学校紹介

平成28年度学校便り

学校便り3月号

「学問のすゝめ」


草の戸も 住みかわる代ぞ 雛の家  芭蕉
元禄二年弥生、曙の空朧々とする中、松尾芭蕉は奥州へ出立しました。同じ弥生三月、本校の6年生も卒業します。僅かな日々となりましたが6年間のまとめを終え、凛として旅立ってほしいと思います。
★先日、ある新聞で福沢諭吉の著した「学問のすゝめ」にまつわる記事を見つけました。かの有名な書き出し「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」を捉え、「人は生まれながらにして平等である」と解釈されていることが多くある。というものでした。一瞬立ち止まって考えてみると、確かに諭吉の言っていることとは違うように感じます。「人の上にも下にも人を造らず」即ち「平等」であると解釈するのは当然と思います。しかし記事を読み進めていくと≪冒頭文章の最後には「と云えり」とあり、続いて『人は生まれながらにして平等であると言われるが、実際には大きな差がある。それはなぜであろうか。その理由は、人の違いは生まれながらにあるのではなく、学問に励んだのか、励まなかったのかによるものである』と記されている≫とありました。諭吉の主張は有名な書き出しではなく、人の違いは学問に励んだか否かにあり、まさに「学問のすゝめ」であることを理解しました。
★「学問」の「学」は旧字体で「學」と書きます。冠の中心にある二つの「メ」は人との交わりを表し、その両脇「E ヨ」は両手で抱きかかえる意味があるそうです。「問」は字のごとく疑問に思うことです。これらのことから「学問」とは疑問に思ったことを周りの人々に支えられながら、また人と交わり合いながら学んで行くものだということが分かります。子供の立場に置き換えると、家族に抱きかかえられながら仲間と切磋琢磨して学んでいくことではないでしょか。
★本校では、「教える」から脱却し「学ぶ」という本来の「学問」を推し進めています。劇的に変化する社会や未知の課題に対応でき得る力を育ませるため、子供たちが主体的且つ対話しながら学んでいく授業を展開しています。また「なぜ学ぶのか」「何のために学ぶのか」という学びの原点を大切にしながら学習に取り組ませています。今後もこの姿勢で、ご家庭での後押しをいただきながら教育活動を行っていきたいと考えています。
★最後になりましたが、本校の教育活動に対しまして、一年を通してご協力をいただいた保護者の皆様並びに地域の皆様に厚く感謝申し上げます。また、来年度におきましても子供たちの健やかな成長のために全教職員で努力してまいります。変わらぬご支援をお願いいたします。



参考文書: 杉八だより3月号

学年便り2月号

「地域と共に」


本校の「阿波おどりボランティア活動」が杉並区教育委員会及び東京都教育委員会からの推薦により、公益社団法人食品容器環境美化協会主催の環境美化教育活動最優秀校として文部科学大臣賞を受賞しました。先日1月30日に食品容器環境美化協会の方に来ていただき、受賞の報告会を行いました。
 本活動は、総合的な学習の時間に位置付けられ、平成24年度から5年間継続して行われています。自分達が育ち、暮らすまち高円寺の大きな行事である「東京高円寺阿波おどり」を対象とし、歴史、文化、地域振興、運営し支える人たちの思いや願い、付随して起きてくる問題に触れ、自分達小学生ができることを考え、課題として、解決していく学習です。
 8月終わりに開催される阿波おどりには、毎年100万人以上の観客が訪れ、100を超える連が出場し阿波おどりを一体となって楽しみます。阿波おどり振興協会をはじめ、たくさんの地域関係者や商店の方々の並々ならぬご尽力で開催され、多数のボランティアが支えます。全国的にも知られる華やかな阿波おどりですが、100万人規模が参集する行事においてゴミ問題は避けられません。この問題に対して児童達は、高円寺のまちに対して、自分達ができることを考え実行していきます。当初は、ごみの回収や分別を呼び掛ける児童達の活動が中心でしたが、年々進化を遂げ、散乱防止や美化を呼び掛ける啓発活動、杉並区への臨時ごみ回収を要望する活動としてゴミの課題を問題提起し、社会に認識されるまでになりました。
 この功績により、本賞をいただきましたが、5年前、学習として計画し実施した児童、教職員がおり、そして本校の児童の思いや願いを汲み取り、本活動を支え続けて来ていただいた保護者、学校支援本部、阿波おどり振興協会、地域関係者のお力があってこそと感謝に堪えません。また、本活動ばかりでなく、様々な授業や行事においても、快くゲストティチャー、ボランティア等を紹介していただいたり、手伝っていただいたり児童や学校を本当に大切していただいています。環境美化活動に対する受賞ではありますが、まさに「地域と共にある学校」として評価されたと誇りに思いこれからもより一層、地域の方々と一緒に心を通わせながら「共育」を進めてまいります。



