学校紹介

平成29年度学校便り

学校便り3月号

「夢の途中」

校長 黒川 雅仁


前途三千里の思い胸にふさがりて 幻のちまたに離別の泪をそそぐ

行く春や 鳥啼き魚の 目は泪   芭蕉


 今から330年程前の弥生三月、千住に集まった人々は泪で芭蕉を見送りました。しかし、芭蕉は旅という夢の中で生きていこうと意気揚々と奥の細道へと出立します。本校の6年生もこの3月に卒業です。残り僅かとなりましたが、6年間のまとめを終え、芭蕉と同じように凛然と旅立ってほしいと思います。
 閑話休題、本校では折に触れて「なぜ学ぶのか」ということを子供たちに考えさせながら各教室で授業を進めています。目的やめあてが明確であると人は積極的且つ主体的に最後までやり通そうと努力するからです。
 私たち人間が学ぶ目的はたくさんあります。その一つは、自分の夢の実現に向かいながら、よりよく生きていくためだと思います。そのためには、健康な体、多くの知識、考える力、人とかかわる力など、多くのものが必要になります。これからの時代を生きていく子供たちにとっては、困難なことも多く起こることでしょう。苦しいことに耐えたり乗り越えたりする強い心も大切です。
 また、子供たち一人ひとりが世の中の役に立つ人間になって欲しいとも考えています。自分が幸福に生活するためには世の中がよくなり、周りの人々も一緒に幸せになることが大切だからです。子供たちは将来、日本や世界を背負って立つ大切な人材です。自分、相手、世の中すべてがよくなるような生き方を目指し、世の中の役に立つ人になるために学んでほしいと思います。これからも、常に「なぜ学ぶのか」を明確にし、自分から進んで学び続けていく子供たちを育成していきたいと考えています。
 最後になりましたが、本校の教育活動に対しまして、一年を通してご協力いただいた保護者の皆様、並びに学校支援本部をはじめ地域の皆様に厚く感謝申し上げます。来年度におきましても、子供たちの健やかな成長のため、全教職員で鋭意努力してまいります。今までと変わらぬご支援ご協力をいただきたくお願い申し上げます。


参考文書: 杉八だより3月号









学校便り2月号

「学校支援本部とともに進める教育」

副校長 中澤 郁実


 1月に杉八小では土曜授業が2回ありました。1月27日(土)には杉並区内全公立小中学校で実施されたICT公開授業、1月20日(土)には学校支援本部、PTAとともに行う「かるた大会・どんど焼き」を行いました。かるた大会には学校支援本部や地域の方々が読み手として協力してくださり、1年に1度の学年対抗戦を盛り上げてくださいました。初めてどんど焼きを体験された1年生の保護者の方からは、その大きさに驚いたことやお餅がおいしかったこと、伝統的な行事を続けてほしいとの感想をいただきました。
 また、1月25日(木)5時間目には杉八小で初のお茶体験授業を行いました。この授業はオリンピックパラリンピック教育の一環として伝統文化に触れる機会を通して、日本人としての誇りをもつことをねらいとしています。学校支援本部にお声をかけると、地域のお茶の先生を紹介していただき、前日に特別活動室を美しく設え、当日の茶碗や茶筅の準備から片付けまで大変お世話になりました。
 授業では、お茶の初鹿野宗清先生から、まず「茶道」「千利休」「礼」「和敬静寂」について解説していただき、お点前を見せてもらった後、二人一組になってお茶を点てて味わいました。どの瞬間も6年生の児童は、柔らかくも真剣な眼差しで臨みました。自分が点てたお茶を相手が「おいしい。」と言ってくれた時にはほっとした表情でとても喜んでいました。授業の感想では「抹茶も和菓子もおいしいことがわかった。」「気品があるお茶だった。」「先生がそこにいるだけで空気が全然違った。」「自分で点てたのは初めてで嬉しかった。」等々。
 黒川校長先生の「一期一会」というお話に、みんなで幸せな時間ををかみしめるように終わった授業でした。

