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令和7年度 園便り
わくわくする遊び 園長 石床 美穂子
2学期が始まり、短時間保育のおひさまチームも登園し、子供園は、再会した喜びと共に全園児の子どもたちの元気な声が響いています。今年の夏も厳しい暑さで、体調に気を付けながら過ごされたことと思います。それぞれのご家庭での夏は、どのようなことがあったでしょうか。
子供園の先生たちは、夏の間に様々な研修会に参加し、学びの機会をもっています。私は、全国国公立幼稚園・こども園教育研究協議会に参加しました。“子どもたちが変化の激しい社会に希望を見いだし、自分の力を発揮してぐんぐんと未来に進んでいってほしい”という願いをもち、研修を行いました。私が参加した分科会のテーマは、『幼児も保育者もわくわくしながら保育を楽しむ』でした。幼児が自ら「やってみたい」と心を動かし主体的に遊ぶことを通して、様々な資質・能力が育まれます。そのためには幼児がわくわくしながら環境に関わり、豊かな体験をすることが大切であるということが共有されました。
では、「わくわく」とは、どのような姿なのでしょう。「なんだろう」「おもしろそうだな」「やってみたい」「どうなるかな」「できるかな」・・・など子どもたちが何かと出合ったり、思いついたりしたとき心の中から様々な気持ちが湧き出ます。そして、心と身体が動き出し何かが始まるときの気持ちややっていくなかで新たな気付きや発見、次のめあてを見付けて動いていくときの気持ちなどが「わくわく」といえるのではないでしょうか。
8月のことです。長時間保育の子どもたち3人が「お化け屋敷をつくろう」と大型積み木を中が暗くなるように隙間なく積み上げて場をつくりました。その後、「お化け屋敷だからコウモリになろう」と言って羽づくりを始めました。材料は今までの経験から黒のカラービニールを選び、真剣な表情で切っていきます。できあがって羽を付けるとうれしそうに早速テラスや保育室を飛び回ります。コウモリになりきって羽をバタバタとさせている友達の姿を見た子も“コウモリになりたい”という思いになり少しずつコウモリの仲間になる子が増えていきました。その後、逆さまになるために太鼓橋を用意したり、トランポリンを運んで跳ねる場をつくったりしていきました。日が経つにつれいろいろな考えが出てきて場が増えていきました。そして、コウモリショーも行うことになりました。友達や先生などのお客さんの前でコウモリの技を見せたり、楽器を使ったりするなど友達とコウモリショーの流れを決めながら伸び伸びと動いていきました。お化け屋敷から始まった遊びをしていく中で、モノ・場・イメージなどの遊びの状況が豊かになり、子どもたちの「わくわく」した動き(活動)が続いていきました。そこには、保育者の存在も大切です。遊びがより楽しくなるように、遊びの仲間となり適切なタイミングで一緒に考えながらモノや場づくりの提案をしたり、一緒に動きながらそれぞれの気持ちを受け止めて幼児の考えが実現するように援助したりする保育者がいることで、わくわくした遊びになっていきました。
今日から2学期が始まります。子どもたちは、どのような遊びを始めるでしょうか。保育者として、一人ひとりの子どもたちの思いの実現や子どもが発見したことへの共感を大切にしていきたいと思います。また、子どもたちからたくさんの「わくわく」が生まれるように、子どもと共に遊びや生活をつくり続けていくプロセスも大切にし、環境や援助を充実させていきます。2学期も園の教育へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
≪年少ことり組≫
2学期が始まりました。☆ほしチームと☀おひさまチームの全員が久しぶりに揃い、にぎやかな声が戻ってきて、子どもたちはとてもうれしそうです。
9月は、保育者や他の幼児と一緒に、園生活のリズムを思い出し、安心して過ごせるようにしていきます。1学期に遊んだ遊びを思い出して楽しみ、新しいことにも興味・関心をもてるようにしていきます。また、リズムに合わせて踊ったり、園庭で走ったりして、みんなと一緒に体を動かして遊ぶ楽しさを感じられるようにします。
≪年中うさぎ組≫
