校長挨拶「ぐるぐる回る優しさ」

学校全体

今日は「おたがいさま」という言葉をお話しします。

先日、地域でとてもすてきな出来事がありました。道で倒れていたおばあさんを、中学生が見つけて声をかけました。そこに大学生が加わり、松ノ木小の子どもたちも力を貸しました。最後には松ノ木中の先生も一緒になって、みんなの力でおばあさんを無事に家に届けることができました。

一人の勇気から始まった行動が、次の人を動かし、また次の人へとつながっていきました。まさに「親切がぐるぐる回った」からこそ、助けられた出来事でした。

人は誰でも困るときがあります。忘れ物をして困るとき、体の具合が悪いとき、心がしんどいとき。困るときのタイミングも困ったなあと思う内容も一人一人違います。そんなとき、周りの人が少しだけ手を貸すことがあります。荷物を拾ってあげる。「大丈夫?」と声をかける。小さなことでも、その人にとってはとってもとっても大きな助けになります。

そして、助けてもらった人が今度は別の誰かを助ける。これが「おたがいさま」です。そうやって親切がぐるぐる回れば、困っている人は自然と少なくなっていきます。

大切なのは、「自分が困ったときは困ったと言えること」、そして「自分は困ってない時に、自分ができるぶんだけ手を貸すこと」です。無理をする必要はありません。できる人ができる分だけやればいい。親切が、止まらずに回り続けることが大切なのです。

松ノ木小のみんなの親切が、ぐるぐると回っていけば、学校はもっともっと安心で温かい場所になります。小さな親切がぐるぐる回るそんな松ノ木小になるといいなと思います。

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