令和2年度 園便り

7月 「やりたい!」「たのしい!」遊び見〜つけた  副園長  須田 なぎさ

 6月から令和2年度の子供園生活が始まりました。分散登園のご協力ありがとうございます。子どもたちの元気な声が響くようになり、本来の子供園の姿に戻って、嬉しく思います。
 
 子どもたちは、登園して身支度を終えると、自分のやりたいことを見付けて遊び始めています。
 5歳ぞう組は、ホールを活用して生活しています。広いホールで、年長になったから使えようになった遊具(巧技台、大型積み木、キングブロックなど)を使って、その遊具だからできるものを作って楽しんでいます。大きくなったから使える喜びを感じています。
 
 4歳うさぎ組は、園庭では、葉っぱや花びらを集めて、色水遊びをしたり、砂場では、裸足になり、砂と水の感触を楽しんだりする姿が見られます。保育室では、ウレタン積み木を使って場を作り、宇宙船や車、お店などに見立てて楽しんでいます。また、空き箱で作ったうさぎやくまを連れてお散歩をしたり、おうちを作ったりして、自分で作った場やものを使って楽しむ姿が見られます。保育室でも園庭でも、自分でやりたいことを見付けて楽しんでいます。

 3歳ことり組は、涙が出ていた子も、園に慣れて来ています。ままごとや砂場では、お皿にご馳走を盛り付けると「先生食べて」と言ってもってきます。好きな色のシールを選んで貼り模様をつけ、くるくる棒に付けたチョウチョを持って、保育者と一緒に散歩をしたりして楽しんだりしています。保育者と一緒に遊ぶことで、安心して遊び始めています。

 子供園の生活は、遊びが中心です。子供園の生活に慣れてきた子どもたちは、「やってみたい」「おもしろそう」と思ったことを自分で選んで遊んでいます。登園時、保育者の姿を見付けて園庭を走り出す姿が多くなり、遊んでいる子どもたちの笑顔が多くなっていることからも楽しんでいることが分かります。子どもたちは、自分から「やりたい」と意欲をもって取り組み遊ぶからこそ、たくさんのことを学び、生きる力を身につけていきます。

 7月1日から、いよいよ全員がそろう生活になります。より一層、感染防止対策に努め、安心・安全な環境を整えてまいります。感染拡大防止のために、色々と活動内容に制限があります。しかし、職員一同、子どもたちと一緒に過ごすことのできる喜びを感じながらも、「遊びがすき、友達がすき、自分がすき」な子どもたちを育てるために、密をさけてできる活動を精選し、子どもたちが発達に応じた経験を重ねられるように工夫し、日々の園生活の充実を図ってまいります。

7月 ことり組(年少)

「おはよ〜!」と嬉しそうに登園する子が多くなりました。身の回りのことや生活の仕方が分かると、自分でやろうとしていて、頑張っています。子供園で好きな遊び、やりたいことをみつけて楽しめるようになってきました。塗り絵や糊を使っての製作、チョウチョ作りも喜んでいました。今月は水を使っての砂遊びや色水遊びなどを楽しみます。水の冷たさや気持ち良さを感じられるようにします。また、学級で育てているミニトマトやインゲンに水やりをして、夏の野菜の成長を楽しめるようにします。

7月 うさぎ組(年中)

 全員登園が始まります。違うチームの友達との関わりも楽しめるようにします。水遊びでは密にならないように工夫しながら、水に触れる気持ちよさや心地よさを感じられるようにします。
 好きな遊びの中では自分のやりたいことに取り組み、自分の気持ちを動きや言葉で表しながら遊ぶことを楽しめるようにします。
 また、身の回りのことや衣服の着脱などの生活面では、分からないところを聞きながら自分なりにやろうとする姿が見られます。引き続き、自分でできた嬉しさを感じられるようにしていきます。暑い日も増え、疲れも出やすくなります。生活リズムを整え、元気に遊べるように、ご協力お願いいたします。

7月 ぞう組(年長)