参考文書: 杉八だより2月号

学校便り1月号

「新年を迎えて」


★今年は酉年です。正確に干支を表すと“丁酉”(ひのととり)になります。もともと干支というのは十干(じっかん)と十二支を合わせたもので、十干( 甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)と、十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)を順番に1つずつ合わせたものが干支になります。例えば、十干と十二支の最初の文字を組み合わせると「甲(きのえ)」と「子(ね)」で「甲子」(きのえね)となります。阪神タイガースの本拠地は1924年(大正13年)干支が「甲子」の年に造ったので「甲子園球場」と命名されたそうです。
★さて、昨年を振り返ると、子供たちは何事にも全力で向かっていたことが思い出されます。運動会や学習発表会、持久走大会等では、自らが設定した目標を達成しようと一生懸命に努力しました。読書週間には多くの本を読み、これぞと思った本を紹介する。また感想文を書くことで自分を見つめ直す機会もありました。子供たちは、切磋琢磨しながら確かな成長を遂げていることを実感しています。その力をベースに、自分の考えや判断、意思によって行動するという主体性を伸ばしていきたいと思います。なぜなら、これからの社会を生きていく子供たちにとって最も必要な力だと言っても過言ではないからです。
★では、どうしたら主体性が身に付くでしょうか。もちろん一朝一夕にはいきません。「これをやれば主体性が身に付きます。」というものもありません。そこで、今年も子供たちの興味・関心を引き出し、主体性を高めるべく、多くの経験や体験を積ませていきたいと考えています。専門性の高いゲストティーチャーによる授業や校外での体験的な学習を行い、子供たち自らが課題をもち、他と協働して解決しようとする学びを大切にしていきます。
★最後になりましたが、保護者・地域の皆様方も、気持ち新たに新年を迎えたことと存じます。謹んで年頭の挨拶を申し上げます。皆様方にとりましても幸多い年になりますことを祈念いたします。また、昨年同様ご支援ご協力を賜りまして、杉八小としての教育を進めて参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。




参考文書: 杉八だより1月号

学校便り12月号

「学習発表会を終えて」


先月の学習発表会には、ご多用中にもかかわらずたくさんの保護者・地域の方にご参観いただき誠にありがとうございました。一つ一つの作品には、その子その子の計り知れない思いや願いがあることを学習発表会前に全校の児童が自分の保護者に書いた招待状から知る機会がありました。
 「親鳥を考えて作りました。子供のエサが親鳥のくちばしの中あるように工夫しました。エサのビーズも見てください。」
 「夕焼けの中にあるお城をイメージしてかきました。石垣にこけを付けるところを工夫しました。」
 「海に花が浮かぶイメージにしました。明るくなるように工夫しました。きれいな海と花を見てください。」
表現したいもののイメージを明るさ、色、形で工夫する。絵や工作や製作物に自己の主張を込める。招待状に書かれた児童の文章から、展示された作品を一見しただけでは分からないメッセージを知ることができました。絵や工作、学習のまとめに配置された一つ一つの構成要素やそれらの要素の響き合いにはそれぞれの意味や理由があり、それを参観していただく人に伝えたい思いが文章に溢れていました。
このことは、「木を見て、森を見ず」に通じるものがあります。往々にして子供の行為の裏側や心の中には、大人が考え及ばない思いが隠れていることがあります。表面に現れた結果のみで判断し対応してしまうと大事にしたいことを価値付けする大切な機会や信頼を失うことにもなります。逆に、背景や思いを汲み取り、心の有り様に寄り添いながらきちんと価値付けを行うことが子供を真っ直ぐに豊かに育てると考えます。
 自分が思い描く表現ができる心地よさ、考え努力してやっと作品が完成した時の喜び、見ていただいた方からの称賛の言葉。子供たちにとって大きな成長や自信につながる価値が学習発表会にはありました。新しい年も子供たちの瞳が輝き、夢と希望をもち伸びやかに成長できるように願い、今年を終えたいと思います。



