「子供が汚い言葉を使うようになって心配です・・・」

校長挨拶等

お子さんが、今まで聞いたことのないような言葉を発するようになって心配になることはありませんか?

今回は、そんなご心配の声を寄せてくださった保護者の方と、校長とのやり取りを紹介します。

当該保護者の方が、「同じ悩みを持つ保護者の方がいるかも知れないので、ぜひ松小日記に掲載してください。」とおっしゃってくださったので、紹介します。

いつもお世話になりありがとうございます。
ご相談と言ったら良いのか…お尋ねしたいことがありご連絡いたします。うちの子は、この1年でとても言葉遣いが悪くなってしまいました。

保育園の時には戦隊モノにハマった時に先生から「戦隊やヒーローものは言葉遣いが悪くなるので気をつけてください」と言われていましたが特に問題なかったように思います。
「クラスの子に悪口言われた」と言って泣いていた日もありましたが「嫌な気持ちになるって分かったからお友達に言ったらいけないよね」と学びに昇華できたと思っていました。

しかし春休み、一緒に過ごす中で「キモいよ」「さむいよ」等、言われたら嫌であろう言葉を言っていました。
「どこでそんな言葉知ったの?言われたら嫌じゃない?」と話しましたが「学校で◯◯くんが言ってた」と同級生や上級生の口調を真似したようでした。
そして新学期また悪口を言われ傷つく経験をしたようです。

言葉に傷つき傷つけ、これも社会で生きていく上では、うまくしのいでいかないといけない事かもしれません。
どのように言葉の教育と情緒の教育をしていったら良いのか、またそれぞれの家庭内での言葉遣いの影響もあると思うのですが子供にどのように伝えていくのが良いのでしょうか?

私は子供と接してたった◯年です。親と言えども試行錯誤の途中ですが困惑しています。
先生が多くの児童と向き合ってこられた中でうまく伝えられて良い方向に改善できたお話等あればお伺いしたいです。

よろしくお願い致します。

いつも学校へのご理解とご協力、誠にありがとうございます。
お子様の言葉遣いについてのご相談、受け止めました。
子供たちの言葉遣いは、彼らの成長過程や周囲の環境、さらには社会との関わりの中で形成されていくものです。子供たちが言葉を通じて傷つけたり、傷ついたりする経験は確かに避けがたいものですが、それを乗り越え、学び、成長する機会にもなり得ます。私は気にしないのが一番だと考えております。
かわいかったあの子からこんな言葉が聞こえてくるなんて、、、と思われると思いますが、一過性のものですし、何よりも周囲から学習している証拠です。
自分で判断し使わなくなったりしていきます。
大人は、それを見守るだけでもいいと思っています。

と、そうも言ってられないのも分かります。
気になりますよね。

言葉の教育と情緒の教育については、次のようなアプローチをお勧めします。

1. 言葉の力を理解させる
言葉が持つ力、言葉によって人がどのように感じるかを教えます。「言葉は人を傷つけることも、幸せにすることもできる」ということを具体例を挙げて説明することが効果的です。

2. ポジティブな言葉遣いのモデリング
大人が模範となり、積極的にポジティブな言葉遣いを心がけることが大切です。子供は大人の言動をよく観察し、模倣します。日常生活での感謝の言葉や褒め言葉を多用し、その重要性を伝えます。

3. コミュニケーションの技術を教える
相手の気持ちを考えたり、自分の感情を適切に表現する方法を教えます。角度を変えて物事を見る方法、相手の立場に立って考えるトレーニングなどを行うことで、思いやりのあるコミュニケーション能力を育てます。

4. 問題解決スキルの向上
子供が他人との衝突に直面した際に、攻撃的な言葉を使わずに解決する方法を教えます。ロールプレイングなどを通じて、具体的な対応策を学ばせることができます。

5. 定期的な反省とフィードバック
日々の行動や言葉遣いについて、家族で振り返りを行うことも重要です。自分自身の行動を見直し、改善点を見つけられるようサポートします。

多くの児童と接する中で、これらの方法が効果的であることは何度か経験してきました。特に、ポジティブな言葉遣いと思いやりを持って他人と接することの重要性を教えることが、長期的に見て子供たちの社会性や自尊心の向上につながっています

保護者様がお子様と一緒に歩む試行錯誤は、きっと貴重な経験となります。学校も、ご家庭と協力しながらお子様の成長を全力でサポートしていきます。どうぞ引き続きご相談してください。

こんなにも早くご返信いただけるとは思わなかったので大変嬉しいです。
ありがとうございます。アドバイスをいただき不安の霧が少し晴れたようです。

あまり神経質にならず見守りながら特に私自身、ポジティブな言葉選びを心がけていくようにするところから実践したいと思います。

些細なことと思わず校長先生にメールをしてみて本当に良かったです。

今回アドバイス頂いたことは何かの機会にぜひ松小日記に掲載してください。
言葉遣いに悩む他の方の心にも届けられると思います。

今後とも子供達のことをよろしくお願い致します。

解決策は1つではなく、この他にも方法はあるかもしれません。
その子に応じた、または親子の関係を考えた、他のベターな対応がきっとあると思います。
いずれにしましても、1つの考え方としてご参考にしていただければと思います。
この他にもご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
対面でお話したいというのも、ぜひぜひ。
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