参考文書: 杉八だより2月号









学校便り1月号

「新年を迎えて」

校長 黒川 雅仁


★新しい年を迎えると、「志を立ててもって万事の源となす」という言葉を思い出します。「志を立てることからすべてがはじまる」と捉え、自分なりに一年の抱負を心の中で巡らせます。達成できるよう努力することが、この言葉の主である吉田松陰に敬意を払うことになると考えています。
★学校は年度単位で動いています。カレンダーとは違い4月が区切りとなります。
したがって1月からの三か月は子供たちが次のステージへの心構えをつくる期間だと考えられます。昨年の自分を見つめ直し、今日からの自分、そして新しい学年になる4月からの自分、それぞれの姿を明確に意識することができたら素晴らしいのではないでしょうか。
★日々成長していることを実感するためには自分を見つめることが大切です。また、節目の時に「今年は・・・」と新しい目標を立てたり夢を抱いたりすることも必要となります。ありきたりで普通のことであっても長い期間その状態を続けることはとても難しいことです。だからこそ、節目の時にそれぞれの年齢や立場に応じた夢や目標を設定することが、その後の成長に大きな影響を与えます。
★6年生はあと三か月で卒業です。残された小学校生活の締めくくりが重要です。納得する締めくくりとなれば、新たな中学校での活動も充実したものになります。5年生は、6年生に代わって最高学年としての動きが求められます。学校の顔としての気概をもって行動しなければなりません。1年生から4年生も、それぞれ学年が一つ上がることを見据えて、学習や生活の目標を立ててより良い学校生活をおくってほしいと思います。新しい年を迎えたこの時機、ご家庭において夢や目標について家族全員で話し合ってみるのはいかがでしょうか。
★最後になりましたが、保護者・地域の皆様も気持ち新たに新年を迎えられたことと存じます。謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。皆様方におかれましても幸多い年となりますことを祈念いたします。また、昨年同様ご支援ご協力を賜りまして、教職員一同、心を合わせて杉八小の教育を進めてまいります。本年もよろしくお願いいたします。



参考文書: 杉八だより1月号










学校便り12月号

「何があっても揺るがない子供たちへの思い」

副校長 中澤 郁実


 10月に予定されていた連合運動会は天候に恵まれず中止となり、本校校庭で単独の陸上記録会として開催しました。19名の6年生が第一分区6校の児童と競い合える機会がなくなり大変残念でしたが、感動する場面がいくつもありました。転んでひざを打ちつけた子がすぐに立ち上がり、縄に飛び込んでいったファイトあふれる姿。1000m走で全力を出し切り立ち上がれない友達に「大丈夫!?」と駆け寄り、傍らでじっと見守る姿。ハードル走を裸足で再チャレンジしようとする友達のために、コース上の小さな小石の粒を拾い始めた6年生たちの姿。再チャレンジした児童は、言葉ではない仲間の無心の行為に「みんなありがとう」「みんな大好き」そんな気持ちがあふれたそうです。
 さて平成31年4月に予定されていた新校開校が、平成32年4月に延期となりました。ご家庭にお知らせした翌朝のゲーム集会後、黒川校長が全校児童に開校が一年延びたことを改めて伝えました。「開校が一年延びて残念だなぁと思った人はいますか。」「杉八小が一年延びて良かったなぁと思った人はいますか。」どちらにもたくさんの手が上がりました。子供たちが素直に自分の気持ちを表してくれたことにほっとしました。「じゃあもう一回学芸会ができる!?」練習期間でしたので2年後の行事と結びついた一言でした。
 1年生以外は単学級の杉八小では、学芸会に向けて1・2年生、3・4年生は合同で担任2〜3人の指導とし、単学級で取り組む5・6年生は2週間の練習期間に専科教員が可能な限り交代で指導補助に入る体制を組んで臨みました。学芸会当日も会場にいられるのは上演中の学年と専科教員のみ、照明も大道具の並べ替えも6年生が全ての学年の裏方を担い、劇を支えていました。本番直前からインフルエンザや風邪での欠席が日に日に増えていった1・2年生の劇では、お休みをしなければならなかったお子さんは本当に残念でしたが、代役を引き受けた2年生が見事にフォローしました。欠席連絡を受けた担任が学童へ赴いて代役練習をし、鑑賞をした保育園の園児たちが大喜びで歌や振付を真似をする楽しい劇となりました。
 どんな状況でも一致団結してチームワークを発揮する杉八小の子供たちと教職員。何があっても揺るがない子供たちの成長への思いのために、出来る限りの努力を惜しまないと今一度心に誓った学芸会でした。

