子どもへのまなざしを考える

学校全体

本日、就学前教育センターの幼保小連携担当者が本校にお越しくださり、子どもたちの姿を見ていただきました。その先生が語ってくださった言葉の一つ一つが、今も心に残っています。

「お利口さんがいいってことじゃないんです。静かに座っているのは、子どもらしくないだけ。我慢しているだけなんです。」

この言葉に、私たち大人がつい忘れてしまいがちな「子どもの自然な姿」が映し出されているように感じました。

子どもが自分で選ぶ、少しの時間でも自由に過ごす、それだけで次の活動への集中力や意欲がぐっと高まることがあります。やらされるよりも、やりたいことを選んで取り組む。そんな「充足感」が、子どもの内側から湧き出る力につながっていくのです。

「やりたいことをやって満足する。それが大切なんです。」
「待つ時間を何もしないのではなく、ギリギリまで遊んでいていいよ、という雰囲気があった方が、切り替えも上手になります。」

私たち教師も、子どもたちにもっと「問いかけること」を大切にしたいと思っています。

「どうしたらいいと思う?」
「何を持っていったらいいかな?」

そんな日々の小さな対話の積み重ねが、「自分で考える力」を育てていきます。

そして、何気ないつぶやきや、ふとした表情の変化に気づけるように、子どもたち一人一人に丁寧に寄り添っていきたい。

「先生って、自分をわかってくれようとしているんだ」
そんなふうに思ってもらえることこそが、信頼関係の土台だと感じています。

学校は、子どもが「いい子」でいる場所ではなく、「その子らしく、伸びていく場所」でありたい。そのためには、私たち大人が、子どもを信じ、見守る姿勢が欠かせません。

この言葉を、保護者の皆様とも共有したく、本ブログに綴らせていただきました。これからも、学校と家庭とで子どもたちの育ちを支えていけたらと思います。

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