学校経営方針

学校全体

保護者会でお話する「学校経営方針」を掲載します。


令和7年度、松ノ木小学校では、次の3つの柱を大切にしながら、子供たちの健やかな成長を支えてまいります。

●「人権」 ●「防災」 ●「夢中になれる学び」


【1】一人一人の人権を大切にする

一人一人が自分の人権を大切にされると同時に、互いの人権も尊重し合うことができる、温かい学校を目指します。

子供同士の関係の中では、時にトラブルやすれ違いも生じますが、それは子供たちが成長するための貴重な機会でもあります。大人がすぐに介入し、対話の場を奪ってしまうのではなく、子供たちが自ら話し合い、考える力を育てていきたいと考えています。

ただし、金銭が関わる場合や、子供たちだけでは解決が難しいと判断される場面では、私たち大人がしっかり関与します。

特に、「一方的かつ継続的ないやがらせ」は「いじめ」であり、決して許されるものではありません。いじめに対しては、学校が積極的に関わり、未然防止と早期解決に努めてまいります。

互いの違いを受け入れ、思いやりと対話を大切にする学校づくりを進めてまいります。


【2】自分と大切な人の命を守る防災教育

日本で生きるということは、人生の中で必ず一度は大きな自然災害に直面する可能性があるということです。自分の命を守ること、そして身近な人の命を守ろうとする心を育てることは、これからの時代を生きる子供たちにとって欠かせない学びです。

昨年度、松ノ木小学校では震災救援所訓練を行いました。5・6年生が運営を担い、1~4年生や保護者、地域の方々が避難者として参加しました。この取組を通して、子供たちは「自分たちで動くこと」でしか得られない多くの学びを得ることができました。

今年度も、防災の知識や心構えを各学年の発達段階に応じて丁寧に学んでいきます。
この松ノ木の地域で、そして日本で生きていく者として、「備える力」と「支え合う心」を育んでまいります。


【3】夢中になれる学び

私たちがかつて受けてきた授業は、先生が黒板の前で話し、生徒が静かにノートに書き写す「チョーク&トーク」が主流でした。しかし、今は1人1台タブレットの時代。学びのかたちは大きく変わりつつあります。

ただデジタル教材に置き換えるのではなく、授業そのもののあり方が変わっています。子供たちが自分の考えをチャットで気軽に共有したり、自分自身で情報を探りながら、対話的・協働的に学びを深める時代です。

本校では、昨年度から杉並区教育委員会の研究指定を受け、デジタル学習基盤を活用した授業のあり方を探究してきました。今年度はその2年目、さらに今年度は東京都教育委員会の研究指定校としても研究を進めます。

昨年度までの成果をまとめた論文は、全国の場で奨励賞をいただきました。キーワードは「夢中になれる学び」。子供たちが思わず没頭して夢中になるような学びを、どのように環境と教師の支援によって実現するか、教職員全員で研究を深めてまいります。


学校の「見える化」

この3つの柱を支えるためには、学校の「見える化」が大切だと考えています。

日々の子供たちの活動や学校の様子を、ホームページなどを通して継続的に発信し、ご家庭や地域と共に歩む学校づくりを進めてまいります。

以上が今年度の学校経営方針となります。
本年度も、松ノ木小学校の教育活動に温かいご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

タイトルとURLをコピーしました