参考文書: 杉八だより12月号









学校便り11月号

「魔法の言葉」

校長 黒川 雅仁


★アメリカの教育学者ドロシー・ ロー・ノルト博士が著した「子ども」という詩があります。詩の引用は著作権の関係で載せることはできませんが、「批判ばかりされた子供は、非難することを覚える。殴られて大きくなった子供は、暴力に頼ることを覚える。・・・・(中略)可愛がられ、抱きしめられた子供は、世界中の愛情を感じ取ることを覚える。」とあります。また、博士は「子供が育つ魔法の言葉」の著者としても知られています。「認めてあげれば、子供は自分を好きになる。見つめてあげれば、子供は頑張り屋になる。分かち合うことを教えれば、子供は思いやりを学ぶ。・・・・」など、子育てのヒントがたくさん載っています。
★子供たちは毎日様々な活動をしています。個々の活動もあれば学級や学校全体での活動もあります。その活動の中で工夫したり努力したりしていますが、達成できる場合もあれば思い通りに事が運ばずに失敗することもあります。また、仲間との関係がスムーズにいかなかったりトラブルになったりすることもあります。そのような時、懸念されるのが「何をやってもダメなんだ」「努力しても意味がないんだ」と考えてしまい、自尊感情の低い子どもになってしまうことです。結果も大切ですが、取り組む意欲やその過程を第一に考えて、学校でも「魔法の言葉」をかけてあげられるよう努めています。その言葉で子どもは勇気をもらい,またチャレンジする気持ちになります。  
★子供にかける「魔法の言葉」はそれぞれです。「もう一度やってみたらどうかな?」と言うだけで再び挑戦できる子もいれば「前よりずいぶん良くなってきたね。もう一息。応援するよ!」と励ましを必要とする子もいます。他の子と比べるのではなくその子なりに努力したことや成長したことを認め、褒めてあげることで子供はその後も頑張ることができるようになるのではないでしょうか。
★今月18日、学芸会を開きます。今回が杉八小で行う最後の学芸会となりますが、如何に気持ちを伝えようかとどの子も目を輝かせ練習に励んでいます。学芸会では、表現することの楽しさを味わったり協力することの大切さを感じたりすることをめあてとしています。しかし、それらのことは舞台を見ているだけでは伝わりにくいかもしれません。当日は、子供たちの内に秘めた熱い「想い」を感じ取っていただき、ご家庭においても「魔法の言葉」を掛けていただければと思います。

