々と触れ合い、関わる良い機会となります。是非、いろいろな人との関わりを保護者の方も一緒に楽しんでください。様々な体験が子どもたちの心と体をより一層大きくしていくことでしょう。

7月 『カブトムシがいっぱい!』 園長 盒蕎六

高円寺北子供園の保育室では、毎年、子どもたちのアイドル「カブトムシ」が代々育っています。今年はたくさんの幼虫が生まれ、これから何匹成虫になるのか楽しみです。たんぽぽ・にじ両学級に飼育箱があり、毎日、子どもたちがのぞき込んで様子を見ています。
にじ組の子どもたちの当番活動には、カブトムシ当番があり、毎日世話をしています。先日、カブトムシの餌を調べていた子が、その日、自分のお弁当の中にあるバナナをほんの少しカブトムシに分けていました。もちろん、市販のゼリーなどよりも魅力的な果物です。カブトムシは、すぐに手元に寄せて蜜を吸い始めており、自分の大切なバナナを分けてあげた子はどれほどうれしかったことでしょう。
また、カブトムシを触れない子がお世話をした時のこと。その子は、普段当番を終えるとそのままその場を離れていました。今回、持ち方を伝えたところ、初めは恐る恐るでしたが、触れるようになりました。それがうれしくて何度も何度も触り、飼育箱内を移動させていました。本人なりに身近な存在となって可愛がっているつもりなのでしょう。カブトムシにとっては、少々ご迷惑なことですが、背中を撫でたりゼリーの上に移したりと、これまでのカブトムシへの関心が180度変わりました。
小さいながらも命あるものに、どう関わっていけばよいのか学ぶ途上で、時には乱暴な扱いをしながらも、友達や保育者の関わる様子を見て学び、体験を重ねていきます。
子供園では、カブトムシ当番は、一年間継続して行います。成虫として立派な角をもつ姿だけがカブトムシではなく、その後の命の連鎖を間近に見ながら、学んだことを年少組に伝え、次の代へと繋いでいきます。一日一日の小さな変化を捉えながら、これからもカブトムシとの生活が続きます。
これら全ての体験が、生き物への温かな愛情、更には生体への興味関心へとつながっていきます。家庭ではなかなか経験できない出来事を友達や先生と一緒に発見し、自身の探求心につながっている毎日です。
一学期もあとひと月です。水遊びも始まりました。体調を整え、元気に過ごしていきましょう。

6月 『丈夫な体と心を育てよう!!』 主査 永久昌子

「かけっこしよう!」「わ〜い」「すなばではだしになりたい!」高円寺北子供園の子どもたちは、園庭はもちろん、小学校の広い校庭や体育館(授業で使っていないとき)も使って楽しく遊んでいます。
社会情勢や生活様式の変化から、現代の幼児は体を動かして遊ぶ機会が減少しているといわれています。そのため、多様な動きの獲得の遅れや体力の低下だけでなく、体幹力の未発達、運動への意欲低下、他者とのコミュニケーションをうまく構築できないなど、幼児の心身の発達への影響も懸念されています。
幼児期に体を十分に動かして遊ぶことで、幼児の身体機能や頭脳の発達が促され、様々な活動への意欲や社会性、想像力が育まれます。お子さんの生活を振り返ってみて、体をたくさん動かしていると思いますか?少ないと感じられる方も多いと思います。
先日の「親子で遊ぼうデー」では、五月晴れの空の下、かけっこでおうちの人の腕の中に走りこんだたんぽぽ組さん。だっこしてもらったり、ぐるぐる回してもらったり子どもも大人も運動して気分も上々でしたね。にじ組の子どもたちは、ボール投げや、借り物ゲームで体だけでなく、考えたり、親子でコミュニケーションをとったり、目をキラキラさせて楽しんでいましたね。
幼児にとっての運動は、楽しく行うことが大切です。まさに、「親子で遊ぼうデー」の取り組みそのものです。大好きなおうちの方と一緒にできたことで、より体を動かすことが楽しい遊びとなりました。特別なことでなくてもよいのです。時には自転車を使わず歩くことに変えるだけでも、散歩やお手伝いなどの生活の中での様々な動きでも幼児にとっては運動です。毎日の積み重ねが丈夫な体と心を育てることにつながっています。
本園では、毎月、“すぎなみ体づくりキャラバン”の井村浩明氏を講師にお迎えし、「元気タイム」として意図的、計画的な運動遊びも取り入れています。子どもたちは「井村隊長」と呼び、はりきって参加しています。

