大人はいつも、子どものモデル(大人のふれあい月間⑩・最終回)

 そもそも、なぜいじめ行為をしてしまうのでしょうか。「いじめてやろう!」と考えいじめをしている子はほとんどおらず、「どこかでいじめ行動を学んでしまった。」または「どこかでいじめ行動を黙認されてきた。」可能性があります。子どもたちは恐ろしいほど真剣に大人の行動を観察し、それを真似します。ひょっとしたら「大人の世界のいじめ行動」を模しているのかもしれません。著名人の言動に対し、ネットが炎上するということがたびたびありますが、子どもたちにも、きっと感じるものがあるのだと思います。

 私たち大人は、子どもたちにシンキング・エラーをしてないかどう、時には確認する必要があります。「しつけなので、子どもが傷ついても厳しく叱りつける。」「学校のルールを守れない子どもは、理由も聞かずに徹底的に注意する。」などがあたるでしょうか。

 大人が子どもを一人の大切な個人として尊重する姿勢を見せることで、その子どもも周囲の人を大切に扱うようになると言われています。そう、私たち大人は、いつも子どものモデルなのです。(「子どもの発達科学研究所」の和久田学氏著の絵本の内容を参照しています。)

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