2 月 の 給 食



平成27年2月の給食をご紹介します。


平成27年2月2日(月)
ちくわの二色揚げ
今でいうちくわの始まりは、平安時代。すりつぶした魚肉を竹の筒に貼り付けて焼いたもので、その形が蒲の穂に似ていることから「かまぼこ(蒲鉾)」と呼ばれるようになったと言われています。今では、鉄の筒に貼り付けて焼いています。原料は、スケトウダラやグチ、ハモ、タチウオなどの高級な白身魚が使われています。全国各地で作られている伝統食です。ところで、「ちくわ笛」があるのを知っていますか? ちくわが笛になり、とってもいい音が出るそうですよ。今日は、あおのりとにんじんで揚げた二つの味で食べます。


平成27年2月3日(火)
節分ごはん
節分とは、もともと「季節がかわるとき」という意味です。「おには外!」のおには、本当にいるのでしょうか? 季節のかわり目は病気や災害が起こりやすいので、こうした災いを昔の人は「おに」という言葉であらわし、追い払おうと「豆まき」をするのです。その他に、家の入口に焼いた鰯の頭をヒイラギの枝にさして飾ったり、にんにくをつりさげたりするところもあります。大豆は「畑の肉」といわれるほどたんぱく質が多く、カルシウムも含みます。今日の節分ごはんには、大豆とちりめんじゃこが入っています。みなさんの苦手な大豆ですが、よくかんで食べて、からだの中のおにを追い払いましょう。


平成27年2月4日(水)
チャンポン
明治の終わり頃、中国の福建省から来た陳さんという人が長崎県で中華料理店を開きました。そのお店に来る福建省の若者の「安くて栄養もボリュームもあるものがいい」という声に答えてできたのが「チャンポン」です。福建方言では「ごはんですよ」「めしあがれ」を「シャーポン」と言います。それがなまっていって「チャンポン」になったと言われています。長崎と福建省は気候・風土が似ていて、お店のメニューにすると長崎人の心をとらえ、庶民の人気を得て、日本全国へと普及していきました。桃二チャンポンは、ウスターソースを入れたオリジナルですよ!
      


平成27年2月5日(木)
かぶ
原産地は、アフガニスタン。日本には、奈良時代に中国から伝わってきました。かぶは品種が多く、80種類ほどあり、赤・紫のものもあります。大型・中型・小型に分けられます。大型の代表の「聖護院かぶ」は京都特産で、日本で一番大きいかぶです。漬物の千枚漬は有名ですね。小型の代表は、「金町小かぶ」で、東京都葛飾区金町の特産で、やわらかく、甘みがあるので、全国で作られています。かぶの根の部分はほとんどが水分です。葉は、ビタミンA・C、カルシウム、鉄分も多く含みます。今日は、葉っぱと一緒にレモン風味で食べます。


平成27年2月6日(金)
高菜漬
高菜の原産地は中央アジアで、シルクロードを通して、日本には平安時代に入ってきました。西日本の方で広く栽培されています。特に、熊本県の阿蘇地方の高菜は有名です。20センチから60センチほどの丈に成長します。葉や茎はやわらかいですが、辛みがあります。マスタードと同じ成分のものが入っています。一般的には漬物にすることが多いようです。今日は、高菜漬を細かくきざみ、炒めたものといり卵・ちりめんじゃこを混ぜた高菜ごはんで食べます。
   


平成27年2月9日(月)
幽庵焼き
和食の焼き物のひとつで、しょうゆ・酒・みりんを合わせた調味液にユズやカボスの輪切りを用いた魚の付け焼きです。江戸時代の茶人で、食通でもあった北村幽庵という人が考案したとされている料理です。アマダイ・マナガツオ・イナダ・サワラ・カマスなどの魚の切り身や鶏肉などを使います。漬けダレに数日漬けこみ、汁気を切った後に焼きあげます。今日は、さわらを使い、ゆずの汁と皮を調味液に漬けこんで焼きました。
     