5月 『変わる良さと変わらない良さ』 副園長 大川麻弓

4月の下旬、年長組の担任として、考えることがあります。
「今年のこいのぼりは、どのようにして作ろうか。」
年長組の担任を連続して受け持つことで感じることは、『同じ年長組と言っても、毎年まったく持ち味の違う子どもたち』ということです。
だからこそ、取り組む活動も、その進め方も、見直していかなくてはいけません。毎年やっているからと言って、同じ活動をしていては、子どもたちのより良い育ちにはつながりません。変わる良さ、変える良さは、ここにあります。子どもたちの興味はどこにあるか、何が楽しくて、何が好きか…。反対に、どんなことに苦手を感じているのかなど、子どもたちとの触れ合い、関わり合いを通して読み取っていきます。「活動の内容が変わっても、子どもたちの育ちにはしっかりと結びつける。」このようなことを担任として考えている昨今です。さて、今年はどのようなこいのぼりが出来上がるのでしょう。楽しみに待っていてください。
年長組は、早速4月から誕生会の司会を自分たちで進めていくことになりました。昨年度の年長児から教わり、自分たちでもやってみて、司会の言葉は、4月の時点で既にバッチリ!です。自信をもって取り組もうとする姿が見られました。ここには、変わらない良さがあります。代々、受け継がれた『誕生会の流れ』は、子どもたちが安心して自分の力を発揮できる場面です。大勢の人の前で発言することは緊張もしますが、その分、「できた!頑張れた!」という気持ちも大きくなります。一年間で、その気持ちがさらに膨らんでいくよう、支えていきます。
そして、初めての誕生会に参加した年少組。次第に、年長児のしていることに関心をもち、「次は自分たちの順番!」と期待を高めていける3学期へと、言葉と共に“自信の種”を引き継いでいってほしいと思います。
子供園での新しい年度が始まって、一ヶ月。張り切って過ごしてきました。長い連休で、ご家族で過ごす時間がたっぷりあることと思います。これまでの一ヶ月のお子さんの頑張りを十分に認めてあげてください。そして、また連休明けからの子供園での生活を楽しみにしていてください。

4月 『充実した一年間を過ごします』 園長 盒蕎六

新年度が始まりました。お子様のご入園ご進級おめでとうございます。
今年度は、子どもたちや本園にとって、大きな節目の年となります。

<その1> 「平成」から「令和」へと元号が代わる年。子どもたちにとって、大きく成長し社会で活躍していく時代の元号です。彼らにとっては大切な時代となり忘れがたい元号になるのでしょう。

<その2> 今年の10月18日(金)に、杉並第四小学校との連携教育を踏まえ、
平成30・31年度 杉並区教育委員会教育課題研究指定園として、研究発表を行います。

研究主題「よく考えてやりぬく幼児を育てるために」
        〜人との関わりを通して自ら学ぶ力を育てる〜

子供園での生活や遊び、そして杉並第四小学校との連携教育が、子どもたちの物事を学ぶ基礎作りや生きる力にどれほど大きな意義をもつのか、実際の保育や記録、研究会を通してまとめ、報告します。聖心女子大学教授 河邉貴子先生のご指導を頂きます。

<その3> 杉並第四小学校が今年度をもって閉校し、いよいよ高円寺学園として新たに開校します。そのために、15年間ともに過ごしてきた学校が引っ越しをします。子どもたちにとって、身近に感じる大きな児童たちの姿が遠くなります。
けれど、これまで通り培ってきた連携は変わらず進めてまいります。
最後の一年間は、今まで進めてきた連携交流や研修を丁寧に行い、次の新しい連携の形を作り上げていきます。

保護者の皆様には、年間を通してこれまでのように、生活や遊び、行事などの折にふれ、写真なども利用してお伝えし、ともに子どもたちの成長について考えあい、協力いただけるよう努力してまいります。
この環境としては最後の一年間。子どもも大人もたっぷりと充実した生活を進めてまいります。どうぞ、今年度もご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。