参考文書: 杉八だより12月号

学校便り11月号

「努力」と「感謝」


 2学期がスタートして早2ヶ月、朝夕は寒さが感じられるようになりました。気持ちよい秋風の中、子供たちは学習発表会に向けて意欲的に活動しています。当日はご家族揃ってご参会いただきたいと思います。
 さて、夏休み中のことでしたがリオデジャネイロオリンピックが世界中を沸かせました。多くの日本人が活躍する中、男子400Mリレーは感動の一言に尽きます。トラック種目での銀メダルは女子800Mの人見絹枝選手依頼88年ぶりとなるそうです。器用さでは抜きん出る日本人の力が際立ったレースだったと思います。
 100Mに目を移していくと、ジャマイカのウサイン・ボルト選手の3連覇が光っていました。北京、ロンドン、リオと3大会での活躍を振り返ってみても、悲壮感のないボルトの余裕の走りや表情からは天才的なものを感じます。しかし、3連覇までには過酷な努力と練習があったに違いありません。インタビューにおいてボルト自身も「チャンピオンになるために懸命に努力をしてきた。支えてくれたスタッフに感謝したい。」と答えていました。
 気になったので100Mの記録をいろいろ調べてみました。第1回オリンピックアテネ大会は120年前の1896年に開催され、その記録は12秒0。日本の小学生や中学生の記録も調べてみると、小学校6年生男子は11秒73(2014年)。女子は12秒73(2008年)。男子中学生は10秒56(2014年)。女子は11秒61(2010年)でした。この記録だと第1回オリンピックでは、中学生は男女とも金メダルです。また、なんと6年男子も金メダルが取れるのです。
 人類は、過去の記録を目標に少しずつ努力を重ね記録を更新してきました。今は大会が大きくなればなるほど選手だけの力だけで記録を立てたり勝利を手にしたりする時代ではなくなりました。しかし競技を行うのはやはり一人の人間です。今回敗れて涙した人も勝って涙した人も、人には言えない努力をしてきたことでしょう。そして、それを支えてくれた人がいたことを再認識し、試合後多くの選手が周りの人々への感謝の気持ちを表していたのが印象的でした。極限の状態の中で毎日努力をしたからこそ感謝の気持ちが生まれてきたのだと思います。
 杉八小の子供たちにも日々の学習や生活、行事において各々が目標を立て、達成に向かって地道に努力する姿を見守っていきたいと思います。そして、努力する過程で周りの人々への感謝の気持ちを持てるよう保護者や地域の方々を含め、全体で支えていきたいと思います。ご協力のほどお願い申し上げます。



