5・6年生は、パリ五輪・競泳バタフライ日本代表の牧野紘子選手からお話をうかがいました。
テーマは「目標に向かって、諦めずに続ける大切さ」。ご自身の悔しさや挫折も包み隠さず語ってくださり、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。
牧野選手が水泳を始めたのは2歳。小3のときに北京五輪をテレビで見て「いつか自分も」と思い、小6の卒業文集には「オリンピックに出る」と書いたそうです。
中1で五輪選考会の空気を体験し、夢は「目標」に変わりました。練習は1回で5,000〜7,000m、約2時間。週10回、20年間の積み重ねで、泳いだ距離は地球1周を超えるほど。
それでも思うようにいかない時期がありました。2016年は選考会4位で代表になれず、2021年は2位に入りながら、派遣標準記録にわずか0.23秒届かず落選。「自分だけ置いていかれた」と感じ、水泳をやめたいと思ったこともあったそうです。
それでも続けられた理由は、家族・仲間・支えてくれる多くの人の存在。「苦しい練習も隣で頑張る仲間がいたから乗り越えられた」。
そして2024年パリ大会の選考会で、2位・標準記録も0.34秒上回り、ついに代表に。タッチの瞬間は、これまでの悔しさがよみがえりながらも「前回のようにはならない」と最後まで粘り切ったと振り返りました。
最後に、子どもたちへ3つのメッセージ。
1. 続けることは力になる。小さな一歩をコツコツ積み重ねよう。
2. 失敗は終わりではない。次に生かせば“学び”に変わる。
3. 自分は一人で生きていない。支えてくれる人への感謝を忘れない。
牧野選手は「次は決勝の舞台で泳ぐ」という新たな目標に向けて挑戦を続けています。
子どもたちも、今日の学びをそれぞれの目標に重ね、小さな一歩を積み重ねていってほしいと思います。






