H31年度 園便り

11月 絵本の楽しみ           主査  酒巻 治恵

 木の葉が、色付き始めました。季節は秋から冬へ向かう11月。少しずつ日暮れが早くなり何となく物寂しさが漂う季節となってきました。一方で秋が深まると、紅葉が進み、ますます秋らしさを増していきます。日本は紅葉する木の種類が多いことで、紅葉がきれいなのだそうです。毎日の登降園の際に日々変化する木々の様子を見ながらお子さんと話をするのも楽しいひと時ですね。

 そんな会話を盛り上げるような絵本があります。「もりのかくれんぼう」(作:末吉暁子 絵:林明子)色づく木々の中に様々な動物が隠れていて、ストーリーが進みながら探すことができます。綺麗な色合いを楽しみながらお子さんとの会話も弾むのではないでしょうか。
 空が高くなる時期、お月様が綺麗に見えます。「おつきさまこんばんは」(絵:作:林明子)
「ねえ、おつきさまどうしてぼくについてくるの?」(作:きむらゆういち 絵:やましたこうへい)おおきなお月様が自分の後ろからついてくるように思える発想には子どもたちの素晴らしい感性を感じます。子どもは絵本や物語を読んでもらうのが大好きです。字が読めるようになっても、是非本を読んであげて下さい。字が読めるようになっても文字を追っているだけでは、その物語の内容の奥深くまで理解できないのです。読み聞かせてもらう中で、想像しその物語の世界観の楽しさを得るのです。本の中からたくさん言葉を知っていきます。楽しい言い回しを真似して自分の語彙力が増していくこともあるでしょう。想像力が育っていくと、自分が楽しむ以外に、相手の気持ちや加減が分かり、人との関わりの中で大切なものが育っていきます。

 絵本や物語に触れ、心地よい空間で空想の世界を楽しむことは、親子の良い時間ですね。絵本を通して幼い頃を思い出すこともあり懐かしいひと時を過ごすことができるかもしれません。何回も何回も同じ本を読んでとせがんでくることもあるかと思いますが、きっと物語の世界観が楽しい以上に、親子の時間を楽しんでいるのでしょう。忙しい時間ではありますが、長い目で見るとほんの一瞬の時間、大切に過ごしてみませんか。
子供園の絵本コーナーも、時折絵本を入れ替えていますので、どんどん活用してくださいね。


 最後になりますが、私の好きな本を紹介します。
*こんとあき (作:林明子)
*びゅんびゅんごまがまわったら (作:宮川ひろ 絵:林明子)
*めっきらもっきらどおんどん  (作:長谷川摂子 画:ふりやなな)
*旅の絵本  (作:絵:安野光雅)
*ふしぎなえ (作:絵:安野光雅)
*日本のむかしばなし

11月 ことり組(年少)

 運動会を経験し、年長組や年中組のリズム、玉投げなどの真似をしながら、繰り返し遊んでいます。体を動かすことを楽しみながら、みんなでやってみたら楽しいという気持ちも感じられたようです。
 引き続き、ことり組のみんなで一緒に体を動かして遊ぶことを楽しめるように、サーキットの形を変えたり踊ったりします。また、紙やテープ、空き箱など身近な素材を使って作ることが楽しくなってきています。いろいろなものを作ること、またできたものを使って遊ぶ楽しさを感じることができるようにしていきます。散歩に行ったり、園庭の落ち葉や木の実を集めたりして身近な秋の自然に触れ、遊びに生かしていく計画もしています。

11月 うさぎ組(年中)

 運動会を経験し、身体を動かすことやみんなと一緒にリズムに合わせて表現することを楽しんできました。運動会後も、友達と一緒に年長組のリレーやリズムの再現をしたり、体操やダンスを踊ったりして、運動会の余韻を楽しんでいます。
 今月は、簡単なルールのある遊びをみんなで一緒に楽しんだり、イメージしたものを様々な材料や方法で作ったりして、友達との遊びを楽しめるようにしていきます。さらに、その中で自分の思いを言葉や動きで表現する楽しさが感じられるようにしていきます。
 お弁当の時には当番活動として布巾でテーブルを拭くことを始めます。慣れてきたら、自分で布巾を絞ることにも取り組ます。みんなのための仕事を自分たちで行い、「できた」「うれしい」という気持ちにつながるようにします。

11月 ぞう組(年長)

