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2021.11.151年道徳 かぼちゃのつる

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教科書とは少し違うのですが文科省の資料を引用します

かぼちゃの つる

あめいろの お日さまが、ぎんぎら ぎんぎら、まぶしい あさです。かぼちゃばたけの かぼちゃのつるは、ぐんぐん ぐんぐん、のびていきました。「ぼく、こっちへ のびよう。」かぼちゃのつるは、はたけのそとへ のびていきました。

「かぼちゃさん、かぼちゃさん。」みつばちが とんできて、よびかけました。「なんだい、みつばちさん。」「あのね。そっちへ のびては だめですよ。そこは、人のとおるみちですよ。」「人のとおる みちだって、そんなこと かまうものか。ぼくみちふさいで しまうんだ。」かぼちゃのつるは、そう いって、ききません。みつばちは、ぶーん ぶーん。むこうへ とんで いきました。

「かぼちゃさん、かぼちゃさん。」こんどは、ちょうちょが とんできて、はなしかけました。「なんだい、ちょうちょさん。」「あのね。こちらへ のびるより、そちらへ のびたほうが いいですよ。あなたの はたけは、まだまだ、すいていますよ。」「いやだい。ぼく、こっちへ のびたいんだい。よけいな おせっかいなど しないでおくれ。」かぼちゃのつるは、ちょうちょの ちゅういも、きこうとは しません。ちょうちょは、ひらひら ひらひら、みちの むこうの すいかばたけへ とんでいきました。かぼちゃのつるは、みちを こえて、すいかばたけに のびていきました。

「かぼちゃさん、かぼちゃさん。」と、すいかのつるが よびとめました。「なんだい、すいかさん。」「あのね、ここは わたしの はたけだから、はいってこないでくださいよ。」「なんだと、けちけちするない。ちょっとくらい はいったっていいじゃないか。」かぼちゃのつるは、すいかの たのみなど、きこうとは しないで、ぐんぐん ぐんぐん、すいかばたけのなかに のびていきました。すいかばたけにはいりこんだ かぼちゃのつるは、すいかのつるの上を、へいきなかおで のびていきました。「かぼちゃんさん かぼちゃさん、そんな らんぼうを しないでくださいよ。」すいかのつるは、かなしそうに たのみましたが、かぼちゃのつるは、すこしも きこうとは しません。

「かぼちゃくん、かぼちゃくん。」そこへ、こいぬが とおりかかって、はなしかけました。「なんだい、こいぬくん。」「ここは、ぼくや 人の とおるみちだよ。こんな ところに のびてはこまるよ。」「ぜいたく いうない。またいでとおれば いいじゃないか。」かぼちゃのつるは、いじわるそうに こたえました。「なんだと。おとなしく いえば いいきになって、なんてことをいうんだい。」こいぬは おこって、かぼちゃのつるを、どしん どしん、ふみつけました。「へっへへへ............。おまえなんかにふまれたって、へいきのへいきさ。」かぼちゃのつるが、へいきな かおを しているので、こいぬは あきらめて むこうへいって しまいました。

ごとん ごとん ごとん ごとん。にぐるまを 人が ひいて、きました。そして、あっというまに、くるまのわで、ぷつりと、かぼちゃのつるを きって しまいました。「いたいよう、いたいよう、あーん、あーん............。」かぼちゃのつるは、ぽろぽろ。ぽろぽろ、なみだを こぼしてなきました。お日さまは、あいかわらず、ぎんぎら ぎんぎら、てりつけていました。  文部省 小学校 道徳の指導資料

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授業ではかぼちゃの気持ちを考え、周りの生き物の気持ちを考え、みんなに注意されたかぼちゃの気持ちを考え、かぼちゃへお手紙を書きます。どんなお手紙を書いてくれたのでしょうか。




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