学校紹介

平成23年度学校便り

新しい一歩を

校長 三上はるひ

3月の未曽有の災害、「東北地方太平洋沖地震」で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災者の皆様には心からのお見舞いと一日も早い復興を祈念いたします。自然の力に抗うことはできませんが、日本中、世界中の人々が心と力を合わせていることを感じました。その絆をバネに、是非新しい一歩を踏み出してもらいたいと思います。
そのような中でしたが、3月25日に21名の「たからもの」の卒業生が本校から新しい一歩を踏み出し、本日、新たな「たからもの」の27名の新一年生を迎えることができました。
 始業式では一学年ずつ進級した元気な顔がそろい、新たな目標に向かって胸を膨らませている子どもたちに会いました。
 平成23年度は、学校にとっても新しい一歩を踏み出す節目の年です。10年に一度の学習指導要領の改訂が行われ、23年度からが完全実施となるからです。本校では21・22年度と移行措置をとって段階的に進めてまいりましたが、さらに次のような点が新しく変わります。
1、授業時数の増加
 平成20年度に比べて、国語・社会・算数・理科・体育の授業時数が10%程度増加します。時数確保のため、21年度より振り替えなしの土曜日授業を行ってきましたが、それに加え、今年度からは全学年、週時数を1時間増やします。
2、外国語活動の時数増加
「外国語教育の充実」を受け、5・6年生は年間35時間(週1時間)、3・4年生は年間10時間、1・2年生は年間5時間が英語活動の時間となります。
3、「言葉の教育」を使った授業の実施
 「伝統や文化に関する教育の充実」「言語活動の充実」を受けて、杉並の独自教材『言葉の教育』を使った授業を年間10時間以上実施します。
 この『言葉の教育』に関しては、杉並区の研究推進指定校(区内1校)を受け、指導法の研究を進めていくこととなります。
 そのほか「理数教育」「道徳教育」「体験活動」などの教育内容の充実にも努め、新しい学習指導要領のねらいである「生きる力の育成」を目指します。
今年度も、本校の特色である個に応じたきめ細やかな教育を推進してまいりますのでよろしくお願いいたします。

花を咲かせ、実を付ける

副校長 小長谷 典敬
 
本校に赴任して一ヶ月が過ぎました。その間、児童玄関近くのしだれ桜や八重桜、校庭のソメイヨシノや銀杏の青葉が学校を美しく彩り、良い学習環境に囲まれていることを嬉しく思います。創立79年目の伝統ある本校では、先人が学校を創っていく中で、いろいろなことを考え、思いを込めて樹木を植えられたことと思います。その恩恵を今に受けているのだと思います。
校舎北側の花壇に4本の柑橘系の木が植えられているのを見つけました。職員に話を聞いてみると、実がならないとのことでした。その話から、以前に経験したしたことを思い出しました。
同じように、接ぎ木された柑橘系の温州みかんと夏みかんの木がありました。木はある程度大きくなったのですが、実がなりませんでした。4、5月頃に白い花がたくさん咲きますが、花びらが散った後に実が付かないのです。別の木を植えようかとも思いましたが、とりあえず、樹木に関する本を調べてみました。すると、柑橘系の木の越冬できる北限は関東地方くらいまででした。冬の最低気温がマイナス3〜5度程度までなら、枯れないことがわかりました。温度には問題がありませんでした。また、肥料を施すことが大事であることが書かれていました。肥料は、鶏糞、牛糞、化成肥料などです。木の周囲に穴を掘って入れます。年に2〜3回くらい肥料を施すと書かれていました。実際に、花が咲く半年前に、鶏糞を買ってきて、木の周りに植え込みました。すると、春先になって、それまで木の根元の硬かった土が、肥料が醗酵して柔らかい土に変わりました。そして、その年に白い花が散った後に緑の実が付き、その実は落ちることがなく大きく膨らんで、みかんの実になりました。肥料を施すこと、土が大切であることを学びました。
子育ての分野でも同じことが言えるかもしれません。花を咲かせ、大きな実を付けるには栄養が必要であると思います。その栄養は、周囲の愛情であり、食であり、教育であるように思います。家庭、地域、学校が力を結集して子どもたちに栄養を与えることで、健全な児童の育成を図っていきたいと思います。

副校長  小長谷 典敬
      
ばんごはんの時  いやいや  ピーマンをたべた
花火になって   ぱっとあがった
お酒のまわったおとうさんが言った  
わたしの口から  おかあさんの大笑い
−ばかだなあ    道子は
こだまが     はねかえった 花火の下で
おとうさんは   ピーマンを  うんとたべたら
−おりこうね   おとうさんは 首をふりふり
美人になるんだぞ お酒をちゃんとやめたら
でたらめなにわぶしを始めだした 胃が痛いのが   なおるのよ  
−ピーマンが    かちでえ
酒が       まけえ
            ( まど みちお 「おとうさん」 )

夕飯の一場面でしょうか。
ピーマンのきらいな道子と酒をやめられないお父さん。
今頃の季節でしたら、ソラマメや枝豆とビールといったところでしょうか。
家族で夕飯を囲んでいる、和やかな風景が想像できます。
  文部科学省の「朝ご飯と学力の関係」の調査結果によると、
「毎日朝ご飯を食べている群は、学力調査の結果がよい。」
「朝ご飯を食べない群は、成績が芳しくない。」というような内容でした。
その理由は、『朝ご飯を食べると脳に栄養が行き渡り、脳が活発に活動し、学校の勉強がよく頭に入る』なのかなと思いました。
その調査結果を見た識者(教育評論家だったでしょうか)は、概略次のように言っておられました。
「毎朝ご飯を食べたか、食べなかったかといった食べる行為が左右するのではない。朝ご飯を毎日 きちんと食べることのできる生活をしている子は、成績がいい。」
朝早く起きて、朝食までにたっぷり時間があり、ゆとりを持って食事のできるような家庭環境の子どもは、成績がいいということになります。

人間の脳は、目覚めてから活発に活動するまでに一時間かかるそうです。8時15分から学校は様々な活動が始まるのですから、遅くとも7時15分までには目覚めていなければなりません。できれば7時前がいいですね。今、日の出は4時30分少し前です。
みそ汁のいい匂いと、トントンと野菜を刻む音で目を覚ます。
あるいは、トーストの焼ける匂いと、大人が飲むコーヒーの匂いで目を覚ます。
もっといいのは、家の前の道路の掃き掃除をしてから朝ご飯を迎える事でしょうね。
『早起きは三文の徳』、『朝飯前の仕事』。こんな言葉がありました。かみしめたいですね。