皆さんは、教育とは何だと考えていますか?それぞれのお考えがあることでしょう。
今朝、いくつかの文章を目にしている中で、目を引いた言葉があります。それは「教育は、単なる知識の伝達ではなく、学習者の成長を促すプロセスである。」というものです。
もし教育が単なる知識の伝達であれば、今の時代、検索すればすぐに情報が見つかったり、動画でわかりやすく教えてくれたりする方法もあります。学校や教師が直接教えなくても、それだけで十分という考えもあるかもしれません。その方が効率的だったり、分かりやすかったりすることもあります。
また、こんな言葉をご存知でしょうか。「もしあなたが人に魚を与えれば、一日分の糧を与えることになる。しかし、釣り方を教えれば、一生分の糧を与えることになる。」
教育や学校の役割は、受験に通用する知識を教えるだけの場でしょうか?むしろ、一生涯学び続けられるよう、学び方や生き方を教える場ではないでしょうか。
松ノ木小学校が現在取り組んでいる授業研究も、この考えに基づいています。知識はもちろん重要ですが、それを活用して考える力、判断する力、表現する力を育むことがさらに重要です。そして、子どもたちが自立して学べるようになることが目指すべき目標です。
松ノ木小が目指す教育は、自ら考え、行動し、困難を乗り越える力を育むことです。知識をただ覚えるのではなく、それを活用し、自分自身の未来を切り開く力を身につけることが大切です。
子どもたちは一人ひとり異なる背景や興味、強みを持っています。その個性を尊重し、彼らが自分らしく成長できる環境を提供することが、私たち教育者の使命です。
そのため、授業では対話や探究活動を通じて、子どもたちが主体的に学べる機会を増やすよう心がけています。知識を与えるだけでなく、その知識がどのように役立つのか、どのように応用できるのかを考える力を養うことが重要です。
教育が単なる知識の伝達ではないということは、子どもたちが将来に向けて自信を持ち、自らの人生をデザインする力を培うことに繋がります。松ノ木小学校では、これからもそのような学びを大切にし、子どもたちの成長を支えていきたいと考えています。

