学校紹介

平成27年度学校便り

学校便り3月号

「会話でつなぐ親子の関係」


★学校の一年が終わろうとしています。芭蕉は「奥の細道」の書き出しで、月日というものは旅人のようなものであり、時の流れこそ旅であると表しました。杉八小の子供たちも「一年」という旅の中で大きく変化したのではないでしょうか。
★翻って、日々の繰り返しが続く中で、子供の変化に気付かずに通り過ぎてしまうことも少なからずあります。子供の変化に気付いたり心や想いを理解したりするのに大切なものは言葉であり、会話することです。それらがお互いの心の変化を伝え合い、確かに理解できる重要な手段だと思います。
★ある小学生の短作文を読んでみましょう。

「私のお母さんは、私にいろいろなことを相談してきます。この前も、本屋さんへ行ったときに弟の本をさがしながら「どの本がいいかしらね。」とお母さんが相談してきました。私は本だなを見ながら考えたことをいろいろお母さんに話しました。お母さんは「うんうん」とうなずきながら私の話を聞いていました。私はなんだかとてもうれしい気持ちになりました。」

この作文から、お母さんの温もりを感じることができます。また、親子で弟の本を探しあう微笑ましい様子も浮かんできます。弟の本をいっしょに探しているときにお母さんが我が子のアドバイスに耳を傾ける。そこから、自分も一人前に扱われ、役に立っているという子供の満足感も伝わってきます。
★このような親子の関係であれば、子供は判断に迷ったときに親に相談することができるでしょう。また、親は子供の微妙な変化に気付いて支えることができるでしょう。子供を認め、頼りにし、家族の一員としての所属感をもたせることで、他者のことを考えられる人格が育ちます。親子でしっかりコミュニケーションがとれる関係を育んでおくことは、子供の健全な心を育てていく上でとても大事なことなのではないでしょうか。この関係は、家庭を「学校」に、親を「教師」に置き換え、我々教職員全員が心して取り組んでいかなくてはならないことでもあると考えています。
今年度の教育活動に対しまして、ご支援ご協力をいただいたことに厚く感謝申し上げます。また、来年度におきましても子供たちの健やかな成長のために全教職員で努力してまいります。変わらぬご支援をお願いいたします。


参考文書: 杉八だより3月号

学校便り2月号

「春を待つ」


 1月16日の「かるた大会・どんど焼き・餅つき大会」には、250名を超える保護者、地域の方々にお越しいただきました。子供たちは、お正月ならではの行事・風物を一日堪能しました。また、その日から一週間開催された書き初め展も多数参観いただきました。大変寒い中、ご来校いただき誠にありがとうございました。
 さて、学校では、1年間を振り返り、まとめ、新年度の準備をする時期になりました。学校評価がその一つです。保護者の皆様からは、教育調査アンケートにより学校の教育活動に評価をいただきました。お忙しい中ご協力くださりありがとうございました。結果を別紙で配布させていただきましたのでどうぞ、ご覧ください。
 子供たちは、1年間の学習や生活を振り返り、できるようになったことや頑張ったことを確認し、次の目標を決める時期になります。振り返ってみますと昨年の4月と比べ子供たちは、心身共に大きく成長しました。一つ一つの課題に対峙し、一生懸命努力を積み上げた結果だと本当に嬉しく思います。また、次のステージに向けて、新たな夢や希望をもち、大きく羽ばたいていってほしいと願います。
 昨年、全校朝会で、春を待つ「冬芽」の話をしました。ご存知のように「冬芽」とは、冬の間、枯れ木になったように見える木々が付けている堅い芽をいいます。第4学年理科「季節と生物」では、様々な動物や植物の冬越しを学習します。校庭の様々な木の冬芽をルーペで観察すると、中に将来、花や葉になる部分がコンパクトに折り畳まれて入っています。子供たちは、その精緻さと冬の時期に既に春の準備ができている植物の不思議さに驚きます。多くの木は、秋に葉を落とし、厳寒の季節を耐え、春までの長い時間を静かに待ちます。やがて春には可憐な花を咲かせ瑞々しい葉を付けます。まさに子供たちは、大人になる「冬芽」といえます。将来、立派な大人になるためにしっかりと力を蓄え準備をしていく時期です。
 「温かさ」「心地よさ」だけでは、美しく、力強い生命は、育っていきません。「厳しさ」「辛抱」があってこそ、春に大きく花開くことができるのです。“静かに春を待ちてこそ 世に芳しき花も咲け”芳しい花を大きく咲かせるよう大切に子供たちを育ててまいります。


