校庭の北側にある梅の木に、いくつかの花が咲いていました。まだ肌寒い日が続いていますが、梅の花は凛とした姿で咲き、そろそろ訪れる春をそっと知らせてくれています。
子どもたちもまた、日々の経験の中で少しずつ力をつけています。勉強が思うように進まないこと、友だちとの関係に悩むこと、うまくいかないことがあっても、それぞれのペースで学び、乗り越え、確実に前へと進んでいます。寒さに耐えながらも、やがて花を咲かせる梅のように、今はまだつぼみでも、必ずその努力は実を結びます。
私たちは、子どもたちが自分で感じ、考え、行動する力を大切に育んでいきたいと考えています。もちろん、時には周囲のサポートが必要なこともありますが、すべてを周りに委ねるのではなく、自らの力で乗り越えていく経験が、やがて確かな成長につながります。寒さの中でもたくましく咲く梅のように、一人一人が自分の力で歩んでいけるよう、見守りながら支えていきたいと思います。
もうすぐ年度の終わりを迎えます。この一年でどれだけのことを学び、どれほど成長したか、自分自身を振り返る時期です。たとえ小さな変化であっても、自分の成長を認め、誇りに思ってほしいと思います。そして、新しい春を迎える準備をしていきましょう。