平成27年2月10日(火)
マーボー豆腐
中国の四川省成都に住んでいた顔にあばた(麻子)のあるお婆さんが作りはじめたので、この名前がついたそうです。豆腐とひき肉をトウガラシみそ(ラージャン)で炒めたものです。四川省は、山にかこまれた盆地で、新鮮な海産物が手に入りにくいので、香辛料や薬味によって味つけする調理法が発達しました。「麻婆豆腐」は、その四川料理の代表的なものです。豆腐と豚肉を一緒に摂ると、脳の老化防止になり、それに長ねぎが加わると疲労感や倦怠感も回復し、パワーアップします。今日は、ごはんの上に麻婆豆腐をかけたマーボーライスで食べます。


平成27年2月12日(木)
※「なかよし給食」(他学年交流給食)のため、給食紹介はお休みです。


平成27年2月13日(金)
ブラウニー
ローマでは、今から2000年以上前から、愛の告白の日として手紙の交換がおこなわれてきました。日本では、女の人が好きな男の人にチョコレートを贈る日というイメージが一般的ですね。このような習慣は、50年程前に東京のデパートでチョコレート販売の宣伝を行ったのがきっかけで広がったと考えられています。ヨーロッパやアメリカでは、必ずしも女の人から男の人へというわけではなく、恋人や友だちや家族の間でカードや贈り物を交換しているようです。今日のチョコレートを使った「ブラウニー」は愛を込めて給食室からのプレゼントですよ。


平成27年2月16日(月)
油揚げの春巻き
春巻きは、中国料理の点心の一つです。元々は、立春のころ、新芽が出た野菜を具として作られたことから「春巻き」と名付けられたそうです。豚肉・たけのこ・しいたけなどをせん切りにして、炒めてしょうゆで味付けしたものを、小麦粉で作った皮で棒状に包み、油で揚げたものです。今でも中国では、立春のお祝い料理として作られています。学校では、日本風にアレンジして、油揚げの中に、豚肉・しいたけ・たけのこ・ながねぎ・ニラ・もやし・えび・はるさめの炒めたものを入れて、オーブンで焼いてあります。


平成27年2月17日(火)
おから
おからは、大豆から豆腐を作るために、豆乳を絞った後に残ったものです。日本・中国・韓国など東南アジアで食べられています。もともとは、捨てられるものなので、値段はすごく安く、庶民的な食べものです。昔から、「うの花」といって、おからと一緒に油揚げ・にんじん・しいたけを甘めに煮たものがあります。最近は、ケーキやクッキーなどにも使われています。食物繊維を多く含み、おなかの中をきれいにしてくれます。今日は肉の分量を少なくするために、メンチカツの中に入れた「ヘルシーなメンチカツ」で食べます。


平成27年2月18日(水)
いちご
バラ科の植物で、5月が最盛期ですが、今では季節に関係なくビニールハウスの中で育ち、1年中食べられるようになりました。ビタミンCの王様といわれるレモンよりもビタミンCを多く含み、くだものの女王さま的存在ですが、植物としてはスイカ・メロンと同じ野菜に分類されます。種類としては、「とよのか」と「女峰」が天下を二分していますが、交配によって毎年のように新しい品種が生まれていて、大きさやかたちには様々なものがあります。とても大きな「あまおう」は王様でしょうか。今日のいちごは「とちおとめ」といいます。


平成27年2月19日(木)
南部揚げ
今日は、メルルーサの南部揚げです。南部揚げとは、ごまを使った揚げ物のことをいいます。有名なものに「南部せんべい」というのがありますね。食べたことがありますか? 青森県や岩手県の南部地方の名産として売られています。このせんべいにもごまがたっぷり使われています。ごまは、からだに必要な栄養素が小さな粒にギューと詰まっていて、中国では「食べる丸薬」といわれています。カルシウムを多く含んでいたり、からだの中にたまったいらないものをからだの外に出す若返りの効果もあります。パワー全開の食べものです。