参考文書: 杉八だより11月号




学校便り10月号

「85周年 杉八集会」
心に残る子供たちの声と歌の余韻

副校長 中澤 郁実


 9月16日土曜授業の3校時、体育館で杉八集会を行いました。「85周年 地域と共に未来につなぐ 杉八の『わ』」をテーマに、1年生から6年生までが群読と歌で思いを表現し、この町で共に暮らせる喜びと、ふるさとを築いてくれた先人への感謝、未来の町を作る決意を語りました。
 子供たちの声は大きく清々しく、歌声は体育館に響き渡り、圧巻だったのは最後の演目の全校児童による合唱でした。最後の一人まで、息の続く限り伸ばした歌声が消えてゆく…。その静寂に心洗われる感動がありました。会終了後に「鳥肌が立ちました。」「涙が出ました。」とのお声を地域の方、保護者の方からかけていただき、感動を共にしました。中には「練習を始めてから日もなかったはずなのに、よくこんなに声が出ますね。」と言われたお母さんがいらっしゃいました。
 杉並第八小学校の子供たちは、日頃の様々な場面や活動でしっかりと声を出しています。朝礼で表彰されたり委員会の発表をしたりする際、名前を呼ばれれば「はい!」と大きな声で返事をします。これまでの高学年の姿を見て下級生が学び、ご家庭での支えがあるからこそ何時でも声が出るのだと思います。そして、仲の良い人間関係が、クラスや学年といった「横のつながり」だけでなく、異学年という「縦のつながり」、そして地域の方が我が子のようにみんなをかわいがってくださっていることで、自分たちは大切にされていると常に感じられる「斜めのつながり」までもが築けているからこその歌声だと思います。受付の名簿を見ると90%を越えるご家庭の方が参観に来てくださっていたことが分かりました。お忙しい中子供たちを見守ってくださることに感謝いたします。子供たちが全員退場した後に、楽曲の編曲・構成を担った室教諭のピアノ伴奏にも大きな拍手をくださる等、本当に心温まる集会でした。
 今年の秋は、11月18日に杉八小最後の学芸会を予定しております。聴いてくれる人がいるからこそ素晴らしい歌や演奏が奏でられます。見てくださる人がいるからこそ素晴らしい演技ができます。子供たちの歌声や一生懸命な演技をまた、多くの方に見ていただけたらと願っております。高円寺の町で育まれた子供たち。共にあることの幸せを感じさせてくれることと思います。「85周年 杉八集会」多くの方に御来校いただき本当にありがとうございました。

参考文書: 杉八だより10月号


学校便り9月号

「自分を磨く」

校長 黒川 雅仁


★長かった夏休みが終わり、元気な子供たちが学校に戻ってきました。夏休みにしかできない経験や体験を重ねた結果でしょう。皆たくましくなったような気がします。2学期の活躍が大いに期待されるところです。
★さて、江戸時代の漢学者、頼(らい)山陽(さんよう)の漢詩「川中島」の中に「十年一剣を磨き」という一節があります。中国の故事を引用したものですがその意味は、「十年の長きに渡り忍耐強く鍛錬を積み、力を発揮する機会を待つ」ことだそうです。翻って、アメリカの某大学における研究によると、人間が運動や芸術等で一流といわれるまでには10,000時間の練習や訓練が必要だそうです。ただ時間を費やすだけではなく、質の高い且つ正しい努力を続けていけば世界トップレベルに達するとあります。しかも研究によると、トッププレーヤーに共通する遺伝的特徴は見つかっておらず、才能の有無に関わらず一流の能力を得ることが可能とのことでした。計算してみると1日3時間取り組むと10年で10,000時間に相当します。
★今夏、ロンドンで世界陸上競技選手権大会が行われました。中でもリオオリンピックに引き続きメダルを獲得した「男子400mリレー」のメンバーに心を惹かれました。彼らはコメントで「幾度も気持ちが折れそうになったけれど、乗り越えた先には結果が待っていると信じ続け、長い期間地道に努力してきた。」と述べています。最後まで自らの力を信じ、メダル獲得を成し遂げました。その栄冠を引き寄せたのが、目標を達成させるための努力です。この地道な努力こそ、圧倒的なパワーや体格の違いを乗り越える自信となったのではないでしょうか。正に「十年一剣を磨く」を彷彿させるエピソードです。
★杉八小の子供たちにも、自身が立てた目標の達成のために努力することの大切さを理解してほしいと思っています。そのヒントとなるのが箱根駅伝で青山学院大学を常勝チームに育てた原晋監督の言葉です。「目標を設定するときに気をつけたいのは目標を半歩先にすることです。どんな小さな目標でも達成することは嬉しいものです。成功体験は成長を促す潤滑油となります。小さなところから褒め続ける。その積み重ねが大きな大会での大爆発につながるのです」と著書の中で説いています。2学期は期間も長く行事もたくさん予定しています。その取組の中で、子供たちが将来大きな目標を達成させる前段階として、小さな成功体験を積み上げていけるよう指導してまいります。2学期においても、皆様の変わらぬご支援ご協力をお願いいたします。

