今日は「大寒(だいかん)」という一年で最も寒い日になると言われています。外は冷たい空気に包まれていて、体が縮んじゃいそうです。でも、この寒さがあるからこそ、春の暖かさを感じたとき、より嬉しくなるんです。
今日は、桜の話をしたいと思います。桜の木を思い浮かべてください。冬の桜は、葉も落ちて、なんだか寂しそうに見えますよね。でも、実はあの桜の枝には、春の準備がちゃんと進んでいるんです。
桜の枝をよく見ると、「冬芽(とうが)」という小さな膨らみ、つぼみがあります。この中には、春になって咲く花や葉のもとが隠れています。寒い冬の間、桜は「これから花を咲かせるぞ」とエネルギーを蓄えながら、春を待っているんです。しかも、大寒のような寒さも、桜にとってはとても大切な時間なんです。
その冬芽は、冬の寒さを感じることで、「春が近づいてきたな」と目覚めの準備を始めます。この仕組みを「休眠打破」と言います。寒い冬をしっかり経験した桜は、春の暖かさを感じると、一気に花を咲かせることができるのです。
桜のように、私たちも寒さに負けずに頑張ると、次に訪れる「楽しいこと」や「嬉しいこと」をもっと感じられるようになります。寒い日は辛いこともありますが、「これも自分を強くする時間なんだ」と思って乗り越えてみましょう。
大寒の今日、皆さんも桜の木になったつもりで、「春に向けてどんな準備ができるかな?」と考えてみてください。そして、桜が見事な花を咲かせるように、皆さんも素敵な春を迎えられるように頑張りましょう。