参考文書: 杉八だより2月号

学校便り1月号

「本年もよろしくお願いいたします」


★本校の4年生は、「こちら高円寺エコライフ研究所」と題して、起業体験学習に取り組んでいます。この学習は、キャリア教育を取り入れたもので、1会社を作る 2商品を企画する 3事業計画を立てる 4資金を調達する 5仕入れをする 6商品を製造する 7商品を販売する 8決算をする という流れで進めていきます。この取り組みは、数年前から総合的な学習の時間の一環として、環境教育の視点も取り入れて行ってきました。商品はエコバックであったり手拭いであったりと、毎年商品開発を行い、今年度は廃油石鹸の製造販売としました。現在、試行錯誤を重ね、紆余曲折を経て、最終段階に差し掛かる7商品を販売するところまで進めました。
★人間は過去の経験で物事を判断し行動することが基本と言われています。「経験」という言葉を辞書で調べてみると「実際に見たり聞いたりすること。またその結果として得た知識や技能」とありました。とすると経験したことはとても重要で、これから生きていく道筋の一つとなり得ます。学校で学習したことや友達と遊んだこと、苦しみながらも一つのことをやり遂げたことなど、将来に必ず役立つ経験となります。「こちら高円寺エコライフ研究所」の学習においても、事業計画を立てるにあたって商品を企画し、資金を調達するために出資者と交渉したり金銭借用書を作成したりと、多くの貴重な経験を積んできました。
★ただ、どんなに素晴らしい経験があっても、それを生かすことができなければ何もなりません。また、経験が極端に少なくても、困難な場面での突破口は見いだせません。杉八小の子供たちには、少しでも多くの価値のある経験を積んで、その経験を生かし、自身の人生を切り開きながらエネルギッシュに生きていく大人になってほしいと思っています。
★子供たちの作った廃油石鹸は、1月19日(火)の10時にパル商店街で販売します。今は売れ行きを良くするための宣伝活動を計画しているところです。どんな石鹸を作ったのか、一目見ていただけると幸いです。
最後になりましたが、保護者・地域の皆様方も、気持ち新たに新年を迎えたことと存じます。謹んで年頭の挨拶を申し上げます。皆様方にとりましても幸多い年になりますことをご祈念いたします。また、昨年同様ご支援ご協力を賜りまして、子供たちの健全育成を進めてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


