2025.12.116年生がスポーツクラブの体験をしました。
12月9日火曜日の放課後、小学部6年生が中学部のスポーツクラブ活動に参加しました。
小学部の6年生は、4か月後には小学部を卒業し中学生になります。そして、中学生になるにあたって、楽しみにしている活動がスポーツや芸術文化などの自分の興味や関心に基づいて自発的に参加する「部活動」です。部活動は運動能力・技術、芸術面での専門的な技術・能力を高めるだけではなく、連帯感、責任感、忍耐力、向上心等を高めることが期待されている課外活動です。そして、生徒たちの学園生活に活力を与えるものでもあります。
このように、生徒たちの成長に有意義な部活動ですが、現在、運動部活動(一部文化部を含む)については、「部員数の問題で公式戦に出られないチームがあること」「競技経験のない教員が顧問をし、専門的な指導ができないことがあること」「勝利至上主義に陥っていて、様々な問題が生じているチームがあること」「顧問教員の人事異動により廃部となってしまうこと」「顧問教諭が休日出勤等、多忙になってしまうこと」等の問題が全国的に指摘されています。そのような状況から、杉並区や東京都は部活動の地域移行を目指し、様々な部活動支援策を考え、実施してくれていますが、これらの問題のすべてを解決するには至っていません。
区教育委員会は、これらの課題解決を図るために、令和4年度より、プロコーチを派遣する企業と区教育委員会が契約を結び、プロコーチを部活動顧問とする事業(スポーツクラブ事業)を本学園で開始しました。そして、本年度から、プロコーチが顧問となるスポーツクラブ事業を高円寺地域にある高南中学校、杉森中学校にも拡大し、サッカー、野球、卓球、バドミントン、硬式テニスについては、3校の生徒たちが合同チームを組むこととなりました。早速、その成果が見え始め、女子バドミントン部が、区大会団体優勝を勝ち取ることができました。
今回のスポーツクラブ体験は、そのプロコーチの行う練習等を実際に経験できるものでしたが、コーチ(本学園ではプロのコーチ)や中学生から教わる姿は、本当に楽しそうでした。他中学校等を受験し本学園中学部に進学しない6年生も、入学した後どんな競技、どんな文化活動に挑戦しようか、今回の体験を通して考え始めると思います。
いよいよ、6年生が小学部卒業、中学部・中学校進学への道を歩み始めました。