参考文書: 杉八だより11月号

学校便り10月号

「オリンピック・パラリンピック教育について」


 先月の杉八集会には、ご多用中にかかわらず、たくさんの保護者や地域の方々にご参観いただき、誠にありがとうございました。「つながれ仲間、ひろがれ世界」のテーマのもと、仲間とつながるすばらしさ、そして、それを世界に広げ世界の人たちと仲良く平和に暮らす大切さを伝えるため、子供たちは、自分たちができることを考え、メッセージとして表現しました。いかがでしたでしょうか。
東京オリンピック・パラリンピックまで後4年です。この機会を最大限に生かし、子供たちの成長を豊かなものにしたいです。
東京都では、今年1月に「東京都オリンピック・パラリンピック教育」実施方針を策定し、4月から「全ての子供が大会に関わる」「体験や活動を通じて学ぶことを重視する」「計画的・継続的に教育を展開する」を基本視点に、都下2,342校の公立学校がオリンピック・パラリンピック教育に取り組むことになりました。
 具体的には、オリンピック・パラリンピックの精神、スポーツ、文化、環境の4テーマに「学ぶ」「観る」「する」「支える」の4つのアクションを組み合わせた教育活動を展開することで、ボランティアマインド、障害者理解、スポーツ志向、日本人としての自覚と誇り、豊かな国際感覚といった5つの資質を育成します。
 5つの資質を伸ばすための4つのプロジェクトが設定されていますが、杉並区では「世界ともだちプロジェクト」という取り組みを実施しています。「世界ともだちプロジェクト」とは、夏季オリンピック開催国を含む5大陸の国で計5か国を単位としたグループを47つくります。この47のグループを杉並区の各学校に振り分け、5か国を調べる学習やメール、手紙の交流などをする取り組みです。
本校のオリンピック・パラリンピック教育の取り組みの一端を紹介します。
・杉八集会:テーマと関連付け、群読、合唱、演奏のパフォーマンスとして、平和へのメッセージを発信する。
・学習発表会:本校で行われている日本の伝統文化(箏、生け花)のよさを作品や展示を通して表現する。
・給食の献立表:外国由来の種々の料理に国旗を掲載することで、外国への興味・関心を高める。
*9/28(水)の献立に本校のともだちプロジェクト相手国であるギリシャ料理「ムサカ」を取り入れました。



参考文書: 杉八だより10月号

学校便り9月号

「さあ 2学期開始!」


★長い夏休みが終わり、真っ黒に日焼けした元気な子供たちが学校に戻ってきました。休み前に比べ、どの子もたくましくなり一回りも二回りも大きくなったような気がします。きっと夏休みならではの経験をたくさんしてきたからではないでしょうか。2学期の活躍を大いに期待したいと思います。
★「経験」と言えば、夏休み中の7月30日、本校の代表児童が杉並区教育委員会主催で行われた「すぎなみ小・中学生未来サミット」に参加しました。このサミットは、中学生を中心として毎年行ってきたものですが、今年度から小学生も交えて以下の三点の目的で開催されました。
○サミットを実施し、学校生活をよりよくする活動を展開するために必要な方策等を協議する。
○本会で得た成果等を、小中一貫教育をすすめる小学生に伝え、学校生活をよくするための取り組みを推進する。
○区民に対して、取り組みを紹介し、子供たちがよりよく育つ環境の整備に寄与する。     (一部抜粋)
★当日は、区内各小中学校の一年間の実践についてポスターセッションを行い、後半は代表校児童生徒による「明るい学校づくりをするためには」というテーマで意見交換会を行いました。ポスターセッションにおいては4年生の青木扉さんと林実花さんが、高円寺中・杉四小と共に行ってきた花いっぱい運動やあいさつ運動について多数の参観者の前でよどみなく発表しました。また、意見交換会は、5年生の池畑秀樹さんと6年生の上原想太朗さんがパネリストとして登壇し、サミットのテーマを受けて「みんなが活躍できる学校にするためには」と題して、杉八小の代表という立場で意見を述べました。
★自分で考えたことを大勢の前で発表し、実践を重ねていく。このような経験を通して子供達は自己肯定感や有用感を高めていきます。児童の自主性に基づく取り組みを実現させることは、創造性や協働的態度を伸長させ「生きる力」の育成に繋がるものと確信し、今後も指導を重ねていきたいと考えています。2学期においても変わらぬご支援ご協力をお願いいたします。