参考文書: 杉八だより9月号



学校便り夏休み特別号

「子供たちの一生を支える夏の思い出」

副校長 中澤 郁実


 夏になると思い出すのが、6年生で登った尾瀬・至仏山です。頂上から3分の1下ったガレ場で道に迷い、滑落を恐れて家族でビバークしました。ありったけの服と雨具のポンチョを着込み、ロープで腰とハイマツとを結んでじっと動かず12時間、夜明けを待ちました。
 その時気温について体感したのは、?高度2000m近いと8月でも地面が氷のように冷える?夜明け前に気温はさらに一段下がる?日の出の瞬間に爆発的に体が温まる――「放射熱」や「赤外線」等、温暖化理解の基礎となる自然現象や、太陽は神だと信じた人々の心を肌で感じることができました。
 国立公園内だからと火を焚かなかった父は、山の上から小屋に向かってSOSのつもりで懐中電灯を照らしていた小学生の私に「本当に必要な時に使えなくなるから消しなさい」と諭しました。恥ずかしい気持ちになったことを覚えていますが、今、省エネや災害時の節電を考える源となっています。
 杉八小では、建築学会の方をお招きして第3学年〜第6学年まで環境学習プログラムを行っています。7月19日には第4学年で、「COOL BOX(クールボックス)」夏を涼しく過ごす工夫について学習しました。家に見立てた箱を太陽代りのライトで照らし、どんな工夫をすれば温度の上昇を防げるのか実験するのです。木のひさし・すだれ・植物・カーテン・アルミシート等で「さえぎる」「反射させる」「蒸散する」「断熱する」など、熱が上がらない工夫を班ごとに選び比較実験を行いました。
 他の学年でも、第3学年「人間温度計」、第5学年「風の道」、第6学年「木のパワー」と、都会に暮らしながら環境と調和し、持続可能な開発という考え方を科学的な手法で体験的に学ぶことができます。授業のコーディネート、実験用具の準備・片付けには学校支援本部にお世話になり、感謝しております。 
 また、7月15日〜16日には、杉八小学校地域子育てネットワーク事業「杉八子どもキャンプ村」が実施されました。校庭で煙体験や消火器訓練等の防災ゲームや夕食のカレー作り、テント張り、体育館ではダンボールを使った個別スペース作りなど、日頃の生活の中では体験できないことばかりです。一度でも経験していることは子供たちの心と体にしっかりと残り、万が一の時にも何とかできるという自信となって周囲の人と協力して乗り切ることのできる人間力を育ててくれたことと信じています。
 夏休みに家族と過ごした楽しい思い出は、子供たちの一生を支える大切な宝となります。どの子も、42日間を元気に過ごし、また2学期に元気な顔で戻ってきてほしいと思います。保護者の皆様には一学期の間、ご理解、ご協力ありがとうございました。

