本校の給食の特徴
済美養護学校では、小規模性を生かし、家庭的なあたたかい雰囲気の手作り給食を心がけています。 教室では、児童生徒の実態に合わせ家庭と連携し、生活と密着した給食指導を行っています。
@ 児童生徒の発達段階に合わせて、小学部低学年(1・2年生)、中学年(3・4年生)、高学年(5・6年生)、 中学部の4段階の量で給食を提供しています。 A 食品数を多く使い、彩りよく食欲をそそる献立作りを心がけています。 豆・豆製品・海藻類・乾物類等も積極的に献立に取り入れ、食べやすい料理を工夫しています。 B 米飯給食は週4回とし、和食の献立を多く取り入れています。 C ほとんどの献立にみそ汁やスープ等の汁物をつけています。 D 旬の食材・料理を使用し、季節感を盛り込み、行事食も多数取り入れています。 <行事食の一例>
<リクエスト給食> 卒業学年の小学部6年生、中学部3年生が希望する料理を取り入れた、リクエスト給食を実施しています。 料理の写真を使い自分たちで好きな料理を選びます。
@ だしは削り節、煮干し、昆布、鶏ガラ、豚骨を使用し、当日の朝とります。 味つけ(特に塩分)は控えめにし、素材そのものの味を生かすようにします。 また、辛みなどの刺激物も控えめにしています。 A カレーやシチューのルウは、小麦粉、バターをじっくり炒めて作ります。 B 子供たちが食べやすいように、食材の切り方や硬さ等も配慮して調理します。温かいものは温かく、 冷たいものは冷たく食べられるように時間を見ながら調理をしています。 C 抵抗力の弱い児童生徒に配慮し、調理時や配膳時の安全・衛生管理を徹底しています。 D 摂食機能に障害があったり、咀嚼が困難であったりして、普通食を食べることが難しい児童生徒には 実態に合わせた食事(形態食)を提供しています。 E 食物アレルギーがあり、給食の対応が必要な児童生徒には、医師の診断を受けていただき、家庭と 学校で話し合い、除去食を提供しています
@ 食器は強化磁器食器で、献立に合わせて7種類使用しています。(飯椀は小学部・中学部で大きさが違います。) 食器類は箸・スプーン大小・フォーク大小を献立に合わせて使用しています。 A 児童・生徒の実態に応じて、補助食器も使用しています。
本校で提供している形態食は、舌と上あごでつぶせる硬さの形態(離乳中期〜後期食)と、とろみがついたペースト 状の形態(離乳初期食)の2種類です。形態食の調理では、食材ごとに調理方法を変え、安全に食べられるように 工夫しています。 形態食は基本的に普通食で使う食材や、完成した料理を使って作ります。 ●普通食・・・小・中学校に準ずる形態です。教室では一人一人が食べやすい大きさに合わせて 調理ばさみを使ってカットすることもあります。 ●中期〜後期・・・前歯での捕食や奥歯でかむ練習をする時期の食形態です。 舌と上あごでつぶして食べられる硬さが目安です。 ●初期食・・・つぶつぶのないなめらかなペースト状の形態です。 <形態食の調理に使う道具>
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