参考文書: 杉八だより9月号

学校便り6月号

「運動会で学んだことを生かし」


 「6月は梅雨で雨が多いはずなのに水無月?」何かの間違いではないかと思ったのは私だけではないでしょう。水無月の「無」は現在の「の」にあたり「水の月」という意味だそうです。日本語の難しさであるとともに面白さも感じられます。梅雨が明けたら一気に真夏。ほどほどの暑さになるよう願いたいところです。
 さて、遡ること半月、多くの参観者の皆様が見守る中、運動会を盛大に実施することができました。長時間にわたりあたたかな拍手とご声援を送ってくださったご来賓・保護者・地域の皆様に、また、最後まで校庭の復元にご協力いただいた親&児の会の皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。
 今年度は運動会スローガンを「努力の結晶解き放ち赤も白も輝こう」とし、全員が一丸となって取り組みました。子供たちは練習の時からこのスローガンを意識し、学級はもちろん、学校全体で協力しながら準備を進めてきました。1年生は小学校初めての運動会にドキドキしながら、6年生は小学校最後の運動会に思いを込めながら、また、2年生から5年生もそれぞれの学年に応じためあてを胸に、とてもよくがんばってきました。当日は、それまでのがんばりを全て発揮するように、どの子の表情も真剣で、生き生きと輝いていました。心をそろえて表現した演技、最後まで力を出しきった競技、高学年がリーダーシップを発揮して盛り上げた応援合戦など、多くの場面から鳥肌が立つような感動を味わうことができました。
 子供たちは行事を通して大きく成長していきます。運動会に全力で取り組んだことで多くのことを学んだのではないでしょうか。この運動会で学んだことを生かし、今後も充実した学校生活を送ってほしいと願います。
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 5・6年生の表現運動については昨年度以前も含め、多くのご意見をいただいてきました。本校において、昨年度まで行っていた組体操で、練習も含めここ数年大きな事故はありませんでした。しかし、多様な考えがある中で学校としては担任を中心に熟慮した結果、児童の安全を第一に考え、タワーやピラミッドは作らず子供たちのあふれる躍動感やリズム感を生かした構成としました。一人一人の力強さや美しさに加え、協力して取り組む技を基盤として、新たなる表現運動を創り上げました。趣旨についてご理解いただき、今後ともご支援ご協力いただきたく存じます。どうぞよろしくお願いいたします。


参考文書: 杉八だより6月号

学校便り7月号

「子供たちを取り巻くICTの現状」


ここ数年の間に、スマートフォンをはじめとする様々な携帯型情報端末が普及してきています。平成26年度の内閣府の調査では、小学生の約46.1%、中学生の約60.4%、高校生の約95.2%がスマートフォンや携帯電話を所有しており、また、小学生の約60.4%がゲーム機に慣れ親しんでおり、中学生の約31%、高校生の約34.7%が携帯音楽プレイヤーを所有している実態があります。
大人同様、子供たちもこれらを使用し、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)や無料アプリ、オンラインゲーム等の利用が増加しています。その特性を理解しながら有効に活用している現状もある反面、長時間利用による生活習慣の乱れや不適切な利用によるいわゆる「ネット依存」やSNSでのトラブル、ネット詐欺や不正請求等の被害も多くなっているそうです。
「スマートフォン、ゲーム機、携帯音楽プレイヤー等の多種多様なICT機器を通じてインターネットにアクセスし、無料通話アプリ、SNSを多用する」といった利用形態が一般化している中で多くの子供たちの中には、これらの危険性や特性に対して無防備で知識不足、理解不足のため、目前に迫っていることに気付かずに利用しトラブルに巻き込まれてしまうケースがあります。また、SNSはいじめを助長する危険性をもっています。
このような急激な情報社会の変化に対して、子供たちに危険を回避する知恵とともに情報社会の特性や仕組みを理解し、主体的に判断する力を付けていくことが必要です。それが学校に求められる情報モラル教育です。
杉並区では、ICT教育を推進し、授業改善に取り組んでいます。ICTの優れた特長を生かしたICT活用授業を行うことで、課題解決に向けた主体的・協働的・探究的な学びや個々の能力や特性に応じた学びの実現を目指しています。
7月9日の土曜授業では、全クラスがICT活用授業を公開します。
同時に「ネットトラブル防止教室」を体育館で開催し、「情報モラル」と「情報技術の特性の理解」を学んでいくきっかけになればと思います。保護者の皆様との連携は不可欠です。ぜひ、ご参観ください。