 心待ちにしていた全員保育が始まります。大型積み木や巧技台、キングブロックなどの新たな遊具や、新たな素材も提案しながらイメージしたものを実現できる喜びが感じられるように援助していきます。また、友達と数人で遊びを進める楽しさを感じられるように、保育者も仲間になりながら友達の動きや言葉に気付くように仲立ちしていきます。
 水遊びでは、密にならないようにしながら、砂やといを使って工夫して水を流したり、動く船を作ったりして、試行錯誤しながら遊べるようにします。
 七夕飾り作りでは、友達の刺激を受けながらじっくりと取り組むことができるようにしていきます。

6月 令和2年度の教育について          園長  齋藤 由美

 いよいよ待ちに待った子供園が始まります。改めて、ご入園、ご進級おめでとうございます。新型コロナウィルス感染防止のため、ご家庭での保育にご協力をいただき本当にありがとうございました。臨時休業期間中、保護者の皆様のご協力により、ご自宅で過ごしていただいたおかげで、新型コロナウィルス感染症のリスクを抑えることができました。
 今年度は、様々な行事を中止にせざるをえなかったり、園生活の中で「3密」を避けなければならなかったりします。まだまだ、配慮が必要です。これからは、子供園の職員が力を合わせ、今できることを考え、一人一人が楽しめる園生活づくりを目指して頑張ります。常に、今目の前にいる子どもたちを第一優先に考え、安心して過ごせるように、そして、楽しい園生活が送れるように保育を考えていきます。
 天気の良い日は、高井戸西子供園の豊かな園庭を活用して、日々子どもたちが興味関心をもって遊び始めたこと、季節の変化による園庭環境の変化、身近な生き物、人との関わりなど、丁寧な幼児理解、遊び理解を重ねながら、遊びの質を高め、幼児の育成につなげていきます。「これができない」でなく「今年はこんなことをやってみよう!」と、前向きに活動を工夫していきます。
 これからの状況の変化によって園生活についても、変更が出てきます。
その都度、すぐにお知らせしていきます。心配なことがございましたら
いつでもお声をおかけください。

 今回の園だよりでは、4月25日の全体保護者でお伝えする予定だった、今年度の園の経営計画・経営方針、教育課程についてお伝えします。(別紙参照)
 幼児期は、子どもたちが、「今を最もよく生き、望ましい未来を創り出す力の基礎を培う」=生きる力、その基礎を育成する時期です。別紙の園経営方針にあるように、杉並区の育成方針を受けて教育を進めていきます。また、別紙にある「令和2年度教育課程」は、今年度の高井戸西子供園の1年間の教育について教育委員会に提出報告をしたものです。
 4月の園だよりでもお伝えしましたが、高井戸西子供園では、教育目標にある「あそびがすき」「ともだちがすき」「じぶんがすき」な子を育てます。幼児が主体的な遊びや生活を通して、様々なものや人と出会い、夢中になって遊ぶ中で人と関わる喜びや自己肯定感を育てていきます。常に、子どものための子供園、子どもを大切にする子供園、子どもの笑顔があふれる子供園を念頭に取り組んでいきます。



今年度の重点として、特に力を入れたいことについて3点あげたいと思います。
1. 遊びを中心とした生活の中で、仲間と共に遊び共に育つ喜びと充実感を味わう。
幼児が身近な環境に関わり、好奇心や探求心をもって試行錯誤を繰り返しながら予想したり工夫したりするなど、幼児期の思考力を育てていきます。
3歳児は、楽しい、おもしろい、不思議だなと思うようなこと、もの、人、場面にたくさん出会えるようにします。そして、いつでもその気持ちを受け止めてくれる保育者の存在を感じ、安心して過ごせるようにしていきます。
4歳児では、楽しいと思ったことや周りの事象を自分の遊びに取り入れ、様々な表現をする楽しさを感じられるようにします。自分の力で遊びを創り出していく中で、友達と一緒にする楽しさを感じられるようにします。また、4歳は自分の思いを出すことで、友達と思いがぶつかりトラブルが多くなる時期です。自分とは違う友達の存在に気付いていく大切な経験です。
5歳児では、今までの経験を基に、園庭環境、道具、材料など、考えたり工夫したり、友達と力を合わせたりしながら、仲間との協同性、共感性を育てていきます。
繰り返し試したり考えたりし、夢中になって遊ぶ中で、最後まであきらめないで取り組める幼児の育成に努めます。

