「行動」を「症状」としてとらえる視点

「うちの娘が家でゲームばっかりしていて困ります(怒)家で全く宿題をしないのですが、どう責任をとってくれるんですか?もっと宿題を出してください。」と苦情を言ってくる保護者がいたそうです。教員があとでよく話を聞いたら、その保護者は「宿題が多ければ娘がゲームをやめると思った。」とのこと。

これは本校での話ではありませんが、家庭で子どもの行動を管理できなくなっているということを表した一例とも言えます。こういう苦情はさもありなんという感じで、学校側としてはあまり笑い話になりません。

 

エッシェンバッハという作家の言葉に、「子どものすることは行動としてではなく、症状として理解しなければならない。」というのがあります。子どもの問題に限らずどんな問題でも、それをそのまま理解しようとするのではなく、何らかの症状であると考える必要があります。本当の原因があり、それを特定しないままに対応ようとしても根本的な解決にはならないということなのでしょう。症状のもとになっているものを解決する方策を学校と家庭とで考えたいです。ゲームのやりすぎに「宿題」はおそらく特効薬にはなりません。

 

 

コメントは受け付けていません。