参考文書: 杉八だより7月号

学校便り4月号

「春立てる霞の空に…」


★校庭の桜が満開となり、花壇に咲いた花はピカピカの一年生を待っていたかのように咲き誇っています。いよいよ平成28年度のスタートを切りました。25名の新入生を迎え本校の児童数は昨年度より少し増えて143名となりました。子供たちの様子を見ていると、きりりと引き締まった口、輝いている瞳、背筋の延びた姿勢に、今年度もやる気を持って迎えられたことが伝わってきました。頼もしい限りです。
★さて、新学期を迎え新たな教室で学習したり生活したりするのですが、その教室に必ず掲げられているものがあります。お気付きの方もいらっしゃると思いますが、どの教室にも「学校教育目標」が掲げられています。進級したり学期が変わったりしたときには、各学級で学級目標を立てたり、一人一人が自分の目標を考えたりしますが、その基になるのが「学校教育目標」です。
★本校の学校教育目標の変遷を調べてみると、平成6年度から今の目標に変更されています。一人一人の子供を大切に、かつ知育・徳育・体育バランスよく育つよう目標に決めたようです。今年度もこの目標に向かって力強く踏み出していきたいと、教職員全員で気持ちを新たにしました。保護者及び地域の皆様の変わりないご理解、ご協力を賜りながら一年間の教育活動を進めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

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本校の学校教育目標
○思いやりのある子 心豊かで、お互いを大切にする子
◎よく考える子 旺盛な意欲、豊かな学び、確かな学力を身に付ける子【本年度重点目標】
○たくましい子 心身共に健康で何事も最後までやり遂げようとする子


参考文書: 杉八だより4月号

学校便り5月号

「2つの手」


人が生き生き前向きに頑張る原動力は、つくづく「やる気」や「意欲」と感じます。幼い子供も齢を重ねた大人も同じと考えます。能力や才能があっても「やる気」や「意欲」がなければ、そのよき力を開花させることは難しいでしょう。では、すばらしい可能性をもった子供たちが存分に力を発揮するために、大人には、どのような姿勢が必要でしょうか。以前、尊敬する大先輩から以下のようなお話をいただいたことを思い出しました。
 「2つの手をもちなさい。」
 1つは、大きな手です。孫悟空がどんなに暴れ回っても、お釈迦様の掌から出ることができなかったという話のように、子供たちがどんなことをしても受け止められる大きな手をもつことです。子供はよい行いもしますが失敗や間違え、また、悪いこともします。その時は、子供は、本能的に大人の反応を試し、度量を図り、物事の価値を正しく教えられることで愛されているという安心を得て、次の階段を上っていきます。
 もう1つは、見えない手です。ある日、お釈迦様が散歩の途中で下界を見下ろしていると、一人の男がぬかるみにはまった大八車を必死に動かそうとしていました。半日、汗びっしょりになって、あれこれと知恵を絞りながら努力しています。それをじっと見ていたお釈迦様は、そろそろよい頃だと見えない手で、大八車をそっと押しました。今まで動かなかった大八車が動き出しました。男は、自分の努力が報われたと思い、意気揚々と大八車を引いて行きました。額の汗も苦労も、満足と自信になっていました。私たち大人は、とかく子供を枠にはめて規制しすぎたり、子供の思いを知らずに判断してしまったりしがちです。結果や結論を急ぐあまり、すぐ手助けや助言をしてしまいます。子供の頑張りを認め、自ら達成できるように仕向ける大人の姿勢が子供を大きく成長させるということです。
 子供たちの行動をすべて受け止めることのできる大きな手と豊かな成長をそっと支援する見えない手をもちたいものです。


参考文書: 杉八だより5月号