参考文書: 杉八だより1月号

学校便り12月号

「型」を身に付けさせる


 いよいよ平成27年最後の月になりました。情報化社会が進み、また、グローバル化により、起きた出来事が瞬時にニュースとして世界に流れ、そして消えていきます。身の回りでも一昔前に比べ、次から次へとやることが増え大人も子供も忙しい日々を送ることが多くなりました。危機管理も先々を見つめ、先々に起こってくることを予見、予知し、対策を行っていかなくては、安全・安心な生活は難しくなってきました。
 さて、11月の生活目標の中に「学習の準備をしっかりする」という目標がありました。遊びに行く前に次の学習の準備をするということを一つの「型」として身に付ける目標です。遊びが終わって入室し、チャイムと同時にみんな揃って気持ちよく、授業が始められます。もし、準備がなされておらず、加えて忘れ物があったとしたら、手を打つ時間もありません。一斉に授業が始められず、その場での先生とのやりとりは注意の趣旨となり、学習への意欲や姿勢もそがれてしまいます。
 小さい頃、祖母に玄関から家の中に入るときに「靴を揃えなさい。」とやかましく言われました。確かに整然と靴が並んでいる玄関は、気持ちよく、来客者などの対外的にも好印象を与えます。しかし、それでだけではない教えがあることに後々気付きました。家の中で火事や外に避難しなければいけないことが起きた場合、家族一人一人の靴がつま先を外に向け、整然と並んでいること、また、自分がきちんと靴を揃えたことで靴の置かれた位置の記憶が残り、素早く戸惑わずに外に出られます。夜中の場合は、言わずもがなです。「おなかがすいた」「見たいテレビがはじまる」等、外から一目散に玄関に飛び込んで来てもさっと靴を揃えて入る「型」が次第に身に付きました。
 「型」とは、すぐに身に付くものではありません。また、「鉄は、熱いうちに打て」という諺もあります。幼児・児童期にしっかりと「型」を身に付けさせていくことが、「躾」と同義になると考えます。その行動や規範には、どのような意味や意義があるのかということも伝えることも大切です。
 忙しい時代の中でも、大切な価値を見失うことなく、「型」を繰り返し教えていきたいと思います。


参考文書: 杉八だより12月号

学校便り11月号

「基本的生活習慣を考える」


★平成27年度をスタートさせてから、早いもので半分以上の月日が過ぎました。校庭の木々も色付きはじめ、すっかり秋らしくなりました。過ごしやすい季節を迎え、教室での学習だけではなく、行事や遊びを通して子供たちは様々なことを学び、一歩一歩成長しています。その成長を確実なものとするため、基本的生活習慣について考えてみたいと思います。
★子供たちが健やかに成長していくためには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠といった基本的生活習慣を身に付つけることが大切だといわれています。この習慣を身に付けさせるためには、まず私たち大人が模範を示さねばなりません。といっても難しいことではありません。寝るときには「おやすみなさい」、起きたら家族と「おはよう」、食事のときは「いただきます」「ごちそうさま」、多くのご家庭で実践していることが基本的生活習慣の定着に結びついているのです。もちろん、早寝早起きや朝食をしっかり摂ることを基としたものになります。
★ラグビーワールドカップ2015で一躍有名になった五郎丸選手のキック前のルーティン。五郎丸選手は、あのルーティンで大観衆の中でも落ち着いてキックすることができるとインタビューに答えていました。「気持が安定しているとき、自分の力を遺憾なく発揮することがでる」ということから、あのルーティンを生みだしたそうです。このことから、子供たちにとっての基本的生活習慣はまさしくルーティンといえるのではないでしょうか。毎朝のルーティンで気持ちを安定させることで、学習に積極的に取り組むことができます。また、気持ちの安定は、自分自身に対して素直になることができ、他者に対して寛容な心で接することができるという研究結果もあり、よりよい人間関係づくりに生かされます。
★全国学力・学習状況調査では、しっかりと学ぶ子は基本的生活習慣が身に付いているという、学力と生活習慣に相関関係があるとの結果報告もあります。本校では全教職員の力を合わせ、子供たちに基礎・基本の徹底をしたいと考えています。各ご家庭におかれましてもよりよい生活習慣が身に付くようご協力をお願いします。お子さんのよさを認め、励まし、穏やかな笑顔で支えていただければと思います。