参考文書: 杉八だより夏休み特別号


学校便り7月号

「天候の急変に備えて」

副校長 中澤 郁実


 各地で梅雨入りをしました。杉並第八小学校の正門を入って右手、通称「花とみどりの小径(こみち)」では、樹木と校舎のすき間のひんやりとした空気の中、色あせずにアジサイの花が紫玉を咲かせています。「今年はカラ梅雨では」と言われているようですが、局地的な豪雨の心配はなくなりません。
 数年前のことです。下校時に晴れていたのに、児童が家にたどりつく頃に雷鳴轟き、横殴りの雨になるということがありました。あまりの急変に驚き、日曜日、自宅で「ゴロッ」と雷の音が聞こえた瞬間すぐにメモを取り始めました。
「2:15風が吹き始める。」「2:18黒い雲が広がる」「2:20ポツポツと雨が降り始める」「2:25雷が大きな音で鳴り、雨が強くなる」そして、路面からのはね上がりで白くけぶる程のどしゃぶりになるまでにかかった時間は、わずか15分でした。もし下校時なら、遠い児童は家までたどりつけず、雷の鳴る中雨にぬれて歩かなければなりません。
 このような場合学校では、雷鳴が聞こえたら即座に、気象庁の情報をもとに近隣校と情報共有を行いながら、雷が鳴りやむまで学校に一時待機し、一斉下校・集団下校・保護者の方への引き渡し等、対応を緊急メールでお知らせいたします。
 なお、台風の場合は、当日なら午前6時の時点で、前日なら午後2時の時点で、気象庁から杉並区に警報(大雨・洪水・大雪・暴風・暴風雪)が発令されていれば、臨時休業か始業の繰り下げ措置を行います。
 夏の風物詩であった入道雲や夕立、雨上がりの虹などが、子供たちの心に美しい自然の営みとして残ることを祈りつつ、一学期の様々な教育活動が皆様のご理解ご協力によって豊かに行われましたことを感謝いたします。今後の天候の急変への対応も、ご家庭、PTA、学校支援本部と連絡を取り合いながら、子供たちの安全を第一に進めてまいりたいと存じます。



参考文書: 杉八だより7月号

学校便り6月号

「生活習慣を考える」

校長 黒川 雅仁


五月雨を 集めて早し 最上川  松尾芭蕉

 旧暦5月、現在の6月に詠んだ句として知られています。初発は「集めて涼し」でしたが、芭蕉は梅雨時の急流を表そうと推敲を重ね「集めて早し」としたことで最上川の豪壮さや激しさをよむ者へ伝えました。
★今月6月はその梅雨時です。長雨が続いたり寒暖の差によって体調を崩してしまったりすることもあります。このような季節だからこそ、子供たちが元気に学校生活を送れるようにしたいと考えています。そこで、保護者の皆様にぜひご協力いただきたいことがあります。「早寝、早起き、朝ご飯」の習慣化です。既に多くのご家庭で意識して取り組んでいただいていることと思います。
★人間の体内時計と陽の光の関係については広く知られているところです。成長期にある子供たちにとって、昼間活動して夜眠るということは体内時計のリズムをしっかりと刻むという点でとても重要です。「寝る子は育つ」と言われるように、成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されると言われています。質の高い十分な睡眠をとることは子供たちの成長にとって欠かせないことです。睡眠リズムや適切な摂食は代表的な生活習慣です。どうかこの生活習慣がしっかりと身に付けられるようご支援ください。
★学校生活において生じるさまざまな問題、例えば友人関係のトラブル、体調不良、学習意欲の低下等は、子供たちの生活習慣とも密接な関係があります。夜遅くまで起きていて睡眠時間が短くなると、朝すっきりと目覚めることができません。食欲もなくなり朝ご飯も食べられずに登校、そして一日中元気がないままに学校生活を送ることになり、学習意欲も低下します。そのような時には、友達の言葉にいつもより過敏に反応して、イライラが高じて自分自身をコントロールできなくなってしまうこともあるかもしれません。
★子供たちの健全な成長を保証するために、ご家庭でも今一度、生活習慣の見直しをしてみてはいかがでしょうか。「基本的な生活習慣が身に付いている子供は学力も向上する」という研究結果も出ています。学校と家庭が両輪となって、子供たちの成長をともに支えていけるように連携することが大切であり、是非実践していきたいと考えています。どうぞよろしくお願い申し上げます。



