おはようございます。
みなさんは、まわりのできる友だちを見て、
「いいなあ、うらやましいなあ」と思ったことはありますか?
「どうせ自分はできないし…」「もうがんばるの、やめようかな…」
そんな気持ちになったこと、ありませんか?
実は、校長先生も今、まさにそんな気持ちを感じています。
みなさんも知っていると思いますが、校長先生は今、大学院に通っていて、「博士号」という資格を取ろうとして、毎日勉強と研究を続けています。
でも、大学にいるまわりの人たちは、もっと頭も良くて、書くのも早いし、話すのも上手で、本当にすごい人たちばかりです。
「自分には向いていないんじゃないかな…」
「やっぱり無理かもしれないな…」と思うことが、たくさんあります。
そういうとき、校長先生は、逃げたくなります。
「苦手なことをがんばるより、得意なことで勝負したほうがいいかな」と思って、そちらに行こうとすることもあります。
たしかに、そういう選び方も大切です。
得意なことを活かして頑張るのも、とても素敵な生き方です。
でも、やっぱり心の中には、こんな気持ちもあるんです。
「どうしても、これをなんとかしたい!」
「苦手だけど、あきらめたくない!」
そう思ってがんばっている人って、本当に、かっこいいです。
努力しても、すぐに上手にならないこともあると思います。
でも――
がんばろうとする気持ち。あきらめずに続ける力。
それは、何よりも強くて、すごい力です。
テストの点では見えないかもしれません。
でも、校長先生の目には、その力がキラキラと光って見えます。
私は、みなさん一人一人が、
自分のペースで、自分のやり方で、
自分ができる「ちょっと上」のことにチャレンジして、汗をかいて頑張っている姿を、本当に素晴らしいと思っています。
だから、みんな違っていい。苦手があってもいい。
がんばろうとしているその姿が、一番素敵だなあと思っています。
ぜひ、他の人と比べるのではなく、
なりたい自分に、昨日よりも少し近づけるように、
一歩一歩、進んでいってほしいなと思います。