参考文書: 杉八だより11月号

学校便り10月号

「来る災害に向けて」


9月19日の杉八集会には、お忙しい中たくさんの保護者、地域の方々に参観いただき誠にありがとうございました。1時間の授業ですが、群読、合唱、合奏と全校児童が一つになって参観者の方々に精一杯発表し、児童達も表現する心地よさを感じ取ったことと思います。集会が終わり体育館を退場していく一人一人の児童へ参観者の皆さんから「よくがんばったね」という拍手を送っていただきました。児童の誇らしくうれしそうな笑顔が輝いていました。保護者、地域が一緒になって児童を大切に育てていただいている杉八小ならではの光景でした。また、5・6年児童と一緒にイスや会場の片付けもしていただき本当にありがとうございました。
学校行事は、当日の結果だけではなく、計画、練習、振り返りと児童にとってはどの過程も全て価値があり、児童の成長の場です。うまくいったこともいかなかったことも成長の糧となります。また、友達や先生と心をあわせ、一つのものを創り上げていくそのよさや喜びも同時に味わっていきます。これからも一つ一つの行事1時間1時間の授業を大切にして児童をよりよく育てていきたいと思います。
さて、9月には、台風の影響によりまたしても大きな災害が関東、東北地方で起きました。亡くなられた方今でも被災され不自由な生活を送っておられる方々に心よりお悔やみ申し上げます。学校においても災害に対して児童の身の安全を守るために最大限の対策や安全教育を行っています。月に1度、地震や火事等を想定し様々な形の避難や安全行動の取り方を身に付けられるように避難訓練を行っています。震度5強以上の地震が起きると学校では震災救援所が立ち上がります。平日の授業時間に発災したならば、学校と震災救援所が共存する形になります。そこで10月10日の土曜授業は、「防災講座」の体験授業と「震災救援所」の見学を保護者・地域の方々と共に行います。まずは、自分の身は自分で守ること(自助)と近隣の方々と協力しながら身を守ること(共助)を実際の施
設を見学したり、器具を組み立てたり、使用したりしながら、学習します。ぜひ、ご参加ください。


参考文書: 杉八だより10月号
学校便り9月号

           「さあ、二学期開始」

★長かった夏休みが終わり、真っ黒に日焼けした元気な子供たちが学校に戻ってきました。一回りも二回りも大きくなり、たくましくなったような気がします。きっと夏休みならではの経験をたくさんしてきたからではないでしょうか。2学期の活躍が大いに期待されるところです。
★「経験」と言えば、6年生がこの夏休みに大変貴重な経験をしました。本校では、毎年6年生が高円寺阿波踊りについてその歴史やあり方、関わり方等を学習しています。今年度においても進級した4月から「発見! 自分達の高円寺阿波踊り」と題して総合的学習の時間に、地元で行われる阿波踊りについて学習を進めてきました。取り組んでいく中で、開催中に出される「ゴミ」について課題を見出し、阿波踊り翌日にゴミの特別収集が必要という結論を導き出しました。そこで、地域の方々にご尽力いただき、区役所において、田中区長へ「阿波踊り翌日のゴミ収集のお願い」を直接伝えることができました。区長は6年生の願いを快諾され、高円寺駅南西部エリア事業系可燃ごみを、阿波踊りの翌日に特別に回収することを確約していただきました。
★この取り組みは、8月4日の読売新聞地域版に『阿波おどり 跡にごさず』という見出しで取り上げられました。また、8月20日の朝日小学生新聞においても「学校さんぽ 十校十色」の欄で『地域の祭り、ごみで汚さないで』という見出しで紹介されました。自分達で考えたことを実行し、実現させる。そして、今回の様に新聞等において評価を得る。このような経験を通して、子供たちは自己肯定感や有用感を養うチャンスを得たと考えます。この機をとらえ、学校全体で子供たちの更なる健全育成に取り組んでいきたいと考えています。
★阿波踊り当日、6年生は、観客からゴミを分別回収するボランティアとしても参加し、地域の行事を支えるということを、身をもって体験することができました。杉八小の子供たちが、高円寺地域の一員として地域を担っていく人材となるよう努力していきたいと考えています。今後ともご支援ご協力をお願いいたします。

杉八小 学校便り9月号より

参考文書: 