2. 自然や動物と関わる中で、生き物を大切にしようとする気持ちを育てる。
高井戸西子供園の自然豊かな環境を生かして、四季折々の変化を感じ、取り入れながら遊ぶ中で、豊かな感情や好奇心を育み、思考力、表現力の基礎を育てていきます。また、自分たちで花や野菜を育てていく中で、自然の不思議さや大切にしようとする気持ち、育てる喜びを感じられるようにします。モルモットやザリガニ、カブトムシ、園庭で出会う昆虫などと触れ合う機会を通して、命あるものを大切にしようとする気持ちを育てていきます。

3. 特別支援教育に関する理解を園全体で共有し子ども一人一人の育ちを支援します。
幼児期は、発達に差が大きく、個性も様々です。子ども一人一人の個性に合わせて、どの子にもその子に合った特別な支援ができるようにしていきます。そして、どの子も学級の中で生かされ、互いに認め合い肯定的な関係作りができるよう温かな学級経営に努めます。
 特別支援コーディネーターを主査が務めます。コーディネーターを中心に、特別支援教育に関する職員研修を行います。また、巡回指導で心理士の方をお呼びし、幼児理解や援助について学んだり、就学前教育支援センター特別支援教育係の方にお越しいただき小学校就学に向けて、円滑な接続ができるようご指導をいただいたりしていきます。

 1学期は、全体保護者会や学級保護者会の時間を十分にとることができません。これからも、園だよりや学年だより、掲示板、ホームページなどで園の経営方針や幼児の姿、成長などをお伝えできるようにします。
 質問、相談、ご意見などありましたらいつでもお声をおかけください。保護者の皆様ともコミュニケーションを図りながら、共にお子様を育てていきたいと思っています。ご理解、ご協力をお願いいたします。


資料リンク: 

6月 ことり組(年少)

 待ちに待った子供園の生活がスタートします。
 お電話したとき、子供園を楽しみにしていると言ってくださる方が多く、とても嬉しく思いました。しかし、おうちで過ごした時間が長かったので、実際におうちの方と離れることになると、少し不安を感じることもあると思います。保育者は、そんな子どもたち一人一人に寄り添い、ゆったりと関わり、子供園が安心して過ごせる場になるようにしていきます。
 また、保育者と一緒に、身の回りのことをしたり、好きな遊具や気に入った場所で過ごしたりしていきます。そして、園生活の楽しさを感じられるようにします。

6月 うさぎ組(年中)

 楽しみにしていた『うさぎぐみ』での生活が始まります。新しい先生や友達とやりたい遊びをしようと、ワクワク・ドキドキ、でも不安な気持ちもあると思います。
 今月は、子どもたちの気持ちに寄り添いながら「子供園って楽しいな!」と感じられるよう、うさぎ組でやりたい遊びを一緒に見付け安心して生活を送れるようにしていきます。
 新しい園生活、久しぶりの集団生活での疲れから、家庭では少し甘えたい姿も見られるかもしれません。進級した子どもたちも、入園した子どもたちも、同じように、新しい環境で頑張っているのだなと温かく受け止めてあげてください。

6月 ぞう組(年長)

 楽しみにしていた、憧れのぞう組の生活が始まります。新しい先生や新しい生活にワクワク、ドキドキと首を長くして待っていたことでしょう。今月は、遊びや生活の中で安心して生活できる方法をみんなで考えて整えていきます。
 進級した嬉しさや張り切る気持ちを受け止め、新しい環境の中で自分のやりたいことや友達と一緒に遊ぶ楽しさをたっぷりと味わえるようにします。また、環境の変化に戸惑ったり緊張したりしているお子さんも、少しずつ自分の生活を取り戻し安心して園生活を整えることができるように支えていきます。
 お休み調べの仕事を頑張ります。取り組む中で、自分に自信をもったり、自分が大きくなったことを感じたりできるようにしていきます。