白旗桜物語

= しらはたざくら ものがたり =
桃二小のシンボルとして愛されている白旗桜をご紹介します。



この桜は、小石川白山神社より譲り受け、開校6年後の昭和9年(1934年)3月1日に植樹されました。

<かつて桃二小の北側にあった解説プレート> <小石川白山神社の白旗桜>



本来はオオシマザクラですが、「旗弁」と言って、おしべの1本が白い旗のように細長くなった花が咲きます。
残念なことに、木が年をとるにつれ、旗をつける花は減ってきています。



みんなに愛されている白旗桜も、校舎の変遷とともに数が少なくなりました。
昭和43年(1968年)7月、校舎改築の際に伐採された記録が残っています。
平成29年(2017年)3月、プール解体の際にプール東側の1本が撤去されました。
残されたのは、学校北側の1本のみとなりました。

<昭和43年に伐採された白旗桜 (80周年記念誌より)>

<旧プール東側にあった白旗桜> <学校北側の白旗桜>



残された白旗桜は、平成の大規模改築工事の間、ずっと皆の心の支えとなってくれました。


<下段撮影 : 2019.03.24 「校舎の思い出プロジェクト」後の旧北校舎より> 



旧北校舎が解体され、新校舎と対面をした後、白旗桜は姿を消してしまいました。
一体何があったのでしょう?

<撮影 : 2019.08.24> <撮影 : 2019.10.19> <撮影 : 2019.11.15>


外周工事で傷つかないよう、白旗桜は別の場所に移植されたのです。
そして、校庭完成とともに今の位置に移されました。
白旗桜の元気な姿を見て、硲(はざま)校長先生も嬉しそうです。

<撮影 : 2019.11.15> <撮影 : 2020.03.18> <撮影 : 2020.03.18>



校舎と校庭が全部完成した春、白旗桜は新しい場所で花を咲かせました。
幹には真新しいプレートが付いています。

<撮影 : 2020.03.18>


採取された芽から新しい苗も育てられました。
学校の外周に2本植えられています。

<撮影 : 2020.03.18>



桃二小の長い歴史をずっと見守ってくれた白旗桜。
これからも大切にしていきたいですね。



(2020.04.01)
BACKTOP