資料リンク: 学校便り9月号


学校だより7月号

「いってらっしゃい」


 朝、通勤途中に目にする光景があります。黄色い帽子をかぶった男の子が家の玄関を出発し、学校に向かう様子です。黄色い帽子から察すると1年生のお子さんでしょう。この男の子は、にこにこしてお母さんに「いってきます。」を言い、お母さんも笑顔で「いってらっしゃい。」と男の子を見送っています。お母さんは、玄関前で、この男の子が数十メートル先の角を曲がり、姿が見えなくなるまで見送っています。また、男の子は、お母さんの温かい視線を背中で感じながら角の所まで歩き、最後にお母さんに笑顔で手を振り視界から消えて行きます。
 この光景を目にする度に、親が子供を送り出す心境、子供が親と離れ学校へ向かう気持ちの在り様に触れる思いがします。まだ、小さい子供を親の庇護のもとから、1人で外の世界に出すには、誰でも不安があると思います。いずれは、自立するための1歩を踏み出す「元気にしっかり頑張っておいで」という思いがお母さんの見送りに込められています。また、子供は時には、「まだお母さんに甘えていたい」また、「学校に行きたくない」と思う気持ちがあるかもしれません。しかし、「1年生なんだから」また、「先生や友達に会いたい」「今日、○○の勉強があるんだ」そして「僕、行ってくるよ」と前を向いて歩んでいきます。何よりも笑顔で送り出してくれる人の愛情に支えられて安心して歩みを進められるのかもしれません。
 私自身も小さい頃、祖母に毎日、見送られて登校していました。毎日、角を曲がる時、祖母がまだ、玄関先で微笑んで見送っている姿を確認し、ほんわかとした気持ちで学校に向かったことを思い出します。
 また、私自身の子育て中は、職業柄、わが子より先に、出勤してしまうことがほとんどの生活でしたが、振替休業日の休みなどの平日の朝、登校する子供を玄関先で見送る時は、特別の感慨がありました。子供が中学生、高校生、大学生になっても「恥ずかしい」と言われても、できる時は、玄関先に出て見送りました。角の所で恥ずかしながらもちょっとだけ手を振る子供の姿を見て、やはりほんわかとした気持ちになりました。
 見送りを推奨しているわけではありません。これから成長していく子供たちには、自立するがためのたっぷりの愛情の貯金が必要です。愛情のかけ方、示し方は、様々です。しかし、安心して、親離れをし、自信をもって外の世界に入っていけるのは、子供の内面にたっぷりの愛情の貯金があるからでないかと思っています。



参考文書: 杉八だより7月号



学校便り6月号

「高めたい力」


★梅雨のころとなり、校庭の紫陽花は日に日に彩りを添えてきています。紫陽花は、晴天が続くと枯れたように見えますが、雨に打たれるとしっとりと光沢を放ちその存在感を示します。雨という逆境こそ、その良さを発揮できる紫陽花。私たちを励ましているよう感じてなりません。また、時の移り変わりとともに色を変えて、自分を表現しているところや、小さい花弁がたくさん集まって一つの美
しい花を形成しているところが、たくさんの子供たちがいるクラスのようで共感を覚えます。
★話は変わりますが、「ハッカー」という言葉を聞いたこがあると思います。他人のコンピュータに不法侵入し、ネットワークを混乱させる悪者です。反対に、ハッカーからコンピュータシステムを守るために、自分の知識や技術を生かそうとする「ホワイトハッカー」も存在します。日本でもこの「ホワイトハッカー」の養成を目的に、人材発掘や研修会に力を入れています。その研修会に参加し、能力を高く評価されている高校生を紹介するニュース番組がありました。番組の中で、記者が高校生の父親に「息子さんが、素晴らしい知識や技能を悪用するのではないかという心配はありませんか?」と質問しました。すると父親は「パソコンのことは何も教えていませんが、善悪の判断については親である私たちが教えています。全く心配していません。」と躊躇することなく毅然と答えていました。ご自身の子育てに絶対の自信をもち、高校生の息子を心から信頼している父親としての姿に感動と敬服の感情をもったのは言うまでもありません。
★子共たちを取り巻く様々な問題に対し、また、これから歩む社会の中で対峙するであろう多くの問題やリスクに対し、的確な対処をしていけるかどうかは善悪の判断力にかかってきます。私たち大人は、言葉と行動を通して、それを教えていかなければなりません。ニュースで紹介されたお父さんのようにきっぱりと言える大人であるためにも、学校を中心に家庭と地域が一体となって、杉八小の子供たちの善悪の判断力や規範意識を高めていかなくてはならないと痛感しています。



