令和2年度 園便り

3月 「あそびがすき ともだちがすき じぶんがすき」   園長  齋藤 由美

 2月12日は、高井戸西子供園8回目の開園記念日でした。例年は休園日ですが、今年は、新型コロナウィルス感染症で自粛期間が長かったため、登園日となりました。全園児がそろって祝うことのできる開園記念日に、園のみんなでケーキの装飾をしてお祝いをしました。年少組は、手形でクローバーを作ったりイチゴを作ったりしました。「お誕生日だから大きくなって手形するのね。」と嬉しそうに手形を押していました。年中組は、ケーキの周りにおめでとうのお花を飾り、年長組は、ろうそくを飾りお祝いをしました。年長児と、子供園の好きなところについて話していると「子供園は、いろいろな遊びができるから好き。」「友達とたくさん遊べるから好き。」「楽しいことがいっぱいあるから好き。」そんな声が返ってきました。また、「みんなが大きくなって、大人になっても子供園は、ずっと続くけれど、どんな子供園になったらいいと思う?」と聞いてみました。どの子に聞いても「友達とけんかをしないで仲良く、今みたいに楽しくいろいろなことをして遊べる子供園だったらいい!」という同じ答えが返ってきました。今の子どもたちの楽しさが伝わり、これからもやりたいことが存分にできる高井戸西子供園の保育をしっかりと継承していかなければと強く感じました。

 また、教育調査で「もっと園での子どもたちの様子が知りたい」という保護者の皆様からの声を受けて、園生活の様子を写真に撮り職員室からも発信することを始めました。カメラをもって園中を回っていると、どの子どもたちもあちらこちらで笑顔いっぱい、夢中になって遊んでいて、心も体も大きくなったな、いろいろなことができるようになったなと嬉しい気持ちになります。

 年少ことり組は、いつの間にか、自分で身の回りのことをしたり、やりたいことに取り組んだりできるようになっています。友達との生活にも楽しさを感じ、先生から離れて、友達と群れて遊ぶ姿も多くみられるようになってきました。友達の名前を覚えて呼び合う姿も嬉しそうです。

 年中うさぎ組は、やりたいことは、何でもできる、そんな自信に満ち溢れていて、空き箱、積み木、ままごと、砂などなど、いろいろな場で、好きな友達とやりたいことに向けてまっしぐら!といった様子です。自分のしていることを何とか伝えようと一生懸命言葉で伝えてくれます。年長さんから仕事の引継ぎなどもあり、大きくなることが嬉しくて仕方ないといった様子です。

 年長ぞう組は、あれもやりたい!これもやりたい!もっとやりたい!と残りの時間を惜しむように遊んでいます。また、少し難しいことがあっても、「できるようになりたい!」という強い思いをもって、あきらめないで、毎日繰り返し取り組む心の強さが出てきています。そして、頑張って達成した時には、周りにいる友達が共に喜び、学級の友達や園内の先生たちに喜びを伝えに行くなど、友達の喜びを自分のことのように喜ぶ姿が見られます。一人一人が自信をもって就学に向かってほしいです。

 「あそびがすき ともだちがすき じぶんがすき」の教育目標に向けて取り組み、すくすくと元気いっぱい育ってきた子どもたちです。保護者の皆様には、多々の変更にも関わらず、園の教育保育にご理解いただき、たくさん支えていただきました。
心より感謝申し上げます。
 今年度も残すところあと1か月余りとなりました。一人一人が次のステップアップに向けて、自信をもって向かっていくことができるよう、最後まで、一人一人に丁寧に寄り添いながら、園生活の一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

3月 ことり組(年少)

 なりきって遊ぶことが楽しいことり組。絵本をもとに、劇あそびをすると、なりたい役を自分で決めて、動いたり言葉を言ったりして、学級のみんなで表現する楽しさを感じています。
 学級の他の幼児との関わりが広がり、○○ちゃんと一緒に遊びたい気持ちが強くなってきています。同じ場で遊ぶ中で、自分の思いをたくさん表し、一緒にいることを楽しんでいる姿が見られます。
 今月は、好きな遊びを十分に楽しみ、満足感を味わいながら、残りのことり組での生活を楽しんでいきます。ぞう組とお別れする寂しさとお祝いする気持ちを感じることができるようにします。また、自分たちが進級して、新しい部屋で過ごすことや新しい友達が増えることを楽しみにし、期待がもてるように過ごしていきます。

3月 うさぎ組(年中)

 年長組が誕生会の司会に来てくれたり、モルモットのお世話やお休み調べのやり方を教えてもらったりしています。少しずつ「ぞう組になるんだ」「大きくなったんだ」と自分たちの成長に嬉しさを感じ始めています。また、ぞう組とのお別れに向けて、いろいろなことを教えてくれたぞう組に感謝の気持ちをもてるようにしていきます。
 今月は好きな遊びを十分に楽しみながら、残りのうさぎ組での一日一日の生活が充実していくようにします。一人一人が自分のしたい遊びを友達と遊び、やりたいことに向かって考えたり工夫したりできるようにします。
 友達と遊ぶ中で、感じたり、考えたりしたことなどを自分なりに言葉や動きで表現したことを友達に受け止めてもらう喜びを感じられるようにしていきます。

ぞう組(年長)

 子どもたちは、修了式を前に、子供園で楽しかったことや、頑張ったことなどを思い出しながら、友達との遊びや毎日の生活を思う存分楽しんでいます。また、年中組に当番や誕生会の引継ぎをしたり、お別れの歌を歌ったりする中で子供園生活が残り少ないことを感じています。
 修了式への取り組みでは、心を落ち着かせて良い姿勢で話を聞くこと、友達と気持ちを合わせて、自分たちが子供園で大きくなってきたことを言葉や歌にすることなどを繰り返し経験できるようにします。一人一人が、毎日を大切にしながら、みんなで一緒に過ごして楽しかった、みんな大きくなったということを感じながら、自信をもって小学校生活に進めるようにしていきます。

