令和7年度 園便り

伝える楽しさ、伝わる喜び 副園長  大萩 純子

年長ぞう組の子どもたちは“今年は1年生になる”という気持ちから、さらに、文字に関心をもっています。また各家庭に年賀状のやり取りがあったのでしょう、手紙のやり取りに興味をもっている子どももいます。そこで担任は、やりたいと思った子どもから、郵便屋さんごっこが楽しめるように、保育室内にハガキや切手になりそうな紙を用意しておきました。
子どもたちはハガキと切手の使い方が分からないようでしたので、担任は、手紙を届けるためには、“ハガキに、郵便番号という数字をかく、切手を貼る、相手の名前をかく、伝えたいことは裏にかく”というやり方を伝えました。
やり方が分かると子どもたちはさっそく、郵便屋さんごっこを始めました。ハガキをかく子どもは、一生懸命に自分が伝えたいことを、その子どもなりの表現で文字や絵にしてハガキにかいていました。やがて投函する郵便ポストが必要であることに気付くと郵便ポストの置き場所を考えて設置し、郵便ポストに入ったハガキの配達をする子どもも登場しました。配達をする子どもは「郵便ポストにハガキが入っているかな。」と何回も見に行き、ハガキが入っていると、張り切って届け先に向かい、大きな声で「ゆうびんでーす。」と声を掛けていました。手渡された子どもは、とても嬉しそうな表情をして、ハガキを受け取っていました。その後は、もらった子どももハガキをかくようになり、郵便屋さんはハガキを届けることが増えて大忙しでした。
この遊びの中で、子どもたちは相手のことを思ってかいたハガキが相手に届く楽しさと相手が自分のためにかいてくれたハガキが届いた喜びを感じていました。そして配達をする子どもは、ハガキの届け先を確認して、手渡しに行くことも楽しんでいました。
その後、各部屋に何回も行き来する郵便屋さんの姿を見た年中組や年少組の子どもの中には、「いいな。私にもハガキが届くかな?」という期待と、「ハガキをかきたいな。」という思いが出てきました。そこで年中組、年少組の担任が、ハガキに見立てた紙を用意すると、年中組、年少組の中で興味をもった子どもはワクワクした表情で、届けたい相手を思いながら文字や絵をかき、郵便ポストに投函していました。そして年長組の郵便屋さんが、自分にハガキを届けてくれるととても喜び、郵便屋さんごっこをして遊ぶ楽しさは年中組、年少組にも広がっていきました。  
この子どもたちの様子から、相手に自分の気持ちをハガキに表して伝えることや友達の気持ちがハガキになって届いたことは楽しさや、喜びを感じる機会になったと思いました。
小学校では一人1台のタブレットで学習し、家族では、スマホや、パソコンなどのツールが便利で当たり前になっている世の中だからこそ、幼児期には、話をして互いの気持ちを伝えあうことはとても大切だと思います。そして、時には、相手とのやり取りが分かりやすい物(ここでは、ハガキ)を介して相手に気持ちを伝えることや、伝わる喜びを体験することも、互いの気持ちが伝わる機会となり素敵なことだと思います。
ご家庭でも手に取って何回も見ることができるお手紙ごっこをしてみてはいかがでしょうか?その際には、「ありがとう。」「もらってうれしいよ。」などの温かな声掛けもしてみてください。その時々の互いの気持ちが伝え合う大切なひと時となることでしょう。

≪年少ことり組≫

自分のやりたい遊びを見つけて遊ぶ中で、他の幼児と同じ動きをしたり、同じものをつくったりすることに嬉しさを感じるようになっています。今月は、自分の思いを表しながら伸び伸びと遊ぶことが、より楽しめるようにしていきます。
また、身近なお話を題材にして、お話の中でなりきって動いたり、歌ったりすることを楽しめるようにしていきます。
子ども会では、みんなで動いたり、歌ったりして、一緒に活動する楽しさが経験できるようにしていきます。 
天気の良い日には、広い園庭でむっくりくまさんや引っ越し鬼などをして体を動かして遊ぶ心地よさを感じられるようにしていきます。

≪年中うさぎ組≫

3学期になり、友達と一緒に関わって遊ぶことや、みんなで一緒に何かをすることが楽しくなってきています。自分の思いや考えを友達に伝えたり、友達の気持ちに気付いたりしながら、一緒に遊びを進めていく楽しさを感じられるように支えていきます。
 また、今月は音楽会やお別れ会に向けた活動などに取り組んでいきます。音楽会では、みんなで歌を歌うことや楽器を鳴らすことを楽しみながら、声や音が揃う心地よさを感じられるようにします。お別れ会に向けては、年長組への感謝の気持ちが伝わるようにうさぎ組のみんなで準備をしていき、自分たちでできた嬉しさを感じられるようにしていきます。
「こうしたいな。」と思いや考えをもちながら進めたり、自分の力を自分なりに発揮しようとしたりしている姿を支え、自信につながるようにしていきます。

≪年長ぞう組≫

音楽会に向けて、楽器の音色やリズムを感じながら、学級のみんなと気持ちを合わせて合奏をしたり、心を込めて歌ったりする楽しさが味わえるようにします。また、自分の好きな打楽器を選んでリズムをとったり、鉄琴や木琴でメロディを奏でたりすることを楽しみながら、合奏することの楽しさを味わえるようにしていきます。
年中組へ、モルモット当番やお休み調べなどの当番活動の引き継ぎを始めました。年下の相手のことを思いやりながら接したり、関わりの中で自分たちの成長を感じたりすることができるようにしていきます。
子供園生活も残りわずかとなりました。自分のめあてに向かって挑戦することを楽しめるように一人ひとりが諦めずに取り組み、満足感や達成感を味わえるように支えていきます。また、子供園で今まで楽しんできたことやできるようになったことなどをみんなで振り返り、心も体も大きくなってきたことを感じ合いながら、残りの生活を十分に楽しめるようにしていきます。