参考文書: 杉八だより6月号

学校便り5月号

▲雪に覆われたLED信号機 日本経済新聞 2015/2/26 版
「流れに「波」が起きる時」


 掲載した写真は、この冬富山市内の国道で、まるで消灯したかと見間違えるほど雪に覆い尽くされたLED型信号機の写真です。今までの電球型ではなかった現象です。
 このような現象が起きている現場では、信号が見えにくく大変困ったことでしょう。きっとこの先、確実に改善がなされることと思います。
 私は、このニュースが「子供たちにとって魅力ある問題になり得る」またこのニュースに「大切な示唆がある」のではないかと考えました。
 まず、子供たちにこの問題がどうして起きたのか問いかけたいと思います。この問題は、学習は実際の生活に起きたことを解釈し、生活に役立つ力になることを子供たちに実感させる格好の問題になります。なぜなら、小学校の理科で学習した力で説明することができるからです。
 どう説明したらよいでしょうか。ヒントは、氷→水(要因は温度)、LEDと電球の発熱の程度の違いです。警視庁によるとLED型信号機は耐用年数や消費電力、色の見えやすさなどから全国で急速に普及しました。2013年度末の時点で全体の約45%を占め、今後も従来型からの切り替えが進む見通しだそうです。 
 状況にもよりますが、発熱の程度の違いにより、LED型信号機の表面温度は20℃台、電球型信号機の表面温度は45℃前後だそうです。雪(氷)は、温度が上がると水に変化します。電球型信号機についた雪は、LED型信号機についた雪より融けやすくなると説明ができます。
 次に、示唆についてです。このようなアクシデント(波)が起きたことで人は原因や背景を振り返ります。経済性やエコ、高機能を求め、LEDを選択したことが場合によっては、不利になり、電球の欠点といわれる発熱が効果的に働いていた事実です。では、雪国では、電球型信号機に戻ればよいのでしょうか。いや、それは違います。ここで学ぶべき示唆は、物事を多面的にとらえ、立つ場所によっては価値が逆転することをいつも片側におきながら物事を進める重要性です。
 私達は、このように流れの中で時々「波」に出会います。教育は、「波」から学ぶことにあるとも言えます。



参考文書: 杉八だより5月号

学校便り4月号

「春を迎えて」


 三寒四温の言葉通り、桜の花も満開となり、本校の校庭は色とりどりの花が「我が主役」と咲き誇っています。本日4月6日、始業式と入学式を行いました。先月に6年生が本校を巣立っていきましたが、新たにかわいらしい1年生を迎え、平成27年度のスタートを切ることができました。
また、新年度の人事異動により新たなメンバーも加わりました。地域と共に杉八小の更なる発展をさせていきたいと、教職員全員が意欲を燃やしております。
 さて、次の言葉を聞いたことがありますか。
 「見えへん力が 子どもを育てとるがな」
 あるドラマの場面でおじいちゃんが発した台詞です。母親としての思いが娘に伝わらず、大いに悩んでいたお母さんがいました。そんなときに、孫の成長についておじいちゃんがつぶやいたのがこの台詞です。普段の家族団らんや母親の生き方というものが、見えない力となって子供を立派に育てていた、という含蓄に富んだおじいちゃんの言葉だと私は感じました。
 学校においては、目に見える形で教育を行っています。もちろん、ご家庭においても、また地域においても同様であると思います。それぞれには、その環境や文化、歴史などによって培われた風土があります。この風土というものが「見えへん力」となって子供たちに働きかけ、杉八小を支える大きな力となっていると私は考えています。幸いにして、本校の保護者や地域の方々は、子供たちを慈しみ大切に育てようとする思いを強くもっています。今年度においても、宝物である子供たちをきめ細かく育ててまいります。ご支援ご協力をいただきながら歩調を合わせ、「見える力」と「見えない力」をバランスよく発揮し、教育に取り組んでいきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。



参考文書: 杉八だより4月号