 運動会に向けての取り組みを通して、一人一人が思い切り体を動かし、力を出し切った達成感や、友達と一緒に力を合わせる楽しさを経験することができ、自信がもてるようになってきています。
 今月は、友達と考えやイメージを出し合いながら一緒にごっこ遊びを楽しめるようにします。また、子ども会に向けて仲間と一緒に準備を進めていきます。お話のイメージを共有しながら、友達と一緒に必要なものを作ったり、自分なりに役の気持ちを考えて表現したりしていきます。友達と一緒に考え合ったり、友達の良さに気付いたりする経験を大切にしながら、学級の仲間と一緒に劇を作り上げていく達成感や満足感を味わえるようにしていきます。
 戸外では、ドッジボールや鬼遊びなど、自分たちでルールを守りながら、思い切り体を動かす楽しさを味わえるようにしていきます。また、秋の自然にも興味をもちながら遊びに取り入れる楽しさを感じられるようにします。

10月 運動会に向けて          副園長  須田 なぎさ

 スポーツの秋。東京オリンピックに向けて選考会となる大会が行われ、マラソンの代表選手が選ばれましたね。そして、バレーボール、ラグビーのワールドカップが開催されたりしています。懸命に頑張る選手たちの姿を見ていると、心が熱くなります。

 高井戸西子供園の子どもたちも、アスリートに負けずに、体を動かしています。3歳児は、保育者や学級の幼児と一緒に音楽に合わせて踊ったり、自分なりの動きを楽しんだりしています。広い園庭を保育者と一緒に走ることも大好きです。4歳児は、玉投げなどのルールを守って楽しく参加したり、みんなで音楽に合わせて動く楽しさを感じたりしています。踊りの掛け声がみんなでそろう心地よさを感じています。5歳児は、円形のトラックを走りリレーを楽しんでいます。リレーを毎日繰り返す中で、5歳児の走りがどんどん力強くなっていくのがわかります。体を動かすことだけでなく、同じチームの友達を応援したり、友達と相談してリレーのルールを決めたりしています。また、自分の力を発揮しながら競い合う楽しさを味わっています。

 2012年に策定された「幼児期運動指針」では、幼児の体力向上を目指して、毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことの重要性を示しています。幼児は、自発的に体を使って遊ぶことで、多様な動きを経験することができます。自分から進んで何度も繰り返す面白さを感じることを通して、次第に身体感覚を高めていくようになります。調査では、外遊びをする時間が長い幼児ほど、体力が高い傾向にあるという結果がでたそうです。
 幼児にとって体を動かす遊びなど、思いきりのびのびと動くことは、何事にも意欲的に取り組む態度を養い、健やかな心の育ちも促す効果があります。

 10月12日は、高井戸西子供園の運動会です。今年の運動会のテーマは、「海のオリンピック」です。幼児一人一人が、魚、カニ,エビ、クラゲ、サメなどに変身して表現したり、一緒に運動したりします。

 10月12日の「海のオリンピック」では、こうした子どもたちの成長した姿をご覧いただき、声援を送っていただければと思います。

10月 ことり組(年少)

 ことり組にとって、初めての運動会があります。好きな遊びの中でジャンプや一本橋など、様々な動きにも挑戦し、できたことに嬉しさを感じています。また、ぞう組がリレーをしている姿を見て、真似をしてリングバトンを持ってトラックをたくさん走っています。ぞう組やうさぎ組と一緒に嬉しさや楽しさを味わえるようにしていきます。
 後半には、弁当散歩があります。秋の自然に触れ、たくさんの発見や木の実や落ち葉等をたくさん集めてきて、園でごちそうの素材にするなど遊びを広げていきます。

10月 うさぎ組(年中)

 いよいよ今月は運動会があります。えびぞうやかにぞうから届く手紙を楽しみにしながら、「走る・投げる・跳ぶ・バランスをとる」などの様々な動きにも楽しく取り組んでいます。エビカニクスや八木節などの踊りも、体を大きく動かしながら、リズムに合わせて踊る楽しさを感じています。他学年の姿にも興味をもちながら、一緒に動くことを楽しんでいます。
 下旬にはバス遠足があります。初めて友達や先生とバスに乗ったり、様々な動物を見たりして楽しかった経験を、日々の遊びの中で表現していけるように援助していきます。
 運動会や遠足で楽しかったことを再現したり、秋の自然に触れたりしながら、友達と一緒に遊ぶ楽しさをたっぷりと味わうことができるようにしていきます。

10月 ぞう組(年長)

 運動会に向けて、走る・引く・踏ん張る・跳ぶ・踊るなど様々な動きの経験や、友達と気持ちを合わせて動いたり、一緒に考え合ったりすることをたくさん経験しています。思い切り体を動かし、力を出し切る達成感や、友達と一緒に力を合わせる楽しさを味わえるようにしていきます。また、取り組みの経験を通して、自信がもてるようにしていきます。
 秋の遠足では共通体験を遊びに再現したり、学級みんなでの活動ではリレーやドッジボールに取り組んだりする中で、友達と一緒に考えを出し合いながら遊ぶ楽しさが感じられるようにします。