3月10日  全校朝会講話
     〜忘れてはいけない日〜
先週の3月3日の桃の節句を過ぎ、二十四節気では、「啓蟄」に差し掛かる時になりました。啓蟄とは、土中で冬ごもりをしていた生き物たちが目覚めたり、少しずつ、虫たちも動き始めたりするころとされています。でも東京では、雪が舞うような一週間でしたが、もう少しで、桜の咲くころがやってきます。

さて、朝会で折に触れて、日本の歴史の中で忘れていけない日というのをお話してきました。8月6日、9日、そして15日です。皆さんには、その中に、明日、3月11日も加えて覚えておいてほしいと思います。

今から14年前、2011年3月11日 14時46分、東北地方太平洋沖で最大震度7 マグニチュード9.0という大きな地震が起こりました。東日本大震災といわれる地震です。この地震では、大きな揺れの他に、大津波・火災も発生し、大変お多くの方が命を落としました。明治時代以降の日本の地震被害としては関東大震災、明治三陸地震に次ぐ被害規模と言われています。また、発電所での事故も発生し、その影響は今でも残っています。

当時は日本中が、混乱や不安に陥ったのを覚えています。
ニュースを見ていると、この震災に関連した特集を目にします。皆さんもこの災害に関心をもって、その後も懸命に生きる人、災害後の街づくりあり方、そして命を落とされた方に対して、何をしていかなければいけないか、そんなことを考える日にしてほしいと思います。

絵本作家で、のぶみさんという方がいます。その方が、東日本大震災でのボランティア活動をまとめた絵本に「上を向いて歩こう」という作品があります。その中で、大変考えさせられる一説があります。よかったら、調べてみてください。