結果的には、やった側もやられた側も、誰も得をせず、誰もが傷付くいじめ行為。欧米の研究では、【いじめた側】は犯罪や反社会的行動を起こすリスクが大きくなることに加え、【いじめられた側】と同じように、【傍観者】もPTSDを発症するリスクが大きくなることが指摘されています。いじめ行為は、私たち大人が思っている以上に影響が大きく、子どもたちの「今現在」だけでなく「未来」までも傷付けてしまう可能性があります。いじめの予防や解消は、将来起こりうる引きこもりやメンタルヘルスの悪化、不就労、貧困等の諸問題を最小限に食い止める効果もあるのです。
いじめは児童同士で解決し、それが学びとなって今後の糧となる…となれば最高ですが、残念なことに、児童同士で解決できない案件はたくさんあります。大人の理解や協力が足りなく苦しんでいる子どもたちたちも多いです。子どもたちは身近な大人を見て学びます。「パートナー」の腕の見せどろです。