参考文書: 杉八だより6月号

学校だより5月号

「挑戦できる場作りとプロセスを認める声掛けを」

副校長 中澤 郁実


★春の交通安全週間最終日にあたる4月15日、本校で土曜学校運営委員会による「自転車安全教室」が行われました。当日は桜吹雪が舞い散る青空の下、10時のスタートに先立ち、メンバーの方々で受け付けの準備をはじめ、校庭を平らに均し、石灰でコースを描いてくださいました。
★1年生から6年生まで、自転車を持って集まった子供たちは、説明を聞いた後コースを自由に走り出しました。コーンを並べたS字カーブでは、曲がり切れず、足をつく子が続出し、太い木材をはしご状に固定したデコボコ道ではガタガタする振動に「わぁ!」と声を上げる子もいました。
★ところが休憩をはさんで1時間以上くり返しコースを走るうちに、次第に悪路に慣れ、コーンにぶつかることなく足をつかず上手にコントロールできるようになったのです。子供たちは、1周するごとにうまくなっていく喜びを感じ、やればできると自信と誇りを高めていました。安全面からは 1、専門家による一人一人の自転車の点検 2、主コースとは別の個別に走行を教えるコーナーの設置 3、運転に慣れ、疲れてきた頃合いの休憩 4、休憩時間を利用した「安全に走ることの大切さを再認識させる話」等、十分配慮していただきました。
★子供たちが様々なことに挑戦するためには、「結果」ではなく「プロセスでの努力」を認める日頃からの声掛けが重要です。結果だけをほめられてきた子は、認められなくなることを恐れてチャレンジしなくなる傾向があると言います。反対に結果に関わらず、努力したプロセスや頑張ったことをほめられてきた子は、失敗することを恐れず難しい課題に対しても進んで取り組もうとすると言います。子供たちの健全育成を願い、子供たちが真っすぐに努力できる環境作りに保護者及び地域の皆様と協力しながら尽力していきたいと考えています。一年間どうぞよろしくお願いいたします。



参考文書: 杉八だより5月号

学校便り4月号

「春はあけぼの…」

校長 黒川 雅仁


★校庭の桜が満開となり、標題の候となりました。早朝、校庭の際に立ち、暖かな、そしてゆっくりとした風に吹かれると、「山ぎわ」が「ビルディング」となりますが、枕草子の書き出しの一文が頭をよぎります。
★今日、新一年生35名を迎え、平成29年度を滑らかにスタートさせることができました。全校児童158名、7学級での始まりです。子供たちの瞳の奥からは、今年度もやる気をもって迎えられたことが伝わり、大変嬉しく思いました。
★さて、本校では今年度においても学校教育目標として ○思いやりのある子 ○よく考える子 ○たくましい子 を掲げています。どの子も主体的に、よりよく生きていけるよう、目標達成に向かって力強く踏み出していくことを教職員全員で確認しました。今年度は、創立85周年の節目の年として、また、子供たちが自信と誇りをもって新しい学校へ移行できるよう、精一杯教育活動を展開していきたいと考えています。
★ルーマニアの作家 ゲオルギーの言葉に「もし、世界の終りが明日だとしても、私は今日、林檎の種を蒔くだろう」という一節があります。子供を育てることに終りはありません。種を蒔くという地道な作業と子供の成長のきっかけづくりとを重ね、すぐに効果が見られなくとも根気強く続けていくことこそが子供を育てていくことの本質と捉えています。「今日、林檎の種を蒔く」ことを噛みしめ、子供たちの健全育成に尽力していきたいと考えています。保護者及び地域の皆様の変わりないご理解、ご協力を賜りながら一年間の教育活動を進めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。



参考文書: 杉八だより4月号

学校便り3月特別号

平成29年度教育調査お知らせ号

校長 黒川 雅仁




 今年度の教育調査にご協力いただきありがとうございました。調査結果をまとめましたのでお知らせいたします。

参考文書: 杉八だより平成29年度教育調査お知らせ号