2月 心揺さぶられる直接体験を大切に    副園長  須田 なぎさ

 二十四節気の一つで、「寒さが最も厳しくなるころ」と言われる大寒となりました。
 寒波が押し寄せた寒い日には、園庭に霜柱が立ったり、プールやたらいにためてあった水が凍ったりすることもあります。先日、プールの水の表面に、持ち上げても簡単には割れない3〜4センチの厚さの見事な氷ができました。
 年長ぞう組は、氷を見ると昨年までの経験から、「かき氷つくりたーい!」と、軍手をはめて冷たい氷をおろし金で削って、かき氷にして楽しんでいました。大きな塊の氷を積み上げてベンチに置いて時間がたつと、氷の下側を伝ってポタポタと雫がたれてくることに気付いて集める子もいました。氷の下をじっとのぞき込んでいました。また、氷ができた二日目、より厚く重い氷を求めて、保育者とプールの中を探していくと、場所によって氷の厚さが違うことに、気付いていました。
 年中うさぎ組は、大きな氷を素手で持ち、「冷たーい!」と感じたことを繰り返し言葉にしていました。そして、氷を地面に落とすと割れること、砂がついた氷は水で洗うときれいになることに気が付いていました。きれいになった氷を光にかざし、「きれいになった!」と嬉しそうでした。さらに、年長の姿をみて、「かき氷作りたい」気持ちになり、年長担任に直接道具を借りて、かき氷作りを楽しみました。
 年少ことり組には、初めての氷を見ながら「どうしてできたのかな?」と聞いてみました。すると、「夜の間に、雪がぽとんと落ちてきてさ、固まったんじゃない?」と、思いを巡らせ年少なりに考えていました。そして、直接触り冷たさを体感していました。帰るときには、「持って帰りたい」と言い、ビニール袋に入れて、大事そうに持ち帰っていました。(溶けている子もいましたが・・・)
 幼児はそれぞれ、氷の冷たさや重さ、美しさに心を揺さぶられ、いろいろなことを感じ、気付いたり考えたりしていました。
 こうした自然と出会い、心を揺さぶられる体験は、自然に対する畏敬の念、親しみを育みます。そして、「どうして?」「どうなっているのだろう?」といった疑問や興味関心をもつことは、科学的な見方考え方の芽生えを培う基礎となります。
 現代は、テレビでは美しい映像が見ることができたり、インターネットで調べるといろいろなことが分かったりします。そのような情報は、手に取るように知りたいことを知ることができますが、あくまでも間接体験です。子供園では、幼児が身近にある自然環境に直接触れ、心揺さぶられる体験を大切にしていきます。
 登降園の際に、道端にさいている花や鳥のさえずり、畑に光る霜柱など、親子で身近な自然に目を向けてみるのもいいですね。「きれいだね」「不思議だね」「どうしてかな?」など、感じたことを、親子で話しながら歩くことは、科学的な見方考え方の芽生えになるだけではなく、きっと子どもたちの心の中に、素敵な時間の記憶として刻み込まれると思います。

2月 ことり組(年少)

 他の幼児と同じ動きをしたり、同じものを作ったり持ったりすることに嬉しさを感じ、一緒に遊びたいという思いも見られるようになっています。
 今月は、したい遊びの中でいろいろな動物になりきりながら、自分の思いを動きや言葉で表していけるようにします。また、一緒に遊ぶことが心地よいと感じられるようにし、子ども会では、みんなで同じ言葉を言ったり、歌ったりして、みんなで活動する楽しさが経験できるようにします。
 また、お別れウィークに向けては、憧れの年長児の修了をお祝いする気持ちを形にして届けられるようにします。また様々な機会に、自分たちの成長した姿を知らせながら、自分たちももうすぐ進級するという嬉しさや期待感をもてるようにしていきます。

2月 うさぎ組(年中)

 友達と一緒に遊ぶことが楽しくなっています。友達に、自分の気持ちや思いを伝えて遊ぶ楽しさを感じられるようにしていきます。年長組から当番の引継ぎが始まっています。遊びの中でも年長組との交流が出てきました。緊張や張り切る気持ちに寄り添いながら、ぞう組への憧れの気持ちや期待感をもてるようにしていきます。また、自分もできたことを喜び、大きくなったことを感じられるようにしていきます。
 「お別れウィーク」「たかにしコンサート」と、学級で取り組む活動が増えていきます。学級の中で自分の力を出しながら、自分たちでできた嬉しさを感じられるように支えていきます。

2月 ぞう組(年長)

 「たかにしコンサート」に向けての取り組みでは、いろいろな楽器に触れ、音色や曲想を感じながら、学級のみんなと気持ちを合わせて合奏をしたり、歌ったりする楽しさが味わえるようにします。また、自分の好きな楽器を選んで繰り返し取り組み、自信をもって演奏する中で達成感や満足感を味わえるようにします。
 子供園生活もあとわずかです。今まで楽しんできたことやできるようになったことなどをみんなで振り返り、心も体も大きくなってきたことを感じ合いながら、修了式に向かえるようにします。
 年中組へ誕生会の司会やおやすみしらべの引き継ぎを始めました。相手のことを思いやりながら接したり、関わりの中で自分たちの成長を感じたりすることができるようにし、学級や園の友達とのつながりがより深まるようにしていきます。