学園長ブログ

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2022.01.23学園だより1月号

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 令和4年を迎えました。昨年中の学園の教育活動へのご支援とご協力に心より感謝申し上げます、ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。児童・生徒のみなさんも新たな気持ちで新しい年を迎えたことと思います。そして、「今年は勉強をがんばる。」であるとか「今年は自分が今まで取り組んできた運動をがんばる。新しいスポーツ始める。」、「今年は進んで自ら取り組む。」など今年の目標を決めたという人も多いことと思います。ぜひ、それぞれの目標達成に向けての努力を今日から始まる3学期で取り組んでください。そんな気持ちで最後の3か月を過ごすことで、4月の進学や進級に向けてさらなる成長を図ることができます。ひとつ大きくなる4月に向けてみんなでこの最後の学期を大事にしていきましょう。特に6年生と9年生にとってはいよいよ小学校・中学校を終える時が近づいてきました。ともに育ってきた仲間との学校生活もゴールが見えてきました。ここからが学校生活でいちばん素敵な時間です。卒業に向けて最高のチームを作っていくことができるはずです。

 ゴールといえば、12月号で紹介した箱根駅伝も2日の往路を制した青山学院大学が10時間43分42秒の大会新記録で2年ぶり6回目の総合優勝を果たしました。かつて連覇を逃したときに監督さんが「彼の新たな人生はこれから始まる。全力を尽くした者の挫折は次に向かうバネになる。」と語っていたことを思い出しました。そして、チームとして重視していることは「明るさとコミュニケーション」とも語っていました。今年も私が応援していた関東学生連合は参考記録ではありますが11時間00分25秒で14位に相当する順位でゴールしました。レース前に今年の学生連合の監督さんは12月に「例年になく能力の高い選手がそろっている、ある程度は戦えそう。コミュニケーションを大事にしながらチーム作りを進めていきたい。」と述べてました。選手たちの掲げる目標は総合10位。ファンの記憶に残るレースを見せたい。と意気込みを語っていました。箱根を走ることのできなかった学校から優秀な選手を集めて編成された選抜チームですが、毎年なかなか結果を出すことができません。おそらく箱根を走ることのできる選手たちに大きな力の差はないのかもしれません。違うとすれば、それぞれ学校(所属チーム)が違うということでしょう。「限界を超えさせてくれるのがチームの力」というアスリートの意見を聞いたことがあります。同じチームでずっと一緒に練習していくなかで高められていく気持ちや、みんなで積み重ねていった信頼や経験など、目には見えないのですが、個々の力をより高めてくれるのが「チームの力」なのかもしれません。

 話は変わりますが、平成19年から小学校6年生と中学校3年生で毎年行われている全国学力調査で連続トップクラスをキープしている秋田県の先生と何年か前にお話をする機会がありました。先生は「けっこう家でも勉強させてますよ」と言いながらも、「探求的な学習が秋田のスタンダードであること」であり「難しい課題にもあきらめないで挑戦すること」「自分の夢に向かって、前向きに学習すること」を大切に共同的な学びを進めているといいます。そして「がんばったチームはうんとほめてあげています」と話しくれたのを思い出しました。去年の11月に出された杉並区教育ビジョン2022の序文では誰もが、みんな幸せになりたいという願いを持っています。自分が描いた夢や目標に向かって、努力し続けることや、そこで得た成果を他者と共有したり、「ありがとう」という言葉を通して誰かの役にたっていることを実感することで生きがいを感じます。誰もが自分らしく生きることを大切にしながら、将来を見通しにくい社会の中で、みんなの幸せを創るためには、一人ひとりを当事者として認め合いながらも、協力して社会を創り、担うこと、そして、それを支える教育では、共に学び、教えあい、かかわりあっていくことが大切です。」と述べており、「学びあい、信頼をつくり、共に生きる」こと「ちがいを認め合い、自分らしく生きること」「誰もが社会の創り手として生きる」ことを大切にするとしています。

 新年にあたり、これからの時代を創っていくみなさんの力を高めていくことができる学園を目指して努力してまいります。そのためにもチームの力をより高めていきたいと思っています。(3号号につづく)

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