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令和7年度 園だより
5月 自然を楽しむ環境づくり 副園長 小森 三奈子
入園してから3週間がたちました。子供園では、毎日元気いっぱいな子どもたちの声が響いています。
新入園児は、保育者と一緒に過ごしたり、興味のある遊具で遊んだりする中で、少しずつ笑顔が見られるようになってきました。進級時は、新しい環境に慣れ、自分のしたい遊びや友達との関わりを楽しんでいます。また、年長組は、進級したうれしさを感じ、友達と一緒に当番活動をしたり自分よりも年下の幼児に優しくしたりしています。それぞれの学年が、新しい環境の中で子供園での生活や遊びを楽しんでいる姿が見られます。
子供園では、毎年、園内研究を通して保育の質の向上を目指しています。4月の園だよりで、お知らせしたとおり、今年度は、とうきょうすくわくプログラム推進事業を受けて『自然との関わり』をテーマにした研究を進めていきます。
とうきょうすくわくプログラムとは・・・
幼稚園や保育所ですべての乳幼児の「伸びる・育つ(すくすく)」と「好奇心・探求心(わくわく)」を応援する幼保共通のプログラムです。
学習院大学の秋田喜代美先生は、『急激に変化をする社会においては、新たなものを自ら創り出す創造力や、仲間と協同し、問題を解決する力がとても重要。考え問うという力は、人工知能にはない、人が持つ本質的なもので、その基盤は、遊びや学びに夢中になる中で、様々な試行錯誤体験や気づきを繰り返し、培われていくもの』と述べています。
?「なんで?」「どうして?」と好奇心をもつきっかけを増やす
?「できるかな」「こうしてみよう」と考えを広げる
?「できた!」「今度はあれをやってみよう」と考えを深める
このような思いがもてるよう、環境や問いかけ方を工夫し、子どもたちの興味関心に応じた探究活動が実践できるようにしていくことが、とうきょうすくわくプログラムです。
成田西子供園では、好奇心をもつきっかけとなるよう、園内の環境づくりに取り組んでいます。
4月に、年長児がパンジーやチューリップの花を使って色水遊びをしていました。使う花や、水の量に応じて、
色や濃さが違っていることを楽しみ、繰り返し色水遊びをしていました。そこで、「夏も色水遊びや香りを楽しめるような植物が欲しいね」と、購入検討しました。
また、年長組は、植物に詳しい講師 渡邉直樹さんと一緒に、近隣の公園に出掛け、いろいろな植物を見たり触
れたり、簡単な特徴について聞いたりし、身近な自然に興味をもつきっかけとなりました。
24日には、保護者の方にも協力していただき、夏野菜を育てる畑の土づくり(球根を抜く)をしました。
咲き終わったチューリップの球根を保育者が片付けてしまうのではなく、それを遊びに活かせる環境を用意したいと考えました。大人が、子どもたちの目の前でチューリップが咲いていたプランターをひっくり返すと、興味をもった子どもたちが集まり、土の感触を楽しみながら、「土の中から何が出てくるかな?」とワクワクしながら探していました。長い根のついた球根や、コガネムシの幼虫を見つけると、子どもたちは大興奮です。保育者が球根から根っこや茎を取って見せると、近くで見ていた子どもたちも、まねをして取りはじめました。「うわー、根っこ長いね。」「根っこは柔らかいけど、こっち(球根)は固いね。」と気付いたことを言葉にしていました。また、年長児は、根っこを取るコツをつかむと、友達に教えてあげたり、年下の幼児の分も取ってあげたりしていました。自然物に触れることを楽しむ幼児もいれば、それをラーメンやネギなどに見立てて、ラーメン屋ごっこを始める幼児もいました。
このように今年度は、自然を身近に感じ、探求できるような環境づくりを園全体で意図的に取り組み、子どもたちの好奇心や探求心を育てていきます。
4月 自分らしさを発揮し友達と育ち合う 園長 齋藤 由美
春の訪れとともに、新年度がスタートしました。お子様のご入園・ご進級おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
令和7年度は、らっこ組21名、ぺんぎん組27名、いるか組30名、全園児78名でのスタートです。
新しい先生方もお迎えしました。副園長 小森三奈子(こもりみなこ)先生、らっこ組担任 荒田(あらた)陽菜(はるな)先生、ぺんぎん組担任金子(かねこ)瑠夏(るか)先生、保育補佐 前田野々(まえだのの)香(か)先生、栄養士 市井(いちい)美樹(みき)先生、保育補助 岩井(いわい)葉子(ようこ)先生です。新たなメンバーと共に、今年度も子どもたちの安心と笑顔あふれる楽しい園づくりに努めてまいります。
成田西子供園の今年度の教育目標は次の通りです。
心身ともに健康で、自ら考え主体的に遊びや生活に取り組むことができる幼児の育成を目指して、次のように教育目標を設定しています。
「げんきな子 ◎かんがえる子 自分も人も好きな子」
げんきな子・・・一人ひとりが、体を動かして遊ぶことが楽しい!体を動かすことが気持ちいい!と、伸び伸びと自分を発揮できる子。自ら体を動かし進んで運動しようとする子。自分の体を大切にできる子。
◎かんがえる子・・・不思議だな!やってみよう!おもしろい!と自分のやりたいことに取り組み、自分で考えるのって楽しい!もっとやりたい!こうしてみよう!とじっくり遊び込める子。
自分も人も好きな子・・・友達と一緒に過ごすのが楽しい!力を合わせるのが楽しい!と、自分らしさを出しながら友達と互いを受け入れ合い、自分も人も大切にできる子。
しっかりと遊ぶことで子どもたちは、いろいろなことに興味関心をもち、自分のしたいことを見つけて、それ
を実現するために、考えたり工夫したりしながらいろいろなものや人と関わり育っていきます。子供園では、楽しい経験だけでなく、失敗や葛藤する経験などを重ねながら、自分で考える楽しさや豊かな感性、表現する喜びなどを育てていきます。
また、今年度成田西子供園では、とうきょうすくわくプログラム推進事業を受けて、「自然との関わり」をテーマにした学びを進めていきます。子どもたちの「なぜだろう?」「どうして?」といった素朴な疑問を大切に、四季折々の自然の変化の中で生き物や自然物に触れたり、取り入れたりして遊びます。そして、五感を使ってのびのびと遊び、探究しながら感じたり学んだりし豊かな心の育ちを支えていきます。こうした子どもの心の動きに丁寧に寄り添い、それぞれの感性や好奇心を大切に育んでいきたいと考えています。昨年までの研究「やってみたい・こんなふうにしたい・もっとこうしてみようと心を動かして遊ぶ 〜遊び込む幼児を育てるための環境
の工夫〜」で学んだことを基に、取り組んでまいります。
今年度も子どもたちがやりたい遊びを存分に楽しむ中で「子どもが子どもらしく」心も体もたくさん動かしながら自分らしさを発揮し、友達と育ち合ってほしいと願っています。職員一同常に、“子どものために”を第一に考え、力を合わせて取り組んでまいります。
保護者の皆様、地域の皆様、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。