平成27年2月20日(金)
高野豆腐のひみつ
およそ880年前の鎌倉時代。高野山の僧侶たちの手によって作られました。高野山では、精進料理として食べていた豆腐が冬の厳しい寒さで凍ってしまいました。翌朝、それを溶かして食べてみたところ、食感が面白く、おいしいということで食べられるようになりました。その後、作り方の改良がなされ、凍った豆腐にお湯をかけて溶かし、水を絞ってから乾燥するようになりました。肉や魚などの動物性食品を一切禁じられ、日夜厳しい修行と勉学に励む若い僧侶達のパワーを支える貴重なたんぱく源でした。今日は、そぼろにしてごはんにのせて食べます。


平成27年2月23日(月)
あいまぜ
あいまぜとは、油揚げが入る煮物のことをいいます。全国的に作られる料理ですが、富山・新潟・三重県などでは郷土料理の一つとなっています。「あいまぜ」という呼び名は三重県で作られる「にあいなます」が「あいまぜ」になったといわれています。法事の時に作られる和えもので、ごぼうは入れないそうです。あいまぜは、冬には大根を入れるものが多く、夏には大根の代わりにきゅうりを使ったものがあります。今日のあいまぜは、油揚げと大根・にんじん・ごぼう・こんにゃく・焼きちくわで作りました。味がしみていて、おいしいですよ。


平成27年2月24日(火)
きなこ豆乳トースト
豆乳は、豆腐を作る時に必ず作られるもので、豆乳を固めたものが豆腐となります。原料は、もちろん大豆です。豆腐は中国から、2000年も前に日本に伝わってきました。でも、日本で豆乳の名前が広くみんなに伝わったのは、昭和57年頃に豆乳ブームが起きた時からです。豆乳は、血液中のコレステロールを下げたり、動脈硬化を防ぎます。また、大腸の調子を整え、便秘を防いだり、ガンになりにくくしてくれたりします。今日は、同じ大豆から作られるきな粉と砂糖を豆乳に混ぜたものを食パンにつけて、オーブンで焼いた栄養満点のトーストです。
    


平成27年2月25日(水)
ポタージュ
ポタージュは、フランス料理の汁物のことをいいます。コンソメスープやブイヤベースなどもポタージュの一つです。学校のポタージュには何が入っているのでしょう? たまねぎ・にんじん・じゃがいもが入っています。形がなくなっているので、何も入っていないように見えますね。バターで野菜を炒めた後、ダシでゆっくり煮てから、ミキサーでトロトロにします。そして、牛乳を入れ塩・こしょうで味付けをし、仕上げに生クリームを入れます。トロトロのヒミツは、煮る時にお米を入れるからですよ。
      


平成27年2月26日(木)
ガーリック
にんにくはユリ科の多年草で、原産地は中央アジアといわれています。紀元前1300年頃のツタンカーメンの墓の中から発見されたのが最初であるとされています。古文書(パピルス)には、ピラミッドを造った労働者に与えられていたことや、衰弱した人や頭痛の人に薬として使われていたことが書かれています。日本にはインド、中国を経て奈良時代に伝わってきました。日本でも主に薬用でした。今では、料理にもよく使われるようになり、青森県で一番多く栽培されています。今日は、粉のにんにくを使ってガーリックポテトを作りました。


平成27年2月27日(金)
いか
いかと呼ばれるのは「形がいかめしいから」という説があります。日本近海には70〜80種のいかがいますが、捕獲高の70%は「するめいか」です。さかなと同じくらいたんぱく質をたくさん含み、またコレステロールを下げる働きがあるタウリンも含んでいます。いかの足のことを「ゲソ」といいますね。大勢の人が集まり下足がたくさん脱ぎ捨てられたとき、下足を整理するため10足ずつ束ねました。いかの足も10本なので「下足」を略していった言葉「ゲソ」がいかの足をいうようになりました。


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