本日始業式を行い、2学期が始まりました。久しぶりにうさぎ組のみんなに会ったり、遊んだりできることを楽しみながら、園生活のリズムを取り戻していきます。1学期に楽しかったことを振り返って遊んだり、夏の経験を再現したりしながら楽しく遊べるようにしていきます。
今月は、運動遊びや表現遊びで様々な動きを経験していく中で、体を動かす心地よさや楽しさを味わえるようにしていきます。また、イメージしたことを動きや言葉で表現する楽しさも感じられるようにします。学級のみんなで取り組む楽しさを感じながら、一人ひとりが伸び伸びと自分の力を出していけるようにしていきます。
≪年長ぞう組≫
2学期が始まり、ぞう組の子どもたちの元気な声が、再び保育室に溢れています。園生活のリズムを整えながら、1学期に楽しんだ遊びを思い出し再現したり、友達との遊びを楽しんだりできるようにしていきます。
また、走ったり、リズムにのって踊ったりするなど、思い切り体を動かす楽しさを味わえるようにしていきます。そして、学級やグループの仲間と一緒に活動する中で、自分の考えを出したり、相談したりして仲間と力を合わせる経験ができるようにします。学級全体の取組の中では、一人ひとりが自分の役割が分かり、自信をもって自分の力を発揮し、10月の運動会へとつながるように支えていきます。
地域と共にある子供園 園長 石床 美穂子
桜とチューリップが綺麗に咲いていた4月から早いもので4か月経ち、本日1学期の終業式を行いました。子どもたちは、様々なことに興味・関心をもって遊んだり、先生や学級の友達と一緒の活動に意欲的に取り組んだりしてきました。また、生活のことも”自分でする“という気持ちをもちながら取り組んできました。学年ごとの育ちの姿は、それぞれですが、どの子も安心して園生活を送り、自己表現しながら、大きくなってきていることが感じられます。1学期も本園の教育・保育にご協力いただきまして感謝申し上げます。
1学期は、年度の始まりの学期ですので、PTAの役員の方たちと今年度の活動をどのようにしていこうかと話し合いました。高井戸西子供園のPTAでは、“できる人が できることを できるときに”を合言葉として、子どもたちのためになることを・・と考えています。会長を中心に、前向きで柔軟に考えを出し合えるとてもいい雰囲気の話し合いです。2学期・3学期の活動では、保護者の皆様にご協力していただくこともあると思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
子供園では、子どもたちが豊かな体験ができるように、教職員・保護者だけでなく、地域の方のお力も教育活動に生かしています。例えば、畑でのジャガイモやサツマイモ掘り、七夕の笹、ひな祭りのお琴鑑賞と演奏体験、お楽しみ会のハンドベル、花育など、様々なコトや人に触れています。実際に体験することで、知らないことに出合ったり、興味・関心を広げたりする機会となり、子どもたちの表情から豊かな体験となっていることが感じられます。
また、高井戸西子供園がある地域では、小中学校や子供園、保育園、児童館や図書館などの施設、町内会、警察や消防などの様々な方たちが集まって地域の子どもたちの健やかな成長のために年に数回、行政連絡会、地域連絡会、地域教育連絡協議会などが行われています。それぞれの活動の様子を伝え合ったり、今の課題を共有し合ったりしています。こういった会議に参加していると子供園の子どもたちが地域の方たちに支えられており、子供園は地域との関りの始まりで、その先の小学校中学校へと繋がっていくのだということを感じます。
子供園としても、地域の未就園児ために、ひよこグループを開いています。親子で遊んだり育児相談を受けたりしています。ひよこグループでは、毎回、在園児の保護者の方3名にボランティアで参加していただいています。0〜2歳のお子さんをもつお母さん、お父さんにとっては、育児の経験者である在園児の保護者の方と話せることで育児の参考になったり、入園の情報を知ったりする機会にもなっています。また、高井戸児童館の0〜2歳児の会に私も参加して「子供園ってどんなところ」という題でお話をしながら、未就園の保護者の方たちと関わる機会をもっています。
今後も子供園が地域とともにあることを意識し、子供園として地域でできることを行っていきます。また、地域の方々と連携したり、地域の方々のお力を生かしたりしながら、様々な取組を行い、子どもたちの成長を支えていきます。