言葉のこと 園長  石床 美穂子

3学期の始業式に子どもたちに、二つのことを話しました。一つは、「これから寒い日が続くけれど、たくさん身体を動かして遊びましょう。」ということ、もう一つは、「言葉」のことです。「言葉」は、自分の内面や思考を表したりつくったりするもので、気持ちや考えを他者に伝える道具でもあります。「言葉」については、3学年で発達が違うので、それぞれの学年ごとに話しました。
入園して1年になる3歳ことり組には、「楽しいこと、嬉しいこと、面白いなと思ったこと、悲しいこと、困ったこと・・なんでも先生に話してね。先生は、いつでも話を聞くから、いっぱいお話してください。」と伝えました。今、様々な方法で自分を表すことが楽しくなってきていることり組さんだからこそ、言葉も使いながら、たくさん自己表現してほしいと思ったからです。
先生や友達との関わりの中で自己発揮できるようになってきた4歳うさぎ組には、チクチク言葉とフワフワ言葉の話をしました。「言葉には、聞いて嫌な気持ちになるチクチク言葉と聞いて心に届くフワフワ言葉があります。相手の気持ちを考えながらお話してね。」と伝えました。例えば“どいて”と大きな声で言うのと“通らせてね”といって通るのでは随分と違います。自分の作ったものを人が触ろうとしたときに、“さわらないで!”というのではなく“見るだけにしてね。”と言うのでも言われた側の気持ちは、違います。友達との関わりの楽しさを感じているうさぎ組さんだからこそ、自分のいらだちや嫌な思いを一方的に相手に投げてしまうのではなく考えてほしいと思ったからです。言葉の選び方や言い方については、私たち大人も自分自身を見直して、肯定的な温かい言葉を使うように心掛けていきたいですね。
友達と力を合わせて遊びや生活を進めている5歳ぞう組には、「お友達が、話しかけてきたら、相手の顔を見て、返事をしてね。そして、話してくれたことで自分も考えたり思ったりしたことがあったら話してね。」と伝えました。今までの園生活で、先生や友達と考えを出し合っていろいろなことを実現させてきたぞう組の子どもたちは、ことばでのやりとりも活発な場面が多いのですが、一方で、声を掛けられていても何も言わずに場を離れたり、迷ったりしている姿も見かけます。「いいよ。」「うん。」「私はこうしたい。」などの短い言葉でも良いので、相手が関わろうとしてきたときに、応答できるともっと分かり合えたり、楽しさが広がったりするのではないかと思ったからです。
「先生見ていてね。」「いいこと考えた。」「一緒にしよう。」「面白いね。」「行ってみよう。」「(氷が)冷たーい!」「あそこにあったよ。」「私が○○ってことね。」「私は○○にするね。」「ドッジボールする人来てね。」「がんばれ!」「がんばったね。」「いいね。」「コマが回ったよ!」「大丈夫?」・・などなど、毎日あちこちで、いろいろな言葉が聞こえます。言葉は、身近な人との関わりを通して少しずつ獲得されていきます。言葉を大切にすることは、人を大切にすることでもあります。言葉でつながる嬉しさ、楽しさ、温かさなどを味わえるような、そんな言葉を大切にしていきたいですね。

≪年少ことり組≫

劇ごっこを経験し、自分なりに表現したり、みんなで一緒に動いたりする楽しさを感じ、友達と一緒に遊びたいという気持ちがよりで出てきています。友達との関わりが増えて、その中で自分の思いを表しながら一緒に遊ぶことを楽しんでいます。
今月は、自分のやりたい遊びを十分に楽しみ、満足感を味わいながら、ことり組での生活を楽しんでいけるようにしていきます。また、進級してうさぎ組になることを楽しみにできるように子どもたちが自分で遊びや生活を進めている姿を認め、大きくなったことを感じられるようにします。

≪年中うさぎ組≫

年中組での生活も、残すところあと1か月になりました。今月は、自分のしたい遊びを十分に楽しめるようにしたり、これまで学級のみんなで取り組んできた遊びを振り返って遊んだりして、残りの1日1日の生活が充実していくように援助していきます。また、友達と遊ぶ中で、感じたり考えたりしたことなどを自分なりに言葉や動きで表現し、友達に受け止めてもらう喜びを感じられるようにしていきます。
年長組になることを楽しみにし、「ぞう組になるんだ!」と張り切って様々な活動に取り組んでいます。6日のお別れ会は、うさぎ組が主体となって取り組む初めての行事です。お別れに向け、ありがとう・おめでとうの気持ちをもって心を込めて準備ができるようにし、一人ひとりが自信をもって取り組めるように支えていきます。

≪年長ぞう組≫

子供園での生活も残りわずかとなりました。子どもたちは、今まで子供園で楽しんできた遊びや、頑張ったことなどを思い出しながら、毎日の生活を思う存分楽しんでいます。また、年中組と当番の引継ぎをしたり、修了製作に取り組んだりする中で、子供園生活が残り少ないことを感じています。
修了式への取り組みでは、思い出を言葉で表したり、学級の友達と歌を歌ったりしていきます。自分たちが子供園で大きくなってきたことを感じ、就学への期待につなげていきます。一人ひとりが、子供園で過ごす毎日を楽しみ、ぞう組のみんなと一緒に過ごせてよかった!と感じながら、自信をもって小学校生活に進めるようにしていきます。