学園長ブログ

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2024.04.20震度5弱の地震発生を想定した避難訓練・引き渡し訓練が行われました。

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 4月20日土曜日、土曜授業の3時間目、杉並区で震度5弱の地震が発生した事態を想定した避難訓練・引き渡し訓練が行われました。1年生にとっては、初めての訓練となりました。どうなることかと心配もしましたが、子供園、保育園や学園の学級活動等でしっかりと学んで来ていて、みんな机の下に潜ったり、整列をしたりするなどしっかりと危険回避行動、避難行動がとれていました。驚きました。

 その後、ご家族の方と危険地域等を確認しながら、小中学部とも下校していきました。(ご家庭の事情で学童や放課後居場所に行く児童も沢山いました。)

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 杉並区では、平成23年3月11日1446分に発生した東日本大震災の時以来、震度5弱の地震が子どもたちの学園で学んでいる時間帯に発災した場合、児童・生徒を保護者の方に直接、お渡しすることとなっています。

 東日本大震災当時、私は杉並区教育委員会済美教育センターに勤務し、杉並区立学校全体の安全確保等を支援・助言する立場にありました。発災当日、区立学校で最後に児童・生徒が引き取られたのは、翌日の午後となりました。区立中学校の半数以上がディズニーランドへの卒業遠足や都内での班別行動遠足をしており、ディズニーランドやバス内、都内の高校の体育館で一晩を過ごす学校もありました。

 それ以来、保護者の引き取りに時間を要する児童・生徒に供するための非常食などが校舎内に備蓄されたり、バス旅行をする際には非常用のクラッカーが配られたりするようになりました。震度5強以上の揺れがあったときに立ち上げられる震災救援所の仕組みも再整備されています。

 被害を目の当たりにした当時は、地震についての危機意識が大人も子供も高い状況でしたが、これまで何度も他地域で大きな地震が起きているのにも関わらず、その意識が弱くなってきたようにも思えます。そんな中、今年の1月1日に発生した能登半島地震や本年度に入り、くり返し起こる大地震により、「ひょっとしたら首都直下型大地震」も近いうちに起こるのではないかと心配にもなってきました。これまで以上に教員も児童・生徒も真剣な気持ちで避難訓練等を行わなければなりません。

 学園では、震災発生した場合は、以下のように対応します。この機会に、もう一度ご確認いただければ幸いです。また、家庭にいる際、あるいは外出している際に大きな地震が発生したときに備えて、「東京都防災アプリ」などを家族で共有し、もしもの際に備えましょう。

【杉並区で震度5弱以上の地震が発生した時】

 ⑴ お子様を学園でお預かりしている時間帯に地震が発生し、震度5弱以上の場合には、危険回避行動、避難行動の後、それ以降の教育活動を中止し、保護者への引き渡しによる下校となります。自宅に家族が不在の場合は、保護者に引き渡すまで、学園に預かり続けるとともに、繰り返し、勤務先や緊急連絡先等に電話等します。(tetoruでもご連絡いたします。)

 ⑵ 登校日の午前6時前までに地震が発生し、震度が5弱以上の場合には、区立学園は臨時休業の措置を取ります。(tetoruでもご連絡いたします。)

 ⑶ 登(下)校中に、大規模地震が発生した場合には、保護者の在宅が確実な場合は自宅へ帰ります。不在の場合は登校します。(下校の際には学園に戻ります。)学園に登校、あるいは戻ってきた際の対応は⑴と同様の対応となります。また、ご自宅についているのかの確認のお電話を入れさせていただきます。

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