6年生 福祉体験をしました

6年生

11月に福祉体験として、車椅子や白杖を使った歩行、体の動きを制限した状態での読書や歩行などの体験をしました。

足首や胴体に重り、膝にはパッド、首と脚をバンドで結んで…。「腰がぁ!!」や「杖がないとバランスが取れない!」など、てんやわんや。脚が曲がりづらかったり、腰が曲がったりして体が思うように動かない高齢者体験をしました。耳にはイヤーマフ、目には視野が狭窄するゴーグルをかけ、聞こえづらい・見えづらい体験も同時に行いました。その状態で、本を読んだり、ステージに上がったり、転んだ状態から起き上がったりしました。補助役の友達の声には「はいっ!!??」と大声で聞きかえす様子もあって、「おじいちゃんやおばあちゃんは、こんなに大変なんだ」と実感した子が多かったようです。

アイマスクで視野を無くし補助者と一緒に白杖を使って校内を歩く視覚障がい体験も行いました。知っている場所なのに、何も見えないととても怖いという視覚障がいのある方の気持ちに気付いた子がたくさんいました。また、補助をする側が、どのように声をかけたり、リードしたりすると歩きやすいのか、ということを実感した子もいました。

車椅子体験では、段差に見立てたマットを乗り越えたり、スロープを上り下りしてみたりしました。乗っている子は、思うように移動できないことにやきもきしていました。そして前のめりになったとき、とても怖いことを実感していました。また、補助役で車椅子を押していた子は、‶段差に乗るときには前輪をぐっとあげるためにバーを踏み込む”ということに苦戦していました。友達が乗った車椅子をなかなか持ち上げられず、音をあげる子もいました。

3つの体験を通して、自分の体が満足に動かなくなった場合を想像したり、自分の周りの人を助けるための術を学んだりすることができました。振り返りでは、「自分から声をかけるのは難しいかもしれないけれど、困っている人がいたら手助けしたい。」「おじいちゃんやおばあちゃんの助けをしたい。」「道での自転車の止め方などに気を付けたい。」といった声がありました。