命を守る

学校全体

給食中に教室にお邪魔したときに、5年生の男の子が校長のところにやってきました。

その子の話を聞いた最後、

「無断でやってしまいました。すみません。」

とのこと。

「そんなことはないです。命を守ってくれて、ありがとう。」

と言いました。

何があったかと言うと、、、

休み時間、遊んでいたら、校庭の池の上に張ってあるネットの上に、たぶんヒキガエルの卵と思われるものを見つけた。

ヒキガエルは池の中で産みたかったのだろうけど、ネットが邪魔して入れなかったんだと思う。

それでネットの上で干からびてしまうかもしれない場所に、卵は産み付けられていた。

本来であれば、ネットが邪魔して入れなかった池の中に入れてあげればと思うんだけど、あそこには鯉がいるから、卵は食べられてしまうと思った。

安全そうな場所を探したところ、コウホネがある池が安全だと思い、そこに移動した。

勝手に入れてしまって、すみませんでした。

という内容でした。

このままだと可愛そうだと思う心、自分で一番最適であると考えた場所に移動させたこと、その後、しっかり報告しなければならないと思って、学校の責任者に話を持ってきたこと、すべてが素晴らしいと感じました。

嫌だなと感じる心も感じない心もどちらも尊重される世の中ですが、命までは奪われることでは絶対にないと考えています。

生きとし生けるものを大切にできる心、みんなに育ってほしいなあと思います。

春はもうすぐそこです!

 

と、掲載したあと・・・

昼休みにその男の子が校長室にやってきました。

「校長先生、先程の卵の話ですが、これは僕だけの話ではありません。」
「1年生の男の子や女の子がいろんなアイディア出してくれて、スコップで卵を移動したりしたんです。」
「僕だけだと、どうしたらいいかわかりませんでした。」
「ぜひ、1年生の子供たちのことも紹介してください。」

とのことでした。

生きとし生けるものを大切にできる心、多くの子どもたちがもっていそうです。

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