学園長ブログ

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2025.08.30平和の大切さについて深く考えさせられました。―長崎平和学習中学生派遣事業成果報告会―

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8月30日土曜日、座・高円寺2で杉並区次世代育成基金を活用した令和7年度「長崎平和学習中学生派遣事業」成果報告会が実施され、本学園中学部8年生の派遣生徒2名が学んだ成果の報告をしました。

この事業は、事前学習や現地での様々な体験を通して、平和の大切さを学び、学んだこと、考えたこと、感じたことを、自校、地域に伝え広めることを目的にしています。
昨年までは広島市への派遣でしたが、今年は長崎に派遣され、現地で資料館を見学したり、被爆された方から直接お話を聞かせていただいたりして、学びを深めました。
また、長崎で行われた戦後80年の「平和記念式典」にも参列をしました。

報告は4つのチームに分かれて行われました。本学園生徒1名の所属するAチームは、「原爆と向き合う―平和を巡る思考―」というテーマで、もう1人の所属するDチームは「繋ぐ―80年経った今、伝えたいこと―」というテーマで学んだ成果を報告していました。
どちらのグループの発表も、「戦争の悲惨さ」「核兵器の恐ろしさ」「被爆された方々の思いを語り継ぐことの大切さ」「平和な日常への感謝」について強い想いを語っていました。

成果報告の後で行われた、渋谷教育長と杉並光友会(被爆者の会)とのトークセッションでは、派遣生が現地で何を学び、感じたかについて、聞くことができましたが、派遣生一人一人が長崎に行く前と後では、日常や世界情勢を見る目が変わっている様子に感銘を受けました。
報告会の最後は、全派遣生徒による平和宣言を行いました。
最後(とり)を伝えたのは、本学園派遣生でしたが、悲惨な戦争の歴史、被爆者の想いを語り継いでいくことの大切さを訴えていました。

今年は戦後80年の年になります、世界で初めての被爆国、現時点では最後の被爆国である日本は、原子爆弾の恐ろしさ、戦争の悲惨さ、平和の大切さを語り継ぐいでいかなければなりません。そして、被爆された方、戦争を経験された方がご高齢になられる中、学校現場は、子どもたちに戦時中の話、原爆の悲惨さ等を聞かせる機会を作っていく必要があります。今後、社会科の授業で地域に住む戦争体験をされた方、被爆された方をお招きしてお話を聞く機会をと実現していきたいと思います。

それらに加え、11月頃、参加生徒が学んだ事を本学園の児童・生徒たちに発表する機会を作り、学園の皆で平和の大切さを考えてみたいと思います。参加代表生徒は、お疲れ様でした。とても感動的で力強い発表でした。

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