2025.07.22土曜日授業で道徳の授業公開を行いました。

7月19日土曜日2校時、令和7年度道徳授業地区公開講座の授業公開が行われました。今年度の道徳授業地区公開講座は、各学年や学級ごとに「生命の尊さ」「自然愛護」「感動や畏敬の念」「よりよく生きる喜び」という道徳的価値の中から学年の状況等に応じて、主題を選んだ授業を行いました。
私も全学年・全学級の授業を数分間だけでしたが参観しました。参観したどの学年・学級の授業でも、児童・生徒が道徳的な価値である生きることのすばらしさを知ること、生命を大切にすること、自然のすばらしさや不思議さを感じ取り、動植物を大切にすること等に真剣に向き合っている様子を見付けることができました。
授業後に行われた保護者や学校運営協議会委員の皆様、本学園教職員が参加した意見交換会は、例年より沢山の保護者の方が参加し、昨年に引き続き、講師としてお越しいただいた済美教育センター学校経営支援担当の筒井鉄也先生に、本日の授業の様子等についてご指導をいただいたり、特別な教科道徳とは、どのような教科なのか、どのように行わなければならないのか等のお話をいただいたりした後、グループに分かれ、意見交換会を行いました。出された意見の中には、授業についての感想に加えて、「家庭での心の教育の進め方、子供の叱り方等についてのご自身の考え」「現代社会における心の教育の必要性」「道徳授業の在り方、進め方」など貴重な意見交換の場となりました。
昨年度もご説明しましたが、道徳授業地区公開講座は、平成10年、いじめ問題・少年非行が社会的な問題となったり、神戸市須磨区の中学生による小学生殺傷事件等が発生したりする中、学校における心の教育の中核となる道徳の授業の質の向上を図ったり、保護者・地域の方と児童・生徒の心の教育についての共通理解を深めたりする目的等により一部の学校で始まりました。その後、東京都の進める「心の教育革命」の重要な取組として全公立小・中学校、都立高等学校等で行われるようになりました。この20年、道徳が教科化されるなど、様々な制度変更や各学校での取組等がされ、少年非行等については、随分解決されてきたという印象はもっています。しかし、いじめについては、いじめ防止対策推進法が平成25年に制定されていることからも分かるように学校で組織的に解決していかなければならない児童・生徒の生命にかかわる課題として未だ存在しています。各学校では、いじめ等への対策をさらに進めていくとともに、児童・生徒に豊かな心を育てていく教育の核となる道徳の授業をもっと良いものとしていかなければなりません。また、1年に一度開かれる道徳授業地区公開講座をばねに学園・保護者・地域の方と心ひとつにした児童・生徒の健全育成を推進していかなければなりません。
私自身は、講師の筒井先生、ご参加いただいた保護者・学校運営協議会の皆様のご指導やご助言、ご意見等により、本学園で今後、どのように道徳教育を進めていくかについて、整理することができました。ご参加いただきました皆様、講師の筒井先生に、